ソーシャルレンディング投資で毎月5万円を稼ぐのに必要な元本と投資のコツ

テレビCMも放映されるなど活況なソーシャルレンディング。投資したい個人と資金が必要な事業者を結びつける投資手法として、投資家数や投資額を年々伸ばしています。

ソーシャルレンディングでは、投資家は投資した金額に応じて一定の利回りを貸付金利の中から得ることができます。そのソーシャルレンディングで毎月5万円ほどを稼ぐためには、どのようなポイントを押さえておけば良いのでしょうか。その考え方についてここでお伝えしていきます。

目次

  1. ソーシャルレンディングでは、不労所得に近い利子収入が得られる
  2. 毎月5万円の不労所得を得るための元本を逆算する
    2-1.高めの利回りの案件で投資する場合
    2-2.平均的な利回りの案件で投資する場合
    2-3.低めの利回りの案件で投資する場合
  3. 複利投資の効果を活かして運用する
  4. まとめ

1.ソーシャルレンディングでは、不労所得に近い利子収入が得られる

ソーシャルレンディングでは、投資後に作業が発生することはほとんどありません。

例えば利回り8%の案件に100万円を投資した場合、順調に案件が運用されれば年間8万円(税引前)の利益が得られます。基本的にはほとんどのソーシャルレンディング会社では、投資家に配当金を毎月振り込んでいます。先の例の場合、8万円を12で割った配当が投資家の口座に毎月入ります。ほぼ不労所得に近い形で、インカムゲイン型の投資収益を期待出来るのが大きなメリットです。

不労所得に近い形で収入増を狙えるということで、本業への影響を抑えながら取り組むことができるため、サラリーマンの副業にも向いています。

先日、金融庁が老後の資金として、定年退職時に2,000万円が必要だという報告書を提出しました(このレポートは後に撤回されています)。この2,000万円という金額は、65歳から95歳までに受給する年金だけでは生活費が毎月5万円不足するという試算をもとに逆算した数字になっています。

つまり老後の生活費不足に備える手段として、老後までに2,000万円の資産を形成しておくというやり方以外に、老後に年金収入とは別に毎月5万円以上の所得を得られるようにしておく方法も有効だと考えられます。

以下では、ソーシャルレンディングで毎月5万円の収入を得るためには、どれくらいのお金を用意すればいいかを考えてみましょう。

2.毎月5万円の不労所得を得るための元本を逆算する

ソーシャルレンディングは、案件によって予定利回りが変わってきます。また、ソーシャルレンディング会社によっても、利回りが高めの会社と低めの会社があります。当然ながら高い利回りの案件の場合、月5万円を得るために用意する資金は少なくて済みます。ただし、リスクも高くなってきます。

ここでは利回り別に3パターンに分け、それぞれどれぐらいの資金が必要かを計算してみましょう。

2-1.高めの利回りの案件で投資する場合

現在日本のソーシャルレンディング会社が提供している案件の年間予定利回りは、5%~8%の水準が多くなっていす。そこで8%など高めの利回りの案件で、5万円の不労所得を毎月得るために必要な投資額について計算してみました。

ここでは利回りを8%として、年間収入が60万円になるように計算しています。(また、簡単のため返済遅延やデフォルトなどは考慮せずに投資元本を算出していますのでご注意下さい)

投資収益60万円÷利回り8%=投資元本750万円

つまり750万円を8%の案件で1年間無事に運用できれば、5万円の利息収入を毎月得ることが可能となるわけです。ただし、これは税引き前の数字ですので、実際には20.42%の源泉徴収税がここから引かれます。そのため毎月の手取りは約4万円になります。

なお所得額に応じて所得税率は変わるため、確定申告の内容によっては取られすぎた税金が戻ってくることもあります。

2-2.平均的な利回りの案件で投資する場合

予定利回り8%の案件を常時提供している会社は、それほど多くありません。

SBIソーシャルレンディングクラウドバンクといった大手ソーシャルレンディング会社の平均的な利回りは、6~7%といったところです。

それを踏まえて、次に6.5%の案件で毎月5万円の収入を得るために必要な投資金額を計算してみました。

投資収益60万円÷利回り6.5%=投資元本923万円

6.5%の案件で5万円の利息収入を毎月得るには、約923万円が必要になります。所得税が徴収されることを考えれば、1,000万円前後の資金を用意する必要があるでしょう。

