株式会社ジェーシービー(JCB)とマネックス証券株式会社は、カードでの買い物によるJCB会員の「株式投資体験」とJCB加盟店の「顧客のファン化」を支援するサービスの実現を目指し、2月15日にアルファ版アプリの共同開発に関する業務提携契約を締結した。7月を目途に両社の関係者によるサービス検証を実施する予定で、両社は共同で特許出願済。実現すれば国内で初めてのサービスとなる。
フィンテックの発展に伴い、投資が身近になり、関心が高まる一方、若年層や投資初心者には、リスクに対する不安や難しそうだと感じるといった理由でなかなか投資に踏み出せない層はいまだに多い。また、マーケティング分野では、長期的な人口減少やコロナ禍の影響による売り上げ減少により、安定的に店舗に来店し、商品、サービス等を購入・利用してくれる「顧客のファン化」の重要性が増している。両社は、カードによる日常消費行動を会員の株式投資に繋げ、それを契機として会員がその加盟店(企業)のブランドや商品、サービスに愛着を持ち、継続購入・利用する「ファン」になっていくといった会員・加盟店間の双方にとって有益な国内初となるサービスの開発について協議を重ね、契約提携に至った。
アルファ版アプリの機能は、まず①JCB会員がサービス用アプリをダウンロードし、アプリ内でJCBカードを登録・連携後、興味・関心があるJCB加盟店(A社)を登録②登録したA社でJCBクレジットカードを利用③付与率に応じたA社の「仮想株式ポイント(仮)」を自動的に獲得しアプリ内で積立④「仮想株式ポイント(仮)」の残高がA社の株式1株以上になると、マネックス証券で口座開設。A社の「仮想株式ポイント(仮)」を口座に移行後、単元未満株サービスを利用する。
カードの買い物という消費行動を株式投資へシームレスにつなぐサービスによって、JCB会員は仮想株式ポイント(仮)で実際に株式投資を体験することが可能となる。加盟店(企業)にとっては、株主増加と、消費・投資の組み合わせによるJCB会員との関係深化によってファン醸成が期待できる仕組みだ。
「国内最大規模の会員基盤および加盟店ネットワークを有するJCB、幅広い金融商品を扱うネット証券のリーディングカンパニーであるマネックス証券がそれぞれの知見を活かし、価値あるサービス提供を目指す」としている。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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