楽天グループの楽天銀行株式会社では、デビットカードやキャッシュカードを発行しています。中でも楽天銀行カードは、クレジット機能が付いたキャッシュカードで、楽天カードの特典も追加されています。
そこでこの記事では、楽天銀行カードの評判やメリット、デメリット、特徴や特典について詳しくご紹介します。楽天銀行を利用している方などは、参考にしてみてください。
目次
- 楽天銀行カードの基本サービスや特徴
1-1.クレジット機能とキャッシュカードを一体化
1-2.楽天ポイントを貯められる - 楽天銀行カードの特典
2-1.普通預金金利が2倍
2-2.海外旅行傷害保険を付帯
2-3.新規入会特典としてポイントが獲得できることも - 楽天銀行カードのメリット
3-1.1枚に複数の機能がまとまっている
3-2.SPUなどでポイント還元率がアップ
3-3.年会費の負担を抑えながら利用できる - 楽天銀行カードのデメリット
4-1.旅行好きの方に役立つ特典が少ない
4-2.他の楽天カードとポイント特典に大きな違いはない
4-3.優待サービスが少ない - 楽天銀行カードの評判
- 楽天銀行カードの申込方法
- まとめ
1.楽天銀行カードの基本サービスや特徴
楽天銀行カードは、シルバーをベースにしたデザインで、楽天カード(普通カード)と似ています。キャッシュカード機能に加えて、クレジットカードや楽天ポイントカード機能なども追加されています。
まずは、楽天銀行カードの機能や特徴について確認しましょう。
1-1.クレジット機能とキャッシュカードを一体化
楽天銀行カードは、年会費無料で発行および利用し続けることができるクレジット機能付きキャッシュカードです。
キャッシュカードは、ATMから保有口座の預金引き出しや預け入れなどといった操作を行う際に必要なカードで、クレジットカードとは異なる機能を持っています。
楽天銀行カードの場合は、全国90,000台以上の国内提携ATMから楽天銀行の口座にアクセスできます。提携ATMは、セブン銀行やイオン銀行、三菱UFJ銀行、PatSatなどで、コンビニやスーパー、地下鉄などに設置されているATMから入出金操作が可能です。
ATMから引き出す場合は、1日あたりの出金限度額は50万円です。50万円を超える出金を希望する場合は、カスタマーセンターにて相談を受け付けています。
年会費 | 本会員:永年無料 |
利用可能額 | 上限について表記なし |
国際ブランド | ・JCB |
機能 | ・クレジット ・キャッシュカード ・楽天ポイントカード |
ポイントサービス | 楽天ポイントに対応 |
特典 | ・普通預金金利2倍 |
サービス | ・SPU ・商品未着あんしん制度 ・ネット不正あんしん制度 ・ETCカード:年会費550円(税込) ※楽天Point Club会員ランクがダイヤモンド会員もしくはプラチナ会員の場合に限り、ETCカードの年会費初年度無料 |
付帯保険 | ・海外旅行傷害保険 ・カード盗難保険 |
高校生を除く満18歳以上で、楽天銀行株式会社もしくは楽天カード株式会社からの電話連絡に対応可能な方は申し込むことができます。また、楽天銀行で普通預金口座の開設が必要です。なお、楽天銀行カードは、家族カードに対応していません。
クレジットカードとしては、国内外のJCBに対応している店舗やネットショップなどで利用可能です。支払い方法は、一括払いやリボ払い、2回払いやボーナス払いなどから選択できます。
なお、楽天Edyに対応していないので、電子マネー機能を利用することはできません。
1-2.楽天ポイントを貯められる
楽天銀行カードでは、他の楽天カードと同じく楽天ポイントを貯めたり支払いなどに利用したりできます。
楽天ポイントの還元率は1%で、商品購入金額100円につき1ポイント貯まる仕組みです。また、楽天銀行カードで発行したETCカードの利用時にも、100円につき1ポイント貯まります。
さらに楽天グループや楽天ポイントカード加盟店でカードを利用した際は、ポイント還元率が2%や3%に上がります。たとえば楽天市場で購入した商品を楽天銀行カードで決済した場合は、基本ポイントに加えて楽天カード利用分のポイントが加算され、100円につき2ポイント貯まります。さらに楽天ポイントカード加盟店は、店舗によってポイント倍率2倍や3倍に設定にしている場合があります。
貯まった楽天ポイントに関しては、楽天市場をはじめとした楽天グループのサービスや楽天ポイント加盟店舗での決済などに使用できるほか、ANAマイルへ交換可能です。
2.楽天銀行カードの特典
楽天銀行カードは、特にシンプルな機能を求めている方にとって使いやすいサービスおよび特典内容です。
