海外に少額投資できるクラウドファンディング投資サービスは?5社紹介

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海外へ投資することは、国内で資産を集中させておくリスクを分散できたり、投資先の選択肢を広げたりできるメリットがあります。

また、比較的に新しい投資方法の1つであるクラウドファンディング投資では、これまで投資のハードルが高かった海外の事業・プロジェクトに投資できるサービスも増えてきています。

今回は海外に投資できるクラウドファンディング投資サービスを5社紹介しますので、今後の投資活動の参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. クラウドファンディング投資とは
  2. クラウドファンディングで海外に投資するメリット
    2-1.利回り(予定分配率)が高い
    2-2.海外へ分散投資ができる
    2-3.少額投資ができる
  3. クラウドファンディングで海外に投資するデメリット
    3-1.海外投資ならではのリスクがある
    3-2.得られる情報が少ない
    3-3.短期的な利益は期待しにくい
  4. 海外に少額投資できるクラウドファンディング投資サービス5選
    4-1.TECROWD(テクラウド)
    4-2.COMMOSUS(コモサス)
    4-4.クラウドバンク
    4-5.クラウドクレジット
  5. まとめ

1.クラウドファンディング投資とは

クラウドファンディング投資とは、出資の見返りに現金や株式などを受け取れるタイプのクラウドファンディングに投資することをいいます。

クラウドファンディングはニーズの高まりや規制の緩和などにより、種類が多様化し市場も拡大傾向にあります。サービスによっては1口1万円程度の少額から投資ができるものもあり、新しい形の企業の資金調達方法・投資方法として注目されています。

2.クラウドファンディングで海外に投資するメリット

クラウドファンディングで海外に投資するメリットは下記の通りです。

  • 利回り(予定分配率)が高い
  • 分散投資ができる
  • 少額投資ができる

2-1.利回り(予定分配率)が高い

サービスによって異なりますが、海外クラウドファンディングでは想定利回りが4%~10%程度の案件が多く、先進国への案件などでは10%以上のリターンを期待できる案件もあります。

国内の投資型クラウドファンディングと比較して高い利回りを期待しやすい点はメリットと言えるでしょう。

2-2.海外へ分散投資ができる

複数の海外案件に投資することで、通貨の為替リスクやカントリーリスクを分散し、資産の分散効果が得られます。

海外資産を保有することに不安を感じる方も多いと思いますが、適切なポートフォリオを組むことで円の暴落などのリスクヘッジに繋がり、日本円だけで資産を保有するよりもリスクを分散することができます。

2-3.少額投資ができる

サービスによって異なりますが、クラウドファンディングでは1口数万円や10万円程度の少額から投資できます。

少額から投資できるというのは、リスクを抑えたい方や手軽に海外投資を始めたい方にとってメリットとなります。

3.クラウドファンディングで海外に投資するデメリット

一方、クラウドファンディングで海外に投資する場合には、下記のデメリットがあります。

  • 海外投資ならではのリスクがある
  • 得られる情報が少ない
  • 短期的な利益は期待しにくい

3-1.海外投資ならではのリスクがある

クラウドファンディングを利用した投資にはリスクが伴います。元本割れを起こすリスクや投資対象の企業、クラウドファンディングサービスを提供する事業者のデフォルトリスクなどがありますが、海外に投資する場合は上記のリスクに加え、海外ならではのリスクも発生することになります。

  • 為替リスク
  • カントリーリスク

「為替リスク」とは、為替相場の影響によって外貨による資産を円に換算した場合に価格が変動するリスクのことをいいます。出資時よりも円安となる場合は、円換算時に資産が増加する可能性がありますが、円高となっている場合は、円換算時に資産が目減りすることも考えられます。

「カントリーリスク」とは、投資する国の政治情勢や経済情勢、自然災害などの影響によりマーケットが変動するリスクのことをいいます。特に、新興国への投資は先進国への投資と比較してカントリーリスクが高くなる傾向にあります。

3-2.得られる情報が少ない

クラウドファンディングで海外に投資する場合、プラットフォームに記載されている情報以外を入手するのが難しいというデメリットがあります。

日本での情報を入手するのと、海外の情報を入手するのでは、難易度が大きく異なる点に注意が必要です。積極的にニュースを見たり、海外のニュースサイトを翻訳したりするなど、情報を得るなどの努力が必要です。

