株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「イークラウド」を提供するイークラウド株式会社は7月21日、資金調達手段の選択肢を増やすための優遇プランをリリースした。同社と提携するベンチャーキャピタル(VC)から出資を受けたスタートアップがイークラウドを通じて資金調達を行った場合、優遇プランが適用される。7月21日から12月31日までの期間に申し込み、 23年3月末までに募集開始となるCFが優遇の対象となる。
同社の提携パートナーは XTech Ventures、サイバーエージェント・キャピタル、Genesia Ventures、W ventures、BREW、ライフタイムベンチャーズの6社(7月21日現在)。
世界的な金融引き締めやウクライナ情勢の影響による金融市場の混乱を受け、非上場のスタートアップ市場ではリスクマネーの流入が縮小している。 2022年上半期の資金調達額は約2884億円で昨年同期比25%減となった(STARTUP DB公開情報より集計)。今回の優遇プランは、「こうした逆風下、より多くのリスクマネー供給手段の選択肢が求められる」(同社)として、スタートアップへ少しでも多くのリスクマネーを供給するため、提携VCの投資先であるスタートアップに対し、資金調達の選択肢の提供と成長支援を目指す。
株式投資型CFは、22年1月に資金調達上限額における「1年間に1億円未満」という通算方法に関する法改正が行われ、 「1年以内にVCから数億円の資金調達を受けた企業でも株式投資型CFを通じてさらに1億円未満の調達を目指す」といったパターンの資金調達が可能になった。イークラウドでも、VCからの資金調達後に株式投資型CFを行う事例や、VCと併用して株式投資型クラウドファンディングを活用する事例が発生し、資金調達の選択肢、調達額とも増加する傾向にある。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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