それでは、楽天銀行カードの主な特典を確認しましょう。
2-1.普通預金金利が2倍
楽天銀行カードの引き落とし口座を楽天銀行に設定すると、普通預金金利2倍特典を受けることができます。
普通預金金利2倍特典は、楽天銀行で保有している口座に適用されます。適用時期は、引き落とし日の翌月となっています。たとえば4月1日に引き落とされた場合は、5月に普通預金金利が2倍となります。
2-2.海外旅行傷害保険やカード盗難保険を付帯
楽天銀行カードでは、海外旅行傷害保険とカード盗難保険を利用できます。カード盗難保険は、楽天銀行カードを不正利用された場合に補償してもらえる保険です。
楽天銀行カードに付帯されている海外旅行傷害保険は、海外旅行中に生じた病気やケガなどに対する保険です。具体的には、日本を出国する前に楽天銀行カードで旅行代金を支払うと、日本を出発した日から3ヶ月後の午後12時まで補償してもらえます。
保険の対象商品は、募集型企画旅行で、いわゆるツアー旅行なども募集型企画旅行に含まれます。
以下に補償項目や金額を紹介します。
補償項目 | 補償額 |
---|---|
傷害死亡 後遺障害 |
最高2,000万円 |
傷害治療費用 | 最高200万円 |
疾病治療費用 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高2,000万円 |
携帯品損害 | 最高20万円(免責金額3,000円) |
救援者費用 | 最高200万円 |
海外旅行傷害保険には、細かな補償条件や規約などが定められているので、カード発行時に確認しておくのも大切です。
2-3.新規入会特典としてポイントが獲得できることも
楽天銀行カードへ新規入会した場合に楽天ポイントが貰えるキャンペーンも実施されています。例えば、2021年6月14日10時~6月21日10時の間に入会した方には、最大7,000ポイントが付与されるキャンペーンが行われています。
上記のうち2,000ポイントは、楽天カードのオンラインサービス「楽天e-NAVI」に登録することで獲得でき、残りの5,000ポイントは期間限定ポイントとして、対象期間にカードショッピングを1回以上行うことが条件となります。
キャンペーンの開催有無や詳細は時期によって変わるため、キャンペーンが実施されるタイミングを見計らって入会を検討するのもいいでしょう。
3.楽天銀行カードのメリット
ここからは楽天銀行カードのメリットについて紹介します。
3-1.1枚に複数の機能がまとまっている
楽天銀行カードは、カード1枚でショッピングからATMでの預金の預け入れや引き出し、残高照会などまで行うことができます。楽天銀行を利用している方の中で、カードを整理したい方や複数の機能をまとめて利用できるようにしたい方には、特にメリットといえるカードです。
他にもショッピングの利用状況に関する情報は、利用明細書が届く前にメールで確認できます。さらに楽天市場の商品を楽天銀行カードで購入し、万が一商品が到着しなかった場合には、請求金額の取り消しも可能な「商品未着あんしん制度」も備わっています。
楽天サービスをメインに使用していて、なおかつ実用性を重視している方にもメリットのあるカードといえます。
3-2.SPUなどでポイント還元率がアップ
楽天銀行カードは、楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)を活用してポイント還元率を3%へ上げることができます。
SPUの「楽天銀行+楽天カード」は、楽天銀行を引き落とし口座に設定すると通常ポイントとは別に楽天ポイントを獲得できるようになるものです。楽天銀行を引き落とし口座に設定した楽天カードで楽天市場の商品を購入した場合に、楽天ポイントを獲得できる仕組みです。
- 楽天市場でのカード利用:100円につき2ポイント
- 「楽天銀行+楽天カード」のSPU:100円につき1ポイント
- 100円につき1ポイント+2ポイント=100円につき3ポイント
3-3.年会費の負担を抑えながら利用できる
楽天銀行カードの年会費は、永年無料なので費用をかけることなく利用し続けることができます。年会費無料は、クレジットカードの利用頻度が少ない方や年会費を重視している方にも、メリットといえます。
なお、新規発行手数料なども発生しませんので、楽天銀行カードの発行や維持に関して費用負担はありません。
4.楽天銀行カードのデメリット
続いては、楽天銀行カードのデメリットを紹介します。
4-1.旅行好きの方に役立つ特典が少ない
