海外案件に投資ができる注目のソーシャルレンディング会社3選

海外では中小企業の資金調達方法として一般的なソーシャルレンディングは、高利回りの投資として人気があります。日本でも不動産業界を中心に発達してきましたが、現在はさまざまな分野の企業への投資が可能です。特に最近は、成長著しく社会的意義の高い海外案件を取り扱うソーシャルレンディングに注目が高まっています。

この記事ではソーシャルレンディングを始めたい方のために、ソーシャルレンディングの基本やファンドの選び方、海外案件に投資できるサービスについて詳しくご紹介しますので、参考にしてみてください。

目次

  1. ソーシャルレンディングとは
    1-1.ソーシャルレンディングのメリット
    1-2.ソーシャルレンディングのデメリット
  2. 海外案件に投資ができる注目のソーシャルレンディング3選
    2-1.ネクストシフトファンド
    2-2.クラウドクレジット
    2-3.クラウドバンク
  3. 提供会社やファンドの選び方
    3-1.サービス提供会社の運営状況や分配実績を確認する
    3-2.自分の投資の方向性に合うファンドを選ぶ
    3-3.投資期間の短いファンドを選ぶ
  4. まとめ

1 ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングとは、簡単に言えば「お金の借り手と貸し手のマッチングサービス」です。

元来、ベンチャー企業やスタートアップに対する金融機関の融資審査は厳しいため、将来有望な企業でも資金調達に苦労することが少なくなく、成長を妨げられているという側面があります。

ソーシャルレンディングは、ソーシャルレンディング会社がその事業者の返済能力を確認して融資用のファンドを組成し、出資者を募り集まった資金で事業者に貸し付けを行う仕組みです。高金利でも資金調達をしたい企業と、高利回りの投資先を求める投資家をマッチングできるのが大きな特徴です。

このようにソーシャルレンディングは企業が資金調達をしやすい環境を作ることで事業をバックアップし、さまざまな社会的問題の解決に役立てるという社会的な意義も大きいのです。

1-1 ソーシャルレンディングのメリット

ソーシャルレンディングにおける利回りの相場は、「約5〜8%台(2018年時点、ヘッジガイド編集部調査)」です。利回り10%以上や相場以下の案件を提供している会社もありますが、多くは上記範囲内の利回りの案件を取り扱っています。

また、「資金の保全性が高い」のも特徴です。ソーシャルレンディングは投資家から集めた資金を借り手となる企業に貸し付ける形態になるため、元金は基本的に返ってきます。デフォルト(債務不履行)がないわけではありませんが、ソーシャルレンディング各社が厳しい審査を行ったうえで募集が行われているため、リスクも比較的低く(クラウドポート調査によると、2015~2018年における貸し倒れ率は1.47%に留まります)、中には担保や保証が付いた案件もあります。

さらに、投資した後は満期を待つだけでいいので、「運用の手間がかからない」のもメリットです。

1-2 ソーシャルレンディングのデメリット

出資した企業やファンドを募る企業が倒産する可能性はゼロではありません。その場合は元本が戻らず、最悪は全損となります。また、返済遅延が発生する可能性もあり、資産運用の計画が狂う場合もあることに注意が必要です。

また、一度投資をすると、自分の好きなタイミングで投資を回収できなくなることもデメリットになり得ます。満期を迎えるまでは、急な資金需要への対応ができないため、投資資金の管理にも注意が必要です。

ソーシャルレンディングの利回りは銀行預金や株式の配当などに比べると高いのですが、FXや株式トレードのように短期で大きく収益を上げるのには向かない投資です。さらに出金時に手数料がかかる会社もあるため、場合によっては少額投資だと手数料に利幅を削られることもあります。

2 海外案件に投資ができる注目のソーシャルレンディング会社3選

ソーシャルレンディングの中でも、海外案件への投資は利回りの高さに加え、外貨建てでの投資による為替差益の期待ができるため、大きな収益を得られる可能性もあります。海外案件に投資ができるソーシャルレンディング会社から注目度の高い3社を紹介します。

