コメダ珈琲店運営のコメダHD、2021年度の株主優待・配当は?投資の注意点も

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株主優待とは、企業が株主に対して自社製品や金券、優待券などを贈呈する制度です。上場企業の約4割が株主優待を行っており、喫茶店チェーン「珈琲所コメダ珈琲店」を展開する東証プライム上場企業のコメダホールディングスも株主優待を実施しています。

今回は2021年度のコメダホールディングスの株主優待について、内容の詳細や配当、注意点などを紹介しますので、銘柄選びの参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2021年12月19日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. コメダホールディングス(コメダ珈琲店)の株主優待の内容
  2. 株主優待プリペイドカードの贈呈
  3. コメダホールディングス(コメダ珈琲店)の配当の内容
  4. コメダホールディングス(コメダ珈琲店)の業績の内容
  5. コメダホールディングス(コメダ珈琲店)の企業情報
  6. コメダホールディングス(コメダ珈琲店)の株主優待を受ける場合の注意点
    6-1.KOMECA紛失時には再発行手数料がかかる
    6-2.KOMECAの譲渡・転売はできない
    6-3.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
    6-4.権利付最終日での購入には注意
    6-5.元本を毀損する可能性がある
  7. まとめ

1.コメダホールディングスの株主優待の内容

銘柄 コメダホールディングス
コード 3543
優待回数 2回
優待権利確定月 2月、8月
優待利回り 0.99%
株価 2,021円
優待を得るための最低投資額 202,100円
権利付最終日 2022年2月24日(木)、2022年8月29日(月)

※2021年12月19日時点のデータ

コメダホールディングス(3543)の株主優待の内容は下記の通りです。

  1. 株主優待プリペイドカードの贈呈

2.株主優待プリペイドカードの贈呈

コメダホールディングスの株主優待では、優待金額が入金された株主優待用プリペイドカード「KOMECA」の贈呈を受けられます。

100株以上を保有しているすべての株主が優待の対象となります。また長期保有株主優待制度として、コメダホールディングスの株式を300株以上かつ3年以上継続保有している株主には、通常の優待に追加した優待金額がチャージされます。

保有株式数や長期保有株主への優待内容は下記の通りです。

項目 通常の優待制度 長期保有株主優待制度
対象株主 100株以上保有する株主 長期保有株主※
優待実施回数 年2回 年1回
優待割当基準日 8月末・2月末 2月末
保有株数 100株~299株 1,000円分/1回
300株~ 左記に追加 1,000円分/1回

※長期保有株主とは、2021年2月末日以降の毎年2月末日(判定日)からさかのぼり、2月末日及び8月末日の株主名簿に同一株主番号で7回以上連続して記載されている株主(300株以上)となります。

なお、8月末日の基準日の贈呈分は、長期保有株主も通常の株主優待制度の金額のみとなります。

また、株主優待の贈呈時期や贈呈の方法は下記のとおりです。

基準日 チャージのタイミング 備考
8月末日基準贈呈分 毎年12月1日に株主優待電子マネーをチャージ ※新規株主には11月下旬にKOMECA送付
※有効期限は12月1日~翌年11月末日
2月末日基準贈呈分 毎年6月1日に株主優待電子マネーをチャージ ※新規株主には5月中旬にKOMECA送付
※有効期限は6月1日~翌年5月末日

株主は、パソコンやスマートフォンからコメカマイページにアクセスして、KOMECAの残高を照会したり、残高を合算したりすることができます。

KOMECAは、KOMECA取扱店の表示のある「珈琲所コメダ珈琲」「おかげ庵」にて使用できます。

3.コメダホールディングスの配当の内容

コメダホールディングスの配当の内容は下記の通りです。

年度 1株配当(円) 配当利回り
2017年2月期 50円 2.70%
2018年2月期 50円 2.47%
2019年2月期 50円 2.35%
2020年2月期 51円 2.79%
2021年2月期 39円 2.05%
2022年2月期 51円(予想) 2.52%(予想)

※2021年12月19日時点のデータ

コメダホールディングスの2