TECROWD(テクラウド)は、新興国の発展に投資できる不動産クラウドファンディングサービスです。現物不動産投資と比べて少額から出資できるのが特徴で、新興国投資による高利回りを狙えるほか、優先劣後方式を採用することで投資家保護を図っています。
この記事では、TECROWDの特徴、メリット・デメリット、向いている人、始め方について詳しくご紹介します。少額で不動産投資をしたい方、新興国投資に関心のある方は参考にしてみてください。
目次
- TECROWD(テクラウド)とは
1-1.モンゴルなど中央アジアの新興国不動産に投資できる
1-2.1口10万円から投資可能
1-3.1号案件は予定分配率8%、高いリターンを狙える
1-4.不動産の建設・監修は日本企業
1-5.優先劣後方式による投資家保護
1-6.為替変動リスクを軽減 - TECROWDのメリット
2-1.リスク対策を図りながら高いリターンを狙うことが可能
2-2.定期的なリターンを期待できる
2-3.不動産投資を始めやすい・手間も少ない
2-4.途上国の成長に貢献できる - TECROWDのデメリット
3-1.元本が保証されるわけではない
3-2.運用期間が長め
3-3.新規サービスのため実績がない - TECROWDが向いている人
- まとめ
1.TECROWD(テクラウド)とは
TECROWD(テクラウド)は、日本や海外で建設と不動産を扱う会社である「TECRA株式会社」が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。TECRA株式会社は創業20年になる横浜本社の不動産会社で、不動産の設計・建築から売買・賃貸の仲介、管理までオールラウンドに扱っています。
国内外の様々な不動産建築に携わっており、サッカーのベルギー1部リーグシント=トロイデンVVのスポンサー企業でもあります。TECROWDの特徴は次の通りです。
1-1.モンゴルなど中央アジアの新興国不動産に投資できる
TECROWDは経済発展の著しいモンゴルなど中央アジアに位置する新興国の不動産を対象とするクラウドファンディングです。新興国は人口の増加や経済発展により、不動産価格の値上がりを期待できるので、日本の不動産投資よりも高いリターンを狙えるのが特徴です
TECROWDでは、海外でも成長力の高いモンゴルなど中央アジアにある新興国を投資対象としており、クラウドファンディング案件は関連企業が管理する不動産に限定するなどして、サービス運営の健全化を図っています。
1-2.1口10万円から投資可能
アパートやマンション等の現物不動産投資をする場合、数百万円・数千万円以上の資金を必要とし、資金調達に融資を利用するケースが大半です。
一方、不動産投資型クラウドファンディングであるTECROWDは、1口10万円から投資を始めることが可能で、収入の中から無理のない範囲で不動産投資を行うことができます。
1-3.1号案件は予定分配率8%、高いリターンを狙える
TECROWDでは、新興国ならではの高いリターンを期待できるのも特徴です。例えば、第1号案件は予定分配率8.0%で高い水準でした。2号案件も予定分配率8.0%となっており、今後の案件でも他の不動産クラウドファンディングと比べて高いリターンを期待することができます。
1-4.不動産の建設・監修は日本企業
海外不動産投資では、現地事情や技術的なトラブルから建設が途中でストップしたり、資金調達をできずに物件が完成しなかったりするリスクが懸念されます。
一方、TECROWDの場合、運用物件はTECRA株式会社の施工物件であり日本の技術、品質基準に適合したものとなっています。国内でも総合建設を扱うTECRA株式会社による施工管理も行われており、品質は日本の物件と同等となっています。
1-5.優先劣後方式による投資家保護
TECROWDでは元本毀損リスクの対策として優先劣後方式を採用しています。優先劣後方式とは、投資対象の不動産価格が下落して損失が生じた場合でも、運営会社が劣後出資分から損失負担をすることで、投資家の元本保護を図る仕組みです。
1-6.為替変動リスクを軽減
海外投資には為替変動リスクがあり、運用で黒字が出たとしても為替が投資国の通貨が下がると収益性が低下したり、損失が出たりするリスクがあります。
TECROWDでは為替リスクに対し、あらかじめ一括借上げを円建てで契約することで為替変動リスクを軽減しています。
2.TECROWDのメリット
新興国不動産クラウドファンディグのTECROWDで投資するメリットについて、他社サービスと比較しながら確認していきましょう。
2-1.リスク対策を図りながら高いリターンの運用が可能
優先劣後方式を採用している他の不動産投資クラウドファンディングサービスでは、予定分配率5%前後の案件が多い中、TECROWDは第1号案件で8.0%と、リスク対策を図りながら高いリターンを狙うことができます。
2-2.定期的なリターンを期待できる
TECROWDでは優先劣後方式の採用や為替リスクの軽減など、投資家を保護する仕組みが充実しています。1号案件のように一括借り上げ契約がついた案件では、空室が生じた場合でも一定額の家賃が支払われることになっているため、配当への影響を抑えることができます。
一方、新興国投資のリターンは高いものの、リスクも高くなるため、継続的に配当を得るには各案件でどのような対策がされているかをチェックすることも大切です。
2-3.不動産投資を始めやすい・手間も少ない
現物の不動産投資を行う場合、通常は金融機関のローン審査などが必要になります。