2-1 ネクストシフトファンド

ネクストシフトファンドは、ネクストシフト株式会社が運営するソーシャルレンディングプラットフォームで、社会問題の解決と経済的リターンを並行して目指す「社会的インパクト投資」に特化しているのが特徴です。社会的インパクト投資とは、「社会的目標の達成と同時に経済的リターンを生み出すことを投資家が意図し、またその両方の成果を評価する投資」を意味します。

ネクストシフトファンドでは、投資した資金は融資先であるマイクロファイナンス機関(途上国の低所得者などに小口融資を行う金融機関)を通して事業者に貸し出され、その返済金利の一部が投資家に分配されます。

担当者が現地に直接足を運び、独自基準で融資対象の国やマイクロファイナンス機関、最終的な借り手となる事業者を厳選しているのが特徴です。

審査では、融資先に過去に貸し倒れがないか、担保が有るかどうかなどが確認されます。各案件では詳しい情報開示が行われているため、投資家はその情報を参考に投資判断を行うことが可能です。

2019年現在、カンボジアやジョージアの農業や小売業を対象にした投資が行われており、最低2万円から投資が可能です。実質利回り(手数料等を差し引いた後の数字)は5.0%~6.0%の案件が多く、ソーシャルレンディングとしてはやや控えめになっています。

一方、運用期間は12カ月前後と短期のものが多く、分配も半年ごとに実施されるため、この点ではリスクは比較的低くなっています。途上国の産業の発展や女性の自立などの社会的問題の解決に貢献できるのも特徴です。

2-2 クラウドクレジット

クラウドクレジットクラウドクレジットは、クラウドクレジット株式会社が運用するソーシャルレンディングプラットフォームで、さまざまな国の人や事業者のローンに投資することで国連が定める持続的な開発目標(SDGs)の達成などを通し、世界に貢献することを目指しています。出資先はアジアやアフリカなどの新興国だけでなく、北中南米、欧州などさまざまな地域にわたります。

クラウドクレジットでは、個人向けローンや中小企業向けローン、マイクロファイナンス機関向けローンなどさまざまなタイプのローンへの投資ができます。ローンの返済利息の一部が投資家の利益になるスキームで、1万円から投資が可能です。

ファンド商品の開発は法制度や財務状況などを確認しながら練り込まれ、現地訪問や社内での議論、チェックを経てから案件情報が公開されます。貸付先の基本情報や事業内容などの情報提供も詳しいため、精査して投資判断することが可能です。

クラウドクレジットの平均利回りは、2014年6月~2019年6月の5年間で5.30%となります(案件ベースでは利回りが10%を超えるものもあります)。なお、ローン商品は海外の円建てや現地の通貨建てで行われるため、為替変動のリスクにも注意が必要です。

運用期間は1年~3年ほどの期間を中心にさまざまで種類も多いため、資産効率をよく考えて案件を選ぶ必要があります。すでに満期を迎え、続けてファンドが組まれている案件も多く、実績と信頼性の高いソーシャルレンディング会社のひとつと言えるでしょう。

2-3 クラウドバンク

クラウドバンクのアプリクラウドバンクは、日本クラウド証券株式会社が運営するソーシャルレンディングプラットフォームで、国内のクラウドファンディングサービスではNO.1のシェアとなります。国内外の不動産事業や再生可能エネルギー発電に関する事業向けの融資を中心に、さまざまなファンド商品を提供しています。

クラウドバンクでは、さまざまな事業者向けローンに対して1万円から投資をすることができます。案件の審査は書類審査や実地調査などで行われ、貸付後も決算や信用状況が継続的にチェックされます。

貸付先は基本的に日本国内の企業に限定されている上、担保が設定されている案件も多く、2019年11月時点では元本割れを起こした実績が無いのが特徴です。案件情報は市場環境も踏まえた詳細なものが提供されているため、投資家はビジネスとしての可能性を吟味して投資することができます。

クラウドバンクでは2019年時点で元本回収率が100%となっており、平均利回りは年率換算で6.99%と他の事業者と比べて高い水準です。運用期間に上限はありませんが、実績では最長でも3年までで、その期間分配が毎月行われます。毎月の分配によって投資で収益を得られている実感を得やすいので、投資家からの人気も高い会社です。

