CAMPFIRE AngelsのDANベンチャーキャピタル、株主管理サービスのウィルズと管理コストの低減とIR強化へ

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株式投資型クラウドファンディング(CF)プラットフォーム「CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤー・エンジェルス)」を運営するDANベンチャーキャピタル株式会社は2月12日付で、上場会社向けに株主管理のDXプラットフォームを運営する株式会社ウィルズと業務提携契約を締結、株式投資型CFで株主が増加する非上場会社の株主管理DX(デジタル・トランスフォーメーション)化を協力して推進する。

具体的には、CAMPFIER Angelsを利用して資本調達を行う企業に対して、ウィルズが株主総会招集および議決権行使の電子化やオンライン株主総会開催等を含む株主管理全般のDXサービスを提供する。ウィルズはブロックチェーン技術を利用した株主管理プラットフォームで上場会社50社を対象に株主管理のDXサービスを提供しており、今回の業務提携により非上場会社向けにも同等のサービスが拡大される。また、ウィルズのプラットフォームを利用する上場会社では「プレミアム優待倶楽部」の登録株主は各社共通ポイントによる株主優待サービスを受けることができるが、今回の業務提携でCAMPFIRE Angelsを利用する非上場会社の株主も同様の優待サービスを受けられる。

DANベンチャーキャピタルは2020年8月に株式投資型CFサービスサイト「GoAngel」をフルリニューアル、CAMPFIRE Angelsとして再オープン。同年12月までに3社が1千万円~4千万円の募集に成功し、1社あたり株主が数百名増加した。CAMPFIRE Angelsで株式募集を行う非上場企業には、株主管理コストの増加を抑えるため、株主に対する招集通知の電子的交付や議決権行使の電子化、オンライン株主総会開催など、株主管理のDX化へのニーズがある。一方、ウィルズは上場企業に対して株主管理のDXサービスを提供しているが、サービスを非上場企業にも拡大することで市場を広げたい意向があり、今回の提携に至った。

株式投資型CFでは電子募集により公募増資が行われるため、一般の非上場企業と比較すると株主数が多くなる。そのため上場企業と同様に株主管理が必要となり、非上場の段階で株主管理が必要となることは、株式投資型CF普及の障害と捉えられてきた。しかし、株主管理のDX化を推進できれば、株主総会招集および議決権行使の電子化やオンライン株主総会の開催、株主名簿の電子書換等を通じて、株主管理業務の大幅な効率化が実現できる。業務提携で、ウィルズとしては株主管理DXサービスを活用することにより株式投資柄CFで株主が増加する非上場会社の株主管理の効率化ニーズに応える。

一方、DANベンチャーキャピタルではウィルズの株主管理DXサービスの提供を前提とすることで、CAMPFIRE Angels発行会社の株主管理の負担を軽減することが可能となる。なお、現行会社法では、株主総会招集通知の電子的送付などを行うためには株主の同意が必要なことから、上場会社において株主管理のDX化率(株主のうち電子的サービスを利用する率)が高まらない要因となっていた。そこでウィルズではプレミアム優待倶楽部の利用を前提とするサービスによってDX化率の向上を推進する。21年3月以降でサービス提供開始、新規CAMPFIRE Angels発行会社に株主管理DXサービスの提供を開始していくほか、スタートアップ企業および個人投資家向けの共催オンラインセミナーの開催も実施予定だ。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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