ネオモバ「ひとかぶIPO」とは?メリット・デメリットや始め方も解説

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近年、スマホ証券会社が増えており、1株からIPOに申し込むことができるPayPay証券の「誰でもIPO!」などのサービスが注目されています。

Tポイントで株式投資ができるサービス「ネオモバ」でも、IPO(新規上場株式)銘柄に投資できる新サービス「ひとかぶIPO」が提供されています。ひとかぶIPOでは、1株単位で人気のIPO銘柄に申し込めるため、まとまった資金を必要とせず、気軽に応募して抽選に加わることができます。

そこでこの記事では、ネオモバ「ひとかぶIPO」のサービス内容や、メリット・デメリット、始め方から注意点について詳しく解説します。将来性が期待できる新規上場株式に興味のある方や、少額でIPO銘柄へ投資したい方は、参考にしてみてください。

目次

  1. そもそもIPOとは?
  2. ネオモバの「ひとかぶIPO」の特徴・メリット
    2-1.1株単位でIPO銘柄が申し込める
    2-2.IPO銘柄への応募機会が多い
    2-3.様々な抽選方法が用意されている
    2-4.申込み方法がシンプル
  3. 「ひとかぶIPO」のデメリット
    3-1.「ネオモバ株アプリ」のダウンロードが必要
    3-2.口座開設とクレジットカードの登録が必要
    3-3.申込日までに入金しなければならない
  4. 「ひとかぶIPO」を始める方法
    4-1.基本情報の入力
    4-2.本人確認書類のアップロード
    4-3.取引パスワードの受け取り
  5. 「ひとかぶIPO」の注意点
    5-1.Tポイントが利用できない
    5-2.株式の売却は「初値の日の翌営業日」から
  6. まとめ

1 そもそもIPOとは?

IPOとは「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」の頭文字をとったもので、未上場の企業がその株式を証券取引所に上場させ投資家等に取得させる行為であり、その株式自体を指します。

企業が上場する場合、一般的には新株式を発行して投資家に公募で購入してもらうか、既存の株主が保有する株式を売り出し購入してもらうといった方法でIPOが実施されます。投資家は、証券会社経由で応募する形でIPO株式を入手できますが、人気の高いIPO株式には購入希望者が殺到するため、抽選で買い手が選ばれることになります。

新規上場は企業側から見れば証券市場から資金を調達できるとともに、上場による知名度アップや、厳しい審査をクリアしたことによる社会的信用の向上などのメリットに繋がります。

一方、投資家の立場から見れば、購入したIPO銘柄が上場した日の初値(上場後の取引での最初の売買価格)が購入価格(公開価格・売出価格)を上回り、以降も上昇が続くことがあります。このように売却益(=キャピタルゲイン)を得るチャンスも期待できるのがIPO投資の特徴です。

なお、IPOの中には公開価格が初値を下回ったり、上場後しばらく経って下落したりする銘柄もありますが、一般的には大きなリターンを得られるチャンスとなるため、IPO投資は人気となっています。

2 ネオモバの「ひとかぶIPO」の特徴・メリット

ここではネオモバの「ひとかぶIPO」の主な特徴やメリットについて紹介していきましょう。

2-1 1株単位でIPO銘柄が申し込める

ネオモバ「ひとかぶIPO」画面イメージ
ネオモバでは1株から99株まで、1株単位での申込みができます。そのため投資資金に余裕が少ない方でも応募して抽選に加わることが可能です。

一般的なIPO投資の場合、申込株数の単位は100株といった数量になるため、10万円以上(1株千円×100株など)といった投資資金が必要になります。そのため若い方など資金に余裕がない場合にはIPO投資が困難な場合もありました。

その点、「ひとかぶIPO」ではまとまった投資資金を準備する必要がないため、抽選に応募する機会があらゆる投資家に用意されているのが大きな特徴です。

ひとかぶIPO、初の取扱銘柄は「BuySell Technologies」

BuySell Technologies社は、店舗を保有せず主にインターネットやマスメディアを駆使したマーケティング戦略により集客を実施しています。買収査定においては約250名の査定員を配置のうえ、出張訪問買収を中心とする事業モデルにより 「インターネット」と「リアル」のそれぞれの強みを生かしたネット型リユース事業を展開しています。

銘柄名 BuySell Technologies
銘柄コード 7685
上場市場 東証マザーズ
会社ホームページ https://buysell-technologies.com/
ブックビル期間 ※SBIネオモバイル証券ではブックビルは実施しません。発行価格でのお申し込みとなります。
発行価格 1,930円
当社申込期間 2019年12月11日 00:00~2019年12月13日 12:00
※取り消しする場合は当該申込期間内
申込単位 1株~99株
抽選結果 2019年12月13日 13:00~
上場日 2019年12月18日
備考 公募445,000株、売出225,000株、オーバーアロットメントによる売出100,500株、発行決議日 11月14日

