VisaとMastercardどちらがおすすめ?特徴、導入店舗数、主な提携カードを比較

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VisaとMastercard®は、決済システムを提供している企業で、クレジットカードの国際ブランドとして有名です。それぞれに加盟している店舗は多いので、どちらを選択してもスーパーやコンビニ、薬局、レストラン、ホテルなど世界中のさまざまな場所で利用できます。

そこでこの記事ではVisaとMastercardの特徴や導入店舗数、主な提携カードから違いを紹介していきます。クレジットカードを初めて発行する方やVisaとMastercardの違いを知りたい方などは、参考にしてみてください。

目次

  1. VisaとMastercardの特徴
    1-1.基本情報
    1-2.導入店舗数
    1-3.提携カード
    1-4.自社の優待サービス
  2. VisaとMastercardの提携カードや優待サービスを紹介
    2-1.Visaに対応している個性的なカード
    2-2.Mastercardに対応している個性的なカード
    2-3.Visa・Mastercard提携カードの主な違いは自社優待
    2-4.ナンバーレスカードは複数の国際ブランドに対応
  3. まとめ

1.VisaとMastercardの特徴

VisaとMastercardは、世界的に有名な決済システムおよび国際ブランドです。国際ブランドとは、世界で利用可能なクレジットカードブランドのことで、日本以外の国でも決済に利用できますし、旅行や空港ラウンジに関する特典、優待サービスなどを受けることができます。

まずは、VisaとMastercardのサービスや導入店舗数、提携カードについて確認していきましょう。

1-1.基本情報

VisaとMastercardは、クレジットカードの発行会社と提携したり導入店舗(加盟店)へ決済システムを提供したりしています。

それぞれ自社では、クレジットカードを発行していません。そのため、各ブランドのクレジットカードを発行するには、提携カードの発行会社にて発行手続きを行う必要があります。

たとえばVisaの提携カードは、三井住友カードなどで申し込むことができ、Mastercardは、イオンカードセレクト楽天カードなどで手続きを進めることが可能です。

そして、各ブランドのクレジットカードを利用する際は、提携ブランドの加盟店かどうか確認するのも基本です。Visaの提携カードはVisaの導入店舗でのみ利用でき、Mastercardも同様です。

1-2.導入店舗数

VisaとMastercardの導入店舗は、「Nilson Report」によると2020年時点でそれぞれ約7,000万店と世界でトップクラスのシェアを獲得しています。

ただし、VisaのほうがMastercardよりも事業規模などは大きく、たとえば東京オリンピックのチケット購入ではVisaのクレジットカードでしか決済できないといったケースもあったため、決済のしやすさを重視する場合はVisaを選んでおくほうが無難でしょう。

1-3.提携カード

VisaとMastercardは、複数のクレジットカード発行会社と提携しています。たとえば、三井住友カードや楽天カード、イオンカード、三菱UFJニコスカード、セゾンカード、トヨタファイナンス、ジャックスカードなどといった発行会社は、VisaとMastercard共に対応しています。

中には、VisaやMastercardいずれか1社のみと提携しているカードもあるので、発行前に国際ブランドを確認するのが大切です。

以下にVisaとMastercardの主な提携カードを紹介します。

Visaのみ提携 Visa、Mastercardのみ提携 VisaとMastercardなどと提携
・イオンカード(櫻坂46)
・JMBローソンPontaカードVisa
・みずほマイレージクラブカードセゾンSuica
・マネックスセゾンカード
・山と溪谷カードセゾン
・西武信用金庫セゾンカード
・京急プレミア ポイント ゴールドHANEDA AIRPORT PLUS
・SURUGA Visaクレジットカード(2021年新規受け付け停止)
・イオンカードセレクト(ミニオンズ)
・Likeme by saison card
・セゾンゲーミングカード
・湘南ベルマーレカードセゾン
・ファミリアTカードMastercard
・アルペングループ楽天カード
・楽天カードみちのく銀行デザイン
・イオンカードセレクト
・イオンカード(WAON一体型)
・楽天カード
・楽天PINKカード
・楽天ゴールドカード
・楽天プレミアムカード
・楽天ANAマイレージクラブカード
・SAISON CARD Digital
・セゾンカードインターナショナル
・ゴールドカードセゾン
・PARCO カード
・ANAカード
・JALカード

※2021年4月7日調査

多数の提携カードを発行しているセゾンカードとイオンカード、三井住友カードなどは、VisaやMastercardのみと提携しているカードや複数の国際ブランドに対応したカードからも選択できます。

複数種類の提携カードを発行している発行会社は、Visa、Mastercardなど複数の国際ブランドに対応したカードを中心に取り扱っているので、1種類の国際ブランドのみに対応したカードは比較的少ない傾向です。

1-4.自社の優待サービス

VisaとMastercardは、決済技術の他に提携カードごとに独自の優待サービスを提供しています。そのため、クレジットカードの優待特典は、発行会社で提供しているサービスに加えVisaやMastercardで提供しているサービスも含まれています。

Mastercardの優待サービスは、ゴルフ特典や国内外の出張に役立つサービスをはじめ、手荷物無料宅配サービス、レストランのコースメニュー無料特典などといった内容を受けることができます。

一方Visaの優待サービスは、旅行予約代金やホテルの割引や海外旅行で活用可能な優待特典、ショッピング関連の割引特典などを利用できるのが特徴です。

その他対象者や詳細については、後述します。

2.VISAとMastercardを優待サービスや特典で比較

ここからは、VisaとMastercardの提携カードから、特徴的な特典や機能を持つカード、優待サービスの違いについて紹介していきます。

2-1.Visaに対応している個性的なカード

クレジットカードの中には、Visaのみに提携しているカードがあります。たとえば、三越伊勢丹グループのクレジットカード「MIカード」は、Visa提携カードを数多く取り扱っていますが、Mastercardには非対応となっています(2021年4月7日時点の情報)。

「MIカード」は、三越伊勢丹グループの百貨店をよく利用する方や旅行好きの方にメリットのある特典を利用できるのが特徴です。

MIカードの「MICARD+ GOLD」は、Visaとアメックスから選択でき、最短即日発行できます。また、三越伊勢丹グループ百貨店で利用できるクーポン券を毎年貰えたり、ポイント還元率が最大9.5%に上がったり、ネットショップ「LUXA」の体験型商品を年会費無料で利用できたりします。

イオンカードでは、Visaのみと提携した「イオンカード(櫻坂46)」、「イオンカード(SKE48)」、「サンエックスカード(リラックマ)」などといったコラボカードも多いのが特徴です。

2-2.Mastercardに対応している個性的なカード

Mastercardのみと提携しているカードは比較的少ないものの、Visaとの提携カードとは異なる特徴を持ったカードも存在します。

たとえば、楽天カードの「楽天カード みちのく銀行デザイン」は、青森県のみちのく銀行とのコラボカードで、Mastercardのみと提携しています。特徴は、みちのく銀行の口座開設時に楽天ポイントを500ポイント貰えるところです。主に青森県在住でみちのく銀行を利用する方にメリットがあり、地域性を持ったカードといえます。

地方銀行の口座開設も検討している方は、銀行との提携カードにも注目してみてはいかがでしょうか。

他にも三井住友カード発行の「Amazon Mastercard ゴールド」は、Amazon、Mastercardとの提携カードで、Amazon関連の優待サービスを受けられます。

具体的には、Amazonでのカード利用でAmazonポイントの還元率が2.5%に上がりますし、Amazon以外でのカード利用でもポイントが貯まります。さらにAmazonプライム特典を無料で利用できるなど、メリットの多いクレジットカードといえます。

2-3.VisaとMastercardと提携しているカードの主な違いは自社優待

VisaとMastercardどちらも提携しているクレジットカードは、基本的に特典や優待サービスは共通しています。

ただし、前半でお伝えした通り、VisaとMastercardの自社優待に関しては、それぞれ異なるサービス内容です。さらに自社優待特典の数や種類は、Visaが個人、Mastercardが法人向けサービスに強みを持っています。

以下に優待サービスの多いプランを紹介します。

ブランド Visa  Mastercard 
対象者 個人向けカード 法人向けカード
主な優待サービス 「FARFETCH (ファーフェッチ)特別優待」
・ラグジュアリーブランドのファッションを取り扱っている「FARFETCH」での購入代金55,000円(税込)以上で7,000円(税込)割引
「ダイニングby招待日和」
・国内約200店舗のレストラン利用時にコースメニュー1名分無料
「エクスペディア特別優待」
・エクスペディアでの海外、国内宿泊予約時、8%割引などといった優待サービス
「東京リスマチック」
・24時間印刷サービスの利用料金5%割引
「Booking.com特別優待」
・Booking.comでの宿泊予約時、6~10%のポイントバック
「国際線手荷物宅配優待サービス」
・規定サイズ以下の荷物1個を優待価格で空港から自宅まで配送
「JALABC空港宅配サービス特別優待」
・自宅や職場から空港間で荷物を配送してもらえるサービスの利用料金を15%割引
「空港クロークサービス」
・国際線利用時、出発前に空港でコートなど防寒具を預けることができるサービス料金10%割引
※1着につき10%割引
「アゴダ特別優待」
・Agoda.comでの予約旅行およびVisaでの決済時に旅行代金8%割引
「国内ダイナミックパッケージ優待サービス」
・国内航空券と国内ホテルのダイナミックパッケージ料金を割引

※2021年4月7日時点の情報

Visaの個人向けカードに追加される優待サービスは、旅行予約サイトや宿泊に関する内容が多いので、旅行や宿泊代金を抑えたい方にもメリットがあります。一方Mastercardの法人向けカードに追加される優待サービスは、空港特典を中心とした内容なので出張時の手間を軽減できます。

2-4.ナンバーレスカードは複数の国際ブランドに対応

近年、クレジットカード発行会社の中には、クレジット番号やセキュリティ番号、氏名などをカードに刻印しないナンバーレスカードを発行しています。

ナンバーレスカードの番号や料金明細などは、専用のアプリやサービスサイトで管理するのが特徴です。決済に利用する際は、従来通りにカードを提示もしくはキャッシュ決済対応のスマホを専用端末にかざすだけで完了します。

三井住友カードやセゾンカードのナンバーレスカードは、VisaとMastercardとも提携しているので、国際ブランドにこだわりを持っている方にも使いやすい仕様です。

まとめ

VisaとMastercardは、さまざまなクレジットカードと提携しています。さらに多数の店舗やネットショップがVisaとMastercardの決済システムを導入しているので、スーパー、コンビニ、レストランなどさまざまな場面でカードを利用できます。

初めてクレジットカードを発行する方やVisaとMastercardの違いに関心を持っている方は、今回紹介した違いや特徴も踏まえてクレジットカードを検討してみてはいかがでしょうか。

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菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。