2-3.低めの利回りの案件で投資する場合

ソーシャルレンディング会社が資金を必要とする事業者に貸し付ける金利は、投資家への予定利回り以上の金利になります。そのため、予定利回りが高い案件ほど融資を受ける側の返済利息が高くなるため、借り手が借入金を全額返済できず、設定した担保を処分して返済するケースになる可能性が上がります。

それにより投資元本を毀損するリスクを避けるべく、金利が低めのソーシャルレンディング案件を選んだ場合の必要金額を試算してみましょう。以下は、年間の予定利回りが5%の案件に投資した場合の必要金額です。

投資収益60万円÷利回り5%=投資元本1,200万円

年間予定利回り5%の案件に投資して毎月5万円の不労所得を得るには、1,200万円の運用資金が必要になってきます。

3.複利投資の効果を活かして運用する

5万円の利益を得るためには、少なくとも750万円が目安として必要であること、またなるべく安全に運用するのであれば1,200万円以上の資金が必要になることが分かりました。

ですが、例えば毎月2万円を貯金していくとした場合、750万円の資金を作るためには、

750万円÷(2万円×12ヶ月)=31.25年

31年と3ヶ月という非常に長い期間が必要になってしまいます。そこで、より短い期間で750万円という資産を作るために、貯金ではなく複利投資での運用を考えてみましょう。ここではミドルリスク・ミドルリターンの6.5%の案件に投資したシミュレーションを作成してみます。

年数 年間投資額 年間利益
1 240,000 15,600
2 495,600 32,214
3 767,814 49,908
4 1,057,722 68,752
5 1,366,474 88,821
6 1,695,295 110,194
7 2,045,489 132,957
8 2,418,446 157,199
9 2,815,645 183,017
10 3,238,661 210,513
11 3,689,174 239,796
12 4,168,971 270,983
13 4,679,954 304,197
14 5,224,151 339,570
15 5,803,721 377,242
16 6,420,962 417,363
17 7,078,325 460,091
18 7,778,416 505,597
19 8,524,013 554,061
20 9,318,074 605,675

上の表は、年24万円(月額2万円)を投資し、得られた利益を全てソーシャルレンディングに再投資した場合のシミュレーションです。この場合、20年間の運用で総資金は931万円を超えることとなります。また年間のソーシャルレンディング収入は60万円を突破しています。

実際にはここから税金が引かれるため、もう少し収入は低くなります。加えて、融資先の破産などにより投資元本が毀損するリスクもあるため、現実には上記の試算よりも期待収益額は下がります。それでも20年間、ソーシャルレンディング投資を毎月2万円ずつ行い複利投資を続けていくことで、貯金よりも早く目標の投資元本を作っていける可能性が高まります。

なお、安全に資産運用をしていくためには、投資先の分散も必要になってきます。ソーシャルレンディング各社でも、投資家の利益を守るために極力損失が発生しない取組みを行っていますが、それでも確実に利益が出るわけではありません。

理想は30前後の案件に投資をしていくことですが、手間が多くなり分散が難しいという場合はまずは10件から15件程度を目標に、複数のソーシャルレンディング会社、複数の投資対象・投資国に分散することで、一度に大きく資産を失うリスクを避けていきましょう。

例えば、不動産案件であればSBIソーシャルレンディングクラウドバンク。海外案件に投資したいのであればネクストシフトファンドなどのソーシャルレンディング会社が、そうした案件の提供を行っています。色々なソーシャルレンディングを使い分けることでリスク分散を行うことができます。

まとめ

ソーシャルレンディング投資は運用中の労働を伴わず、また複利での運用もしやすい投資です。数万円からコツコツと続けやすく、将来的にまとまった利子収入を得ることも可能になります。

しかし、長期運用を行っていくためには、極力リスクを避けなければいけません。あまりにも高すぎる利回りの案件ばかりに投資したり、ソーシャルレンディング会社1社に集中投資したりすることは避けましょう。

平均的な利回りだけではなく、リスクと利回りが低めの案件にも投資しましょう。また国内だけでなく、海外の案件に分散投資するなどの対策を心掛け、大きな損失を受けて投資から退場しないように心がけることが重要です。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

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