※目論見書など詳細は、ネオモバのウェブサイトでご確認ください。

なお、バイセル・テクノロジーズは2019年12月18日に上場、初値3720円と公開価格を93%上回る結果となりました。

2021年3月の取扱銘柄①「Sharing Innovations」

Sharing Innovations社は、システム開発ならびにクラウドインテグレーションの事業を展開しています。

銘柄名 Sharing Innovations
銘柄コード 4178
上場市場 東証マザーズ
会社ホームページ https://sharing-innovations.com/
ブックビル期間 ※SBIネオモバイル証券ではブックビルは実施しません。発行価格でのお申し込みとなります。
発行価格 1,930円
当社申込期間 2021年3月17日 0:00~2021年3月19日 12:00
申込単位 1株~99株
抽選結果 2021年3月19日 13:00~
上場日 2021年3月24日
備考 公募50,000株、売出985,000株、オーバーアロットメントによる売出25,800株、発行決議日 2月19日

2021年3月の取扱銘柄②「ベビーカレンダー」

ベビーカレンダー社は、妊娠・出産・育児向けの情報メディア事業及び産婦人科向けの経営支援ソリューション事業の事業を展開しています。

銘柄名 ベビーカレンダー
銘柄コード 7363
上場市場 東証マザーズ
会社ホームページ https://sharing-innovations.com/
ブックビル期間 ※SBIネオモバイル証券ではブックビルは実施しません。発行価格でのお申し込みとなります。
発行価格 1,930円
申込期間 2021年3月18日 0:00~2021年3月22日 12:00
申込単位 1株~99株
抽選結果 2021年3月22日 13:00
上場日 2021年3月25日
備考 公募85,000株、売出80,000株、オーバーアロットメントによる売出24,700株、発行決議日 2月19日

※目論見書など詳細は、ネオモバのウェブサイトでご確認ください。

2-2 IPO銘柄への応募機会が多い

SBIネオモバイル証券の出資会社はネット証券のSBI証券です。SBI証券が取り扱っているIPO銘柄数は業界トップクラスであり、ネオモバはSBI証券が引受けた銘柄を委託販売しているため、IPO名柄に応募できるチャンスが広がります。

2018年のIPO数は全90社でしたが、そのうち86社をSBI証券が取り扱っています。取引している証券会社のIPO銘柄取扱数が多いほど応募できる機会が多くなるので、IPO銘柄を取得するチャンスも広がります。

2-3 様々な抽選方法が用意されている

「ひとかぶIPO」の抽選方法には「優遇抽選」と「完全抽選」の2種類が用意されています。

優遇抽選枠の場合、20代や30代の方が当選しやすくなる「若年優遇」や、ネオモバにおける取引状況に応じて当選確率が上昇する「取引継続優遇(3ヶ月以上)」やネオモバFXの口座を保有している方の当選確率が上昇する「FX取引口座保持」など独自の抽選方法が用意されています。

他方の完全抽選枠は、優遇措置が取られない公平な抽選方法です。資金が多くあって応募口数を多くできる方のほうが抽選で有利になりますが、完全抽選は資金力に劣る方でも当選できる可能性があります。

2-4 申込みが簡単

ネオモバではスマホから簡単に申込め、「ブックビルディングへの参加」といった手間が生じないのもメリットです。

一般的にIPO銘柄の公開価格を決める方法としては、ブックビルディング方式が採用されています。対象のIPO銘柄について、証券会社が1株あたりいくらで何株買いたいかという仮条件の範囲を提示し、投資家はその仮条件をもとに希望の価格と購入数量を申告(応募)します。そして、その結果をもとに公開価格を決定する方式がブックビルディング方式です。

通常、IPO株を購入するためにはブックビルディング期間中にその参加を申し出る必要があります。しかし、「ひとかぶIPO」の場合、ブックビルディング期間(公開価格を決定するための需要を調査する期間で投資家にとってはIPO投資への申込期間)の終了後、公開価格が決定されてから申込みが開始されます。ネオモバ利用者は希望する購入株数をアプリから入力するだけで申込みが完了できます。

このように投資初心者の方にとってIPO投資の仕組みはやや複雑ですが、ネオモバの「ひとかぶIPO」なら申込み手順がシンプルなため、迷わずに始めることができます。

3 「ひとかぶIPO」のデメリット

次に、「ひとかぶIPO」のデメリットについても確認しておきましょう。

3-1 「ネオモバ株アプリ」のダウンロードが必要

「ひとかぶIPO」に参加するには、「ネオモバ株アプリ」のダウンロードが必要となります。「ひとかぶIPO」の抽選申込はこのアプリから手続きするようになっているので、事前のダウンロードが必須です。