海外不動産への投資となると現地の金融機関で口座を作ったり税務処理を行ったりする場合も多く、手間がかかります。さらに賃貸経営は、入居者募集や物件管理、設備の点検などもしっかり行わないと継続的な収益を得ることはできません。
TECROWDでは実際の運営や管理を行ってくれるため、投資にこのような手間や時間をかける必要がありません。投資家は、ウェブサイトに掲載されている案件内容を確認し、投資を行った後は配当を待つことになります。
税務などもすべて国内で行うことができるので、海外不動産投資の知識や経験のない場合でも始めやすくなっています。
2-4.途上国の成長に貢献できる
クラウドファンディングは、もともと投資先の企業や商品・取り組みを応援するのが主な目的です。そのため、TECROWDでも新興国投資によって収益を得るだけではなく、投資を通して対象国の成長に貢献できる楽しみがあります。
これまで興味のなかった国でも投資をきっかけに、その国に関連する文化やニュースなどの情報にも関心が向くようになります。例えば、TECROWDの1号案件は、モンゴルの首都ウランバートルに位置するスマートオフィス投資です。
運営元のTECRA株式会社はモンゴルのパラリンピック委員会のオフィシャルパートナーを務めるほか、モンゴルの国営孤児院の改修工事などの活動を通して、現地の成長に貢献しており、投資家もこの案件を通じてモンゴルの経済発展を支援することができます。
3.TECROWDのデメリット
TECROWDのデメリットや注意点は次の通りです。
3-1.元本が保証されるわけではない
TECROWDでは投資家保護のため優先劣後出資の採用や為替リスクの軽減に取り組んでいますが、元本毀損を完全に回避するものではありません。
特に新興国をはじめとした海外不動産への投資を行う場合、様々なリスクに注意する必要があります。新興国の代表的なリスクとしては、「経済・為替リスク」「政治リスク」が挙げられます。
経済・為替リスクは国家的な不況や通貨下落などのリスクで、不動産投資については開発プロジェクトの中断や入居率の低下、配当金の下落などの形で投資家の出資金に影響を及ぼす可能性があります。
また、政治リスクとは国内の法改正や諸外国との関係悪化などにより、建設の中止や、追加設備の導入費用の発生、社会不安や物価変動から入居率や家賃収入の減少などが生じる可能性があります。
このような新興国特有のリスクが様々あるため、運用状況によっては配当金が出ず、元本が毀損する可能性があることに留意しましょう。
3-2.運用期間が長め
運用期間が長くなるほど投資資金が拘束されるほか、運用期間中には様々なリスクに晒されることになります。特に新興国の場合、政権交代や周辺国の経済等の影響を受けやすいため、運用当初は経営が好調でも急変する可能性があります。
第1号案件の運用期間も2年(24ヶ月)と長めに設定されています。案件を選ぶときは、運用期間にも着目することが大切です。
3-3.新規サービスのため実績がない
TECROWDの第1号案件の運用開始は2021年5月1日からとなっているため、2021年4月時点では実績がありません。そのため、過去の運用実績をもとにサービス選びをする方にとっては、この点がデメリットに感じる場合もあるでしょう。
4.TECROWDが向いている人
TECROWDは高いリターンを狙いたい方、海外不動産投資に関心のある方、新興国の成長を支援したい方に向いたサービスです。
国内不動産を投資対象とした不動産クラウドファンディングでは、高いリターンを期待するのが難しい状況ですが、新興国では経済成長に沿ったリターンを狙うことが可能です。
さらにファンドとして組成される案件は、新興国で実績を積んだ日本企業が管理する不動産となるので、リスク対策も充実しています。
また、資金面を理由に不動産投資を断念している方にもTECROWDは向いています。上述の通り、TECROWDは1口10万円から投資でき、運用の手間や時間を取られないないサービスなので、その取り組みやすさが特徴です。
また、TECROWDは新興国の発展にも寄与するサービスです。収益性の高さだけでなく、新興国への関心が高い方にも向いており、TECRA社が活躍しているフィールドから様々な地域での案件が期待できます。
まとめ
TECROWDはモンゴルなど中央アジアの新興国不動産を対象にした不動産クラウドファンディングサービスです。新興国ならではの高いリターン、1口10万円の投資金額、リスク回避の仕組みなどが充実している特徴があります。
第1号案件は先行予約の段階で完売して募集終了となりましたが、今後も新興国の旺盛な不動産需要を反映した高利回り案件が期待されています。
一方、新興国投資には特有のリスクがあるので、元本毀損の可能性がある点に注意も必要です。案件を選ぶ際は利回りの高さだけでなく、リスクの内容やそれを回避する仕組みについてもしっかりと確認するようにしましょう。
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム (全て見る)
- COZUCHI(コヅチ)の評判は?利回り実績やメリット・デメリットも - 2024年11月5日
- 【2024年11月】ソーシャルレンディング徹底比較!利回り・リスクや募集実績も - 2024年11月5日
- 不動産投資型クラウドファンディングを選ぶポイントは?注目の10社を紹介 - 2024年11月5日
- オーナーズブックの評判は?メリット・デメリットや始め方も - 2024年6月27日
- ソーシャルレンディング投資歴8年の私が本当に伝えたい7つのこと - 2024年6月27日