また、口座の維持管理手数料、入出金における手数料などが無料で、案件ごとの営業者報酬の他には出費がないのも投資家にとってはメリットです。

3 提供会社やファンドの選び方

現在、国内には20社程度のソーシャルレンディング会社があります。投資先選びで悩む方のために、どのように事業者やファンドを選べばよいのかを見ていきます。

3-1 サービス提供会社の運営状況や分配実績を確認する

ファンド選びの前に大切なのが、ファンドを提供する会社選びです。まずはサービス提供各社がどのような情報提供や口座管理を行っているかについて、しっかり確認しましょう。

例えば、過去のファンドで集まった金額、分配実績、分配の遅延や貸倒れがどの程度あったのかなどは、サービス提供者の実績を測る物差しになります。複数の事業者の実績を比較しながら確認し、信頼できる企業を選びましょう。

また、サービス提供事業者の財務状況にも注意が必要です。ソーシャルレンディングの黎明期には、ファンドを企画する企業が倒産するケースも見られました。現在は事業者へのチェックも厳しくなっていますが、倒産リスクはゼロではありません。財務情報がしっかりと公開されており、かつ事業者としての登録に問題がない企業を選びましょう。

3-2 自分の投資の方向性に合うファンドを選ぶ

「予定利回り」はファンド選びの大きなポイントの一つです。しかし、投資家個人の状況や考え方によって、満足できる投資のスタイルは異なります。ファンドによって最低投資額は異なり、分配の時期や回数、投資期間、通貨などにも違いがあります。また、投資する事業の内容もさまざまです。

また、ソーシャルレンディングに投資する目的も、「投資効果が見込めそうな手堅いビジネスに投資したい」「社会問題の解決のために資金を役立てたい」「リスクをできるだけ低くし、少額でも毎月分配を受けたい」「円とドルで分割投資をしたい」など、様々あります。

数多くのファンドの中から投資先を決める場合、まずはご自身の投資の方向性をよく考え、希望に近いファンドを選ぶようにしましょう。サービス提供事業者によって、企画されるファンドの傾向に違いがあるので、方向性を考えておくとサービス提供会社選びでも役に立ちます。

3-3 投資期間の短いファンドを選ぶ

ソーシャルレンディングではリスクを分散するために、ファンドの投資期間は短めに設定されています。期間が長くなるほど、貸付先のデフォルトなどのリスクが高まるため、投資期間は長くても3年程度が多くなっています。

そのため、特に投資初心者の方は投資期間の長いファンドには注意したほうが良いでしょう。なお、投資期間の短いファンドのリスクはそのぶん低いですが、利幅も小さくなることがあります。

また、ソーシャルレンディングの流動性は非常に低いのも特徴です。急いで現金が必要になったり、生活資金に困ったりする状況にはしないように注意しましょう。

成果が出ており、さらなる成長が期待できる案件なら、同じような内容で再度投資家を募るケースもあります。このような案件はある程度の信頼性を見込むことができるので、回収した資金や収益を再投資してより大きなリターンを狙うのも良いでしょう。

投資リターンや元本返済の方法については、リターンと元本が毎月返済されるタイプの「元利均等返済」を選ぶようにすると、倒産等があった場合に損失を最小限に抑えられます。

一方、運用期間終了後に一括して返済する「元本一括返済」は、元利均等返済と比べるとリターンの大きさがメリットですが、損失リスクも大きくなります。

4 まとめ

ソーシャルレンディングは、多くの個人や企業から出資を募るファンドを作り、集まった資金を必要な事業者に貸し付ける仕組みです。高利回りを期待できるため投資家の注目も日々高まっており、最近は社会貢献にもつながる海外案件が人気となっています。

この記事を参考に、ソーシャルレンディングや海外案件投資に興味の湧いた方は、まずはご自身の投資方針を明確にして信頼できるサービス提供会社やファンドを比較・検討してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチームは、ソーシャルレンディングや金融知識が豊富なメンバーがソーシャルレンディングの基礎知識から投資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」