3-2 口座開設とクレジットカードの登録が必要

ネオモバ株アプリの利用は口座開設が前提です。さらにクレジットカードの登録も必要になります。なお、口座開設からクレジットカード登録完了までに1~2週間かかる場合もあります。手続きが遅れるとIPOの応募期間に間に合わない可能性もあるので、「ひとかぶIPO」を検討する場合は、手続き完了にかかる日数を計算しておいたほうが良いでしょう。

3-3 申込日までに入金しなければならない

また、サービスの申込日までに必要資金を入金しておく必要があります。もっとも、通常のブックビルディング方式による申込みの場合でも、参加する際は申込数以上の買付余力(資金)が求められるケースがあります。

ネオモバでの証券口座への即時入金は住信SBIネット銀行のみとなっているので、他の金融機関では入金処理に多少時間がかかることも考慮しておく必要があるでしょう。

4 「ひとかぶIPO」を始める方法

まずは「ひとかぶIPO」を始めるための参加条件を確認しておきましょう。参加条件は次のとおりです。

  • ネオモバでの口座開設とクレジットカードの登録
  • 申込日までの入金
  • ネオモバ株アプリのダウンロード

次に口座開設の手順です。口座開設は、ネオモバのウェブサイトにアクセスし「HOME」ページ等に設定されている「口座開設はこちら」のボタンを押して以下の手順で行います。

  1. 基本情報の入力
  2. 本人確認書類のアップロード
  3. 取引パスワードの受け取り

4-1 基本情報の入力

基本情報の入力では、メールアドレス、氏名、生年月日、住所、国籍や携帯電話番号等の情報を入力します。

次に「源泉徴収区分の選択」をします。株式投資等で生じた利益には税金がかかるため、確定申告が必要になるケースがあります。しかし、源泉徴収区分の選択で「ネオモバにまかせる(特定口座・源泉徴収あり)」を選ぶと、税金の計算や納税をネオモバに代行してもらえます。

そして、ネオモバでの株式投資における取引に関する内容(約款)を確認して同意し、登録内容に間違いがないか確認したら「登録する」のボタンを押すと登録は完了です。

ログイン情報が記載されたメールが届いた後、その情報でログインして入力作業を続行し、基本情報の入力を終えたら「本人確認書類のアップロード」に進みます。

4-2 本人確認書類のアップロード

本人確認書類としては下記の書類等が利用可能です。

  • マイナンバーカード
  • 通知カード
  • 住民票

なお、マイナンバーカード以外を提出する場合は、顔写真付きの運転免許証、住民基本台帳カード(写真あり)、在留カードや特別永住者証明書のいずれかの提出も必要になります。これら以外では保険証や年金手帳などの書類を複数提出することで代用可能です。

4-3 取引パスワードの受け取り

申込みが完了してから取引パスワード等が記載されたハガキが送られてきます。この取引パスワードをもとに次の手順で口座の初期設定も完了しておくと便利です。

  1. 出金口座の選択
  2. 配当金受取方法の設定
  3. 勤務先登録
  4. 世帯主登録
  5. クレジットカード等の登録

口座開設を済ませてクレジットカード番号を登録したら、申込日までに必要資金を入金します。そしてダウンロードした「ネオモバ株アプリ」で操作すればいつでも参加できる状態になります。

5 「ひとかぶIPO」の注意点

「ひとかぶIPO」を利用する際には、先に取り上げたデメリット以外にも以下のポイントにも注意しましょう。

5-1 Tポイントが利用できない

ネオモバの特徴の一つはTポイントを使用した株式投資ですが、「ひとかぶIPO」ではTポイントを利用することはできません。そのため、必要資金の入金は忘れずに行うようにしましょう。

5-2 株式の売却は「初値の日の翌営業日」から

「ひとかぶIPO」で購入した株式は、上場後の初値を付けた「翌営業日から」売却できる、という点に注意が必要です。

一般的なIPO投資の場合、上場前に購入したIPO銘柄を上場初日の取引開始から売却できます。初値が公開価格を大きく上回るケースが多いため、上場初日から売却する投資家も少なくないからです。

一方、「ひとかぶIPO」の場合、上場後の取引で最初に売買が成立した日の翌営業日からの売却となるため、初値では売却することができません。翌営業日の株価が上昇するか下落するかはIPO銘柄ごとに異なりますが、「初値で売り抜ける」という投資スタイルがとれない点には留意しておきましょう。

6 まとめ

IPO銘柄の初値は購入価格よりも高くなる傾向があるのでキャピタルゲインを狙える上、もし下落しても購入数を少なくしておけばリスクを抑えることもできます。さらに「ひとかぶIPO」では1株から購入できるため、まとまった資金を必要としません。もし抽選に当たれば、今までより気軽にIPO投資が可能になるでしょう。

この記事を参考に、「ひとかぶIPO」に興味の湧いた方は、サービスの特徴からメリット・デメリットなどを確認した上で、利用するかどうかを検討してみてください。

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