東急、2022年の株主優待は?配当や権利確定日、注意点も

東証プライム上場企業である東急は株主優待として、電車やバスで使える株主優待乗車券や東急系列の商業施設などで使える優待割引券などを贈呈しています。

今回は2022年度の東急の株主優待について内容の詳細や配当、注意点などを紹介しますので、銘柄選びの参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2022年2月20日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 東急の株主優待の内容
  2. 株主優待乗車券の贈呈
  3. 株主優待券(割引券)の贈呈
  4. 東急の配当の内容
  5. 東急の業績の内容
  6. 東急の企業情報
  7. 東急の株主優待を受ける場合の注意点
    7-1.新型コロナウイルス感染症による影響が大きい企業である
    7-2.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
    7-3.権利付最終日での購入には注意
    7-4.元本を毀損する可能性がある
  8. まとめ

1.東急の株主優待の内容

銘柄 東急(旧:東京急行電鉄)
コード 9005
優待回数 2回
優待権利確定月 3月・9月
優待利回り
株価 1,605円
優待を得るための最低投資額 321,000円
権利付最終日 2022年3月29日(火)、9月28日(水)

※2022年2月20日時点のデータ

東急(旧:東京急行電鉄・9005)の株主優待の内容は下記のとおりです。

  1. 株主優待乗車券の贈呈
  2. 株主優待券(割引券)の贈呈

それぞれ詳しく紹介します。

2.株主優待乗車券の贈呈

東急の株主優待では、株主優待乗車券が贈呈されます。東急が運営する電車・バス全線の片道1乗車に利用できる乗車券または有効期間内に東急全線で何度でも利用できる全線パスがもらえます。

保有株式数による優待内容の詳細は下記のとおりです。

所有株式数 株主優待乗車証
(きっぷ式)
選択式優待
株主優待乗車証
(パス券式)
東急ホテルズ無料宿泊券
200株以上500株未満 2枚
500株以上1,500株未満 5枚
1,500株以上2,500株未満 10枚 継続保有で5枚追加
2,500株以上5,000株未満 20枚
5,000株以上9,500株未満 40枚 継続保有で10枚追加
9,500株以上12,000株未満 80枚
12,000株以上14,000株未満 10枚 電車全線パス1枚 東急ホテルズ無料宿泊券1枚(※1)
14,000株以上28,500株未満 30枚
28,500株以上 30枚 電車・バス全線パス1枚 東急ホテルズ無料宿泊券1枚(※2)

※電車全線パスまたは電車・バス全線パスと、東急ホテルズの無料宿泊券から選択
※1 エクセルホテル東急・東急REIホテル ブランドで利用可能(ツインルーム1泊+朝食)
※2 東急ホテル・エクセルホテル東急・東急REIホテル ブランドで利用可能(ツインルーム1泊+朝食)

また、継続保有によってきっぷ式の優待乗車券が追加贈呈される仕組みになっています。

継続保有の株主となる条件は、同社の株主名簿に同一株主番号で当該基準日を含む直近7回の基準日(3月31日、9月30日)に継続して記載された場合で、1,500株以上の場合は全線きっぷ5枚、5,000株以上の場合は全線きっぷ10枚が追加贈呈されます。

なお、9月30日時点の株主には11月中旬、3月31日時点の株主には5月中旬に乗車証が発送されます。株主優待乗車券は手元に届いた日から利用可能で、東急線各線で利用可能です。

全線きっぷは東急の電車・バスの片道1乗車に利用可能、全線パスは記名人または持参人1名に限り利用可能で、電車・バスの全線に利用可能です。

2-1.利用できない路線がある

東急の株主優待乗車券を利用できない路線が一部あります。

  • 深夜急行バス(ミッドナイトアロー)
  • 通勤高速バス(TOKYU E-Liner)(虹ヶ丘営業所→渋谷駅)
  • 羽田空港直行バス
  • 成田空港直行バス
  • 高速乗合バス
  • 溝の口駅~新横浜駅間直行バス
  • 渋谷区コミュニティーバス(ハチ公バス)
  • 大田区コミュニティーバス(たまちゃんバス)
  • たまプラーザ駅~東京ディズニーリゾート間直行バス
  • (株)東急トランセ代官山線

このうち深夜バスを利用する場合は、割増運賃を支払えば利用可能です。

3.株主優待券(割引券)の贈呈

東急の株主優待では、東急系列の商業施設などで利用できる株主優待券(割引券)も贈呈されます。

株式保有数と優待内容の詳細は下記のとおりです。

保有株式数 東急百貨店お買い物10%割引券 東急ストアお買い物50円券 東急ホテルズ宿泊基本料金30%割引券 東急ホテルズ飲食代金10%割引券 東急病院人間ドック基本料金10%割引券 Bunkamuraザ・ミュージアム五島美術館共通ご招待券
200株以上500株未満 5枚 20枚 4枚 2枚
500株以上 10枚 40枚 8枚 4枚 1枚 4枚

こちらも手元に届いた日から利用可能です。乗車証と同じく、9月30日時点の株主には11月中旬、3月31日時点の株主には5月中旬に優待券が発送されます。

なお、優待券を利用できる支払方法や店舗などが細かく決められていますので、詳細は同社Webサイトで確認してください。

4.東急の配当の内容

東急の配当の内容は下記のとおりです。

年度 1株配当(円) 配当利回り
2017年3月期 9 0.57%
2018年3月期 19 1.15%
2019年3月期 20 1.03%
2020年3月期 23 1.35%
2021年3月期 15 1.02%