楽天銀行カードは、ホテルやレストランの優待サービスや独自の旅行特典はありません。旅行好きで、旅行特典付きクレジットカードを探している方にとっては、デメリットといえる点です。
旅行特典を重視している場合は、楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードを検討した方がいい場合もあります。
4-2.他の楽天カードとポイント特典に大きな違いはない
楽天銀行カードの楽天ポイントに関する特典は、新規入会特典やSPUの「楽天銀行+楽天カード」以外に、他の楽天カードと大きな違いはありません。
ただし、楽天市場でのカード利用やSPUの活用、楽天ポイントカード加盟店でのカード利用など使い方によっては、ポイント還元率を2%や3%に引き上げて効率的に貯めることもできます。
4-3.優待サービスが少ない
楽天銀行カードは、ショッピングやヘルスケア、美容やエンターテイメント関連の優待特典などは追加されていません。また、カフェやコンビニ、エステサロンなどの割引やクーポン特典もありません。
お得なクーポンや割引、日常生活で活用できる優待特典を期待している方や、優待サービス付きカードを探している方は注意が必要です。
5.楽天銀行カードの評判
楽天銀行カードは、主に楽天カードを複数枚保有しているかどうかによって評価が変わっています。評判を参考にする際は、利用状況に関する情報も確認した上で、自分に合ったカードか判断するのも大切です。
それでは、以下に主な評判や口コミの傾向を整理します。
- 楽天カードとキャッシュカードが複数枚あったので整理できた
- 使い方によっては楽天ポイントを貯めやすい
- 楽天グループのサービスと連携した特典もあるので使いやすい
- JCBしか選択できない
- キャッシュカードが不要な場合は楽天カードでも問題ない
※上記は個人の感想をまとめたものです。ご自身でもお調べの上、利用に関して検討・判断ください。
楽天カードを複数枚保有していて管理に手間がかかっている方や楽天銀行のキャッシュカードを利用する機会がある方には、比較的良い評判の傾向です。
一方、キャッシュカード不要な方やJCB以外の国際ブランドを希望している方は、他のクレジットカードを検討した方がいい場合もあります。
6.楽天銀行カードの申込方法
楽天銀行カードの申し込み手続きは、楽天銀行で受け付けています。楽天銀行の口座開設手続きや楽天会員の登録を行っていない場合は、カード発行申し込み手続きと同時に進めます。
- 楽天銀行サイトへアクセス
- 楽天銀行の口座開設手続き
- 楽天会員の登録
- 楽天銀行カードの申し込み手続き
- 入会審査
- 郵送にてカードの受け取り
楽天銀行サイトへアクセスしたあとは、トップページ上部にある「カード」ページへ移動し、画面中央に配置されている楽天銀行カードの画像をクリックします。楽天銀行カードのページへ移動した場合は、「口座開設」ボタンをクリックし申し込み手続きを行います。
なお、楽天銀行の口座を開設済みの場合は、「かんたん口座開設お申込」ボタンからカード発行の手続きが可能です。口座開設を行っていない場合は、「楽天会員でない方 口座開設のお申込」ボタンから、銀行口座とカード発行に必要な情報を入力します。
入会審査に通過した場合は、登録アドレス宛てに審査通過とカード発行に関するメールが届きます。そして、後日郵送にて楽天銀行カードが届くという流れです。
申し込み手続きからカード発行までは、10日程度かかります。
まとめ
楽天銀行カードは、楽天銀行のキャッシュカードと楽天カードのクレジット機能や楽天ポイント特典をまとめたクレジット機能付きキャッシュカードです。さらに楽天ポイント特典があるので、ポイント還元率を2%や3%に上げることもできます。
楽天市場をよく利用していてキャッシュカードも必要な方や楽天カードと楽天銀行のキャッシュカードをまとめられるカードを探している方は、今回紹介した楽天銀行カードも検討してみてはいかがでしょうか。
菊地 祥
最新記事 by 菊地 祥 (全て見る)
- JALカードnaviの評判は?メリット・デメリットや還元率、年会費・特典も - 2024年10月8日
- 保険が充実している年会費無料のクレジットカードは?5枚を比較 - 2024年8月27日
- 個人向けプラチナカード9枚の特典、保険、年会費、機能を徹底比較 - 2024年8月27日
- 自動付帯保険がある年会費無料のクレジットカードは?5枚を比較 - 2024年8月27日
- 出光のクレカ「apollostation card」の評判は?特長、特典、付帯保険も - 2024年8月22日