「ROE/ROI/ROA」の見方は?株初心者向けに企業分析の仕方をわかりやすく解説

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株式投資において、企業を分析する際に「ROE」「ROI」「ROA」という言葉がよく登場します。これらはよく似ているようで全く違う意味ですので、ファンダメンタルズ分析(ファンダメンタル分析)を正確に行うためには、それぞれを明確に理解しておく必要があります。

今回は、「ROE」「ROI」「ROA」とは何なのかを解説していきます。

目次

  1. 株式投資における企業分析とは
    1-1.ファンダメンタルズ分析とは
    1-2.テクニカル分析とは
  2. ROE、ROI、ROAとはそれぞれ何なのか
    2-1.ROEとは「自己資本利益率」
    2-2.ROIとは「投資利益率」
    2-3.ROAとは「純資産利益率」
  3. ROE、ROI、ROAはそれぞれどのように判断する?
    3-1.ROEの判断方法
    3-2.ROIの判断方法
    3-3.ROAの判断方法
  4. まとめ

1.株式投資における企業分析とは

「ROE」「ROI」「ROA」というのは、企業を分析する際に登場する言葉(指標)です。そもそも、どうして企業分析を行う必要があるのでしょうか。

株式投資を行う場合、分析するべきは株価や通貨などの今後の値動きです。その値動きを分析するための方法は、大きく2つに分類されます。

  1. ファンダメンタルズ分析
  2. テクニカル分析

それぞれの特徴について見てみましょう。

1-1.ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズ分析というのは、現状の経済活動などを示す基礎的な要因(=fundamentals)をもとにして分析する方法のことをいいます。

例えばFXのように通貨をやり取りする場合、その通貨を扱う国の経済状況を分析することになります。そのためFXのファンダメンタルズ分析では「経済成長率」「失業率」「財政収支」などのような指標をもとにその後の値動きを分析することになります。

そして株式投資の場合、分析する対象は国ではなく企業になります。そのため、企業の財務状況や業績のデータから「株価収益率(PER)」「株価純資産倍率(PBR)」などの指標を用いて、企業(=銘柄)を分析するわけです。「ROE」「ROI」「ROA」というのは、企業を分析するための指標の一種ということになります。

1-2.テクニカル分析とは

一方、テクニカル分析は株価や為替などの値動きをグラフ化した「チャート」をもとにして、今後の相場の先行きについて読み解く分析方法を指します。

テクニカル分析では過去の値動きをもとに、トレンドやパターンを読んでいきます。また、チャートには値動きという事実とともに、投資家たちの心理や世界情勢などが表れやすいという特徴があります。

このようにファンダメンタルズ分析とテクニカル分析は、全く違う分析方法であることがわかります。

投資家によって、両方を使って分析するケースや、どちらか片方だけを使って分析するケースがあります。どちらを使うのが正解という話ではなく、分析経験を積み自分なりの方法を見つけるのが、投資で成功する1つの鍵といえます。

2.ROE、ROI、ROAとはそれぞれ何なのか

株式投資で企業を分析する際に登場するのが「ROE」「ROI」「ROA」という言葉です。よく似ているようですが、その意味は全く異なりますので、それぞれちゃんと理解しておきましょう。

2-1.ROEとは「自己資本利益率」

ROEというのは「Return On Equity」の頭文字をとったもので、「自己資本利益率」のことを指します。ただ、かつては株主資本利益率と呼んでおり、現在でもその呼び方で表されることがあります。

ROEというのは、自己資本(株式資本)をいかに有効活用して利益を上げたのかを見るための指標で、当期の純利益を株式資本で割って算出されます。

ROE(自己資本利益率)=当期純利益÷自己資本(株式資本)×100(%)

2-2.ROIとは「投資利益率」

ROIというのは「Return On Investment」の頭文字をとったもので、「投資利益率」のことを指します。投資した金額をいかに活用して利益を上げているかを見るための指標で、以下の計算式で算出されます。

ROI(投資利益率)=当期純利益÷投資額×100(%)

ちなみに投資額は自己資本(株主資本)だけではなく、銀行からの融資、企業が発行する社債なども含まれます。

2-3.ROAとは「純資産利益率」

ROAというのは「Return On Assets」の頭文字をとったもので、「純資産利益率」のことを指します。企業の純資産をいかに活用して利益を上げているかを見るための指標で、利益を純資産で割って算出されます。

ROA(純資産利益率)=利益÷総資産×100(%)

3.ROE、ROI、ROAはそれぞれどのように判断する?

最後に企業分析において「ROE」「ROI」「ROA」をそれぞれどのように判断すればいいのかを解説します。

3-1.ROEの判断方法

ROE(自己資本利益率)というのは、株主が出している資本がどれだけ効率的に使われているかを示す指標で、「自己資本に対して何%の利益を上げているか」を見ることができます。ROEが高い企業は「自分が投資したお金を使って効率よく稼いでいる企業」と判断できるため、投資がしやすい企業となります。

ROEは業種によっても大きく異なるため、一概に何%以上でなければならないというより、企業間で相対的に見比べると良いでしょう。

3-2.ROIの判断方法

ROI(投資利益率)というのは、投資額に対してどれだけ利益を上げているかを示す指標ですので、「投資対効果」といえば分かりやすくなるでしょう。つまり、ROIが高い企業ほど「投資効率が高い」と判断できるため、投資がしやすい企業ということになります。

ただし、ROIは業種によって水準が異なるため、明確な判断基準はありません。ただし、マイナスであれば赤字が出ていることになるため、注意が必要です。一方、100%以上であれば数値が高いほど投資効率の高さが期待できます。

3-3.ROAの判断方法

ROA(純資産利益率)は、企業が純資産(=総資産)に対してどれだけ利益を上げているかを示す指標です。そのためROAが高いと「効率的に利益を上げている」と判断できます。

ただし、自己資本がほとんどなく、多額の負債を使って効率よく利益を上げている場合でもROAは高くなります。そのため流動比率や負債比率などを確認して、企業の安全性も合わせて分析することが大切になります。

まとめ

今回は、「ROE」「ROI」「ROA」の意味や見方について解説しました。それぞれの違いをよく理解して企業分析に役立てていきましょう。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。