3-3.短期的な利益は期待しにくい

クラウドファンディング投資は株式投資のようなボラティリティはなく、リスクを抑えられる反面、短期的に大きな利益を得にくい投資方法です。

また、契約期間中の途中解約ができない案件も多いうえ、一部の案件を除いて想定利回りを大きく上回るケースも非常に少ないと言えます。証拠金を活用したレバレッジ効果もないため、手元の資金だけで運用することになる点もデメリットです。

FXや株式のデイトレードのように、短期的に大きな利益を上げたいと考えているのであれば、クラウドファンディング投資は適していないといえます。

4.海外に投資できるクラウドファンディング投資サービス5選

ここでは、海外に投資できるクラウドファンディング投資サービスを紹介します。海外投資に関心があるならば、下記5つのクラウドファンディングをチェックしてみてください。

4-1.TECROWD(テクラウド)

TECROWD(テクラウド)TECROWD(テクラウド)は、国内外の不動産をファンドの対象にしており、海外では経済発展の著しい新興国のオフィスビル・レジデンスに投資できる不動産投資型クラウドファンディングサービスです。

これまでに、中央アジアのモンゴルのレジデンスやオフィスビルの案件を最低投資額1口10万円で提供し、いずれも想定利回り8%の高水準となっています。

TECROWDを運営するTECRA株式会社は建築・土木・設計・管理・開発などを手がける建設会社であり、投資対象となる物件の施工工程や品質の管理・監督も行なっています。

他にも、優先劣後構造による投資家の保護や出資金・会計の分別管理、日本円での出資・償還といった為替変動に対するリスクヘッジなど、投資リスクを軽減する対策が講じられているのも特徴です。

4-2.COMMOSUS(コモサス)

COMMOSUS(コモサス)COMMOSUS(コモサス)は案件によって最低投資額は異なりますが、ほとんどのファンドが1万円から投資可能となっており、あまり投資の経験のない人でも少額から始めることができるメリットがあります。予定利回り3.0%〜7.0%(2019年9月〜2021年8月の取扱実績、年率・税引前)と、リスクとリターンのバランスも検討しやすいのが特徴です。

過去にはカンボジア農家支援ファンドやエチオピア環境リサイクルファンドが募集されたことがありました。

4-3.クラウドバンク

クラウドバンククラウドバンクは、日本クラウド証券会社が運営するソーシャルレンディングサービス(融資型クラウドファンディング)です。

北米(アメリカ・カナダ)やアジア・オセアニア(香港・オーストラリア)、アフリカ・中南米などさまざまな地域での不動産事業への投資、中小企業への支援投資が可能です。

ファンドの実績平均利回りが6.8%と高水準であることに加え、自分の好みのファンドを選択するだけで投資ができ、最低投資額が1万円と少額であるため、手軽に始められるソーシャルレンディングサービスとなっています。

また、紹介するファンドの資産を徹底したり、ファンドによっては担保を設定したりするなど、投資リスクを軽減するための対策が講じられているのも特徴です。

4-4.クラウドクレジット

クラウドクレジットクラウドクレジットは、世界のさまざまな国の人や事業に投資ができるソーシャルレンディングサービスです。

高い表面利回りを実現しているのが特徴で、最低でも6%前後、高ければ10%を超える表面利回りのファンドが紹介されています。

また、日本と比較して銀行の貸出余力が低く資金需要が大きい国の資金需要者に対して融資を行っており、ヨーロッパ・アフリカ・北米・中南米・東南アジアなど、さまざまな国のファンドに投資することができます。

ファンド組成の際には運営会社の社員が現地に足を運んで調査を行うほか、計4段階の調査・審査を行うなど、リスク管理を徹底したうえで投資家にファンドを提供しています。

1つの事業に対して投資するファンドや、複数の事業をパッケージして分散投資ができるファンドなど、投資対象の選択肢が多いのも同サービスの特徴となっています。

まとめ

今回は海外に投資できるクラウドファンディングサービスを紹介しました。クラウドファンディングは事業者にとっては新しい資金調達の手段であり、投資家にとって新しい投資手法となっています。

ただし、海外事業の投資はハイリスク・ハイリターンな案件も多く、特有のメリット・デメリットがあります。よく理解しておくことが大切になります。

一つの案件に資金を集中させず運用資金を分散させたり、まずは少額資金で運用期間が短い案件から始めてみるなど、工夫をしてみましょう。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。