株のトレンドラインの見方や使い方は?主な相場のパターンも

株の取引においては、トレンドを見極めることが大切です。そして、トレンドを見極める指標として「トレンドライン」があります。この記事では、トレンドラインの見方と使い方について解説します。

目次

  1. トレンドとは
  2. トレンドラインの見方
  3. トレンドの転換を見極める
    3-1.買いのポイント(下落トレンド→上昇トレンド)
    3-2.売りのポイント(上昇トレンド→下落トレンド)
    3-3.ボックス(保ち合い)
  4. 移動平均線とは
    4-1.ゴールデンクロスとデッドクロス
  5. まとめ

1.トレンドとは

トレンドとは、株価が上昇しているか下落しているか、保ち合いで推移しているかといった株価の値動きのことを指します。ただ、株価が直線的に動くことは少なく、高値(山)と安値(谷)を形成しながらジグザグに動きます。

チャート上で山と谷が連続的に高くなっていく動きを「上昇トレンド」、連続的に低くなっていく動きを「下降トレンド」というのです。そして、トレンドを把握するためにチャート上に引く線を「トレンドライン」と呼び、株価の安値同士、高値同士に線を引きます。


2.トレンドラインの見方

基本的なトレンドの見方として、株価の山(高値)と山(高値)、谷(安値)と谷(安値)を比較します。以下の図をご覧ください。

安値「B」が以前の安値「A」を上回り、直近の高値「a」を上回ったときに「上昇トレンド」に転換したと判断します。そして高値と安値を連続的に切り上げる値動きのときは、「上昇トレンドを形成している」と判断するのです。

高値同士、安値同士は直線上に並んでいることが多く、高値同士を結んだ線をレジスタンスライン(上値抵抗線)、安値同士を結んだ線をサポートライン(下値支持線)と呼び、これらのトレンドラインに囲まれた範囲を「トレンドチャネル」というのです。

「レジスタンスライン」や「サポートライン」近辺では、押し目買いや戻り売りがでやすく、株式を取引する場合は売買サインのひとつと考えることができます。

レジスタンスラインやサポートラインは、3点以上を結ぶ線でないと信頼性に欠けるとされています。トレンドラインは2つの点があれば1本の直線が引けますが、有効なトレンドラインを引くためには、3つ以上の点を結ぶ必要があります。

ただ、高値の高さや安値の安さはたいてい少しずつ異なるので、直線で結ぶのは難しいことも多いでしょう。ですから、ポイントとなる点と点を結び、途中での多少のズレは気にしないようにしてください。

3.トレンドの転換を見極める

トレンドがずっと続くことはありません。トレンドの転換を意識し、株式の売買を検討する必要があるので、売買ポイントについて解説します。

3-1.買いのポイント(下落トレンド→上昇トレンド)


下落トレンドから上昇トレンドへの転換は、「買いのサイン」になります。下落トレンドがしばらく続いた後、株価がレジスタンスライン(上値抵抗線)を超えて上昇した場合、上昇トレンドに変わったと判断できるので、買いのサインになります。

ただし一時的な戻りかもしれないので、資金の余力を残して買うようにしてください。そして、さらに直近の高値を越えてきた時は上昇トレンドに転換した可能性がより高まったと判断し、再度買い増しするようにします。

3-2.売りのポイント(上昇トレンド→下落トレンド)


上昇トレンドがしばらく続いた後、株価がサポートライン(下値支持線)を割り込んで下がった場合、下落トレンドに転換して売りのタイミングになったと判断します。ただ、一時的にサポートラインを割り込んだだけで、再び上昇トレンドに戻る場合もあります。

保有している株式をすべて売るのではなく、一部だけ売却して様子を見るのがいいでしょう。そして、直近の安値を下回った場合は、下落トレンドへの転換がより確実になるので、保有株をすべて売却するようにするのです。

3-3.ボックス(保ち合い)

上昇トレンドが終わった後、必ず下落トレンドになるわけではありません。ボックス(保ち合い)になることもあります。同じように、下落トレンドの後にボックスになることもあります。

ボックスになるとトレンドの方向性はありません。そして、「相場の7割はボックス」になるといわれています。つまり、上がるのか下がるのかの判断が難しい状況がほとんどだということです。

株価が上昇トレンド、下降トレンド、ボックスのどの状況なのかを判断して売買することが大切なのです。

4.移動平均線とは

トレンドを判断するテクニカル指標として、トレンドラインとともによく使われるのが「移動平均線」です。移動平均線とは、株価の終値を平均化した線であり、トレンドの方向や売買タイミングを探ることができます。

日足では5日、25日、75日、200日。週足では13週、26週など、一定期間の株価の終値を合計して期間で割った、「単純平均」を利用するのが一般的です。

4-1.ゴールデンクロスとデッドクロス

移動平均線でトレンド転換を判断する見方として、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」があります。ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けることで、一般的に「買い」と判断します。たとえば、25日移動平均線が75日移動平均線を上回れば、ゴールデンクロスとなるのです。

一方、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へ抜けることを「デッドクロス」と呼び、「売り」と判断します。たとえば、25日移動平均線が75日移動平均線を下回れば、デッドクロスとなるのです。


トレンドラインだけでなく、移動平均線も合わせてトレンド転換を判断すれば、より精度が高まります。

まとめ

株式の売買では、トレンドを見極めることが大切です。現在の環境は、上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、 ボックスなのかを判断しなければいけません。トレンドラインと移動平均線を利用して、トレンドを見極めるようにしてください。

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山下耕太郎

山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011