※2022年2月20日時点のデータ

東急のここ5年間の1株あたり配当金額は、9円から23円の間で推移しています。2019年3月期以降は20円以上の配当となっていましたが、2021年3月期には15円に減配している状況です。

また、配当利回りは0.57%から1.35%の間で推移しています。こちらは2018年3月期以降1.0%台をキープしており、一定範囲で推移しています。

5.東急の業績の内容

東急の業績の内容は下記のとおりです。

年度 営業収益 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益 包括利益
2017年3月期 1兆1,173億5,100万円 779億7,400万円 764億4,900万円 672億8,900万円 736億7,300万円
2018年3月期 1兆1,386億1,200万円 829億1,800万円 837億4,600万円 700億9,500万円 785億9,100万円
2019年3月期 1兆1,574億4,000万円 819億7,100万円 819億700万円 578億2,400万円 536億1,600万円
2020年3月期 1兆1,642億4,300万円 687億6,000万円 709億2,500万円 423億8,600万円 351億3,200万円
2021年3月期 9,359億2,700万円 △316億5,800万円 △268億2,400万円 △562億2,900万円 △450億7,200万円

※2022年2月20日時点のデータ
※業績は連結

東急の営業収益は2021年3月期に1兆円台を大きく割り込み、9,300億円規模となっています。同様に営業利益や経常利益など他の項目はすべて赤字に転落している状況です。これは新型コロナウイルス感染症の影響によるテレワークの増加や働き方の変化による自粛の影響が大きいとされています。

2022年3月期の連結業績予測では、営業利益以下の項目が黒字転換するものの、営業収益は8,600億円台となり減収する見込みになっています。

6.東急の企業情報

社名 東急
業種 陸運業
代表者 高橋 和夫
決算 3月
資本金 1,217億2,400万円
本社所在地 東京都渋谷区南平台町5番6号
上場市場 東証プライム
上場年月日 1949年5月16日

※2022年2月20日時点のデータ

東急グループは、交通事業をはじめ、不動産事業・生活サービス事業・ホテルリゾート事業を展開する企業です。

東急と聞くと鉄道やバスの会社とイメージする方が多いかもしれませんが、同社事業の売上の大部分は生活サービス事業と不動産事業が占めています。

鉄道やバスのほか、不動産販売や賃貸・管理、百貨店、チェーンストア、ショッピングセンター、クレジットカードなど、関連する事業を手広く手掛けているのが特徴です。

7.東急の優待を受ける場合の注意点

東急の株主優待を受ける場合は、下記のポイントに注意しましょう。

  • 新型コロナウイルス感染症による影響が大きい企業である
  • 優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
  • 権利付最終日での購入には注意
  • 元本を毀損する可能性がある

7-1.新型コロナウイルス感染症による影響が大きい企業である

東急の2022年度3月期第3四半期決算短信には、緊急事態宣言の解除を受けて、一部経済活動の持ち直しが見られたものの、先行きは不透明である、と記載されています。

一時と比較して収益は持ち直してきているものの、新型コロナウイルス感染症発生前の水準にはいまだ戻っていないのが現状です。

特に、東急グループは電車やバスなどの交通事業、百貨店・商業施設などの生活サービス事業、ホテル・リゾート事業など、行動制限の影響を受けやすい事業を多く手掛けています。今後の状況によっては、業績が再度悪化する可能性もあるので、注意深く観察する必要があるでしょう。

7-2.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある

株主優待の内容は変更されたり、優待自体が廃止されたりすることがあります。内容変更や廃止の発表があった場合、株価の急落から損失につながることもあるため、注意が必要です。

優待目的でも関連する情報を仕入れ、適格な判断を下せるようにしておきましょう。

7-3.権利付最終日での購入には注意

株主優待のために権利付最終日(権利確定日から2営業日前)やその直前で株式を購入するのは避けたほうがいいでしょう。なぜなら、人気が高い優待銘柄は権利確定日に向かって株価が上昇し、権利落ち日(権利付最終日の翌日)以降に株価が大きく下落する傾向にあるからです。

優待の権利と引き換えに含み損を抱えてしまうことも十分に考えられますので、購入のタイミングには気を付けましょう。

7-4.元本を毀損する可能性がある

優待目的でも株式を取得する以上、元本を毀損する可能性があります。株価はさまざまな要因に影響されて常に値が動いているからです。

値動きについては必ずチェックすることを心がけましょう。また、元本を毀損する前に株式の売却や損切り(=損失を確定させるための売却)を行うことも必要です。さまざまな状況を想定して対処する方法をしっかり考えておきましょう。

まとめ

今回は東急の2022年の株主優待について紹介しました。

東急の株主優待では、東急の電車やバスで利用できる優待乗車券や、東急系列の施設で利用できる優待割引券などがもらえます。東急沿線に住んでいる方や、系列の商業施設などをよく使う方にはお得な優待内容といえるでしょう。

なお、優待内容は変更される場合もあるため、優待目的で銘柄を探している場合は、必ず最新の情報を確認するようにしてください。

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山本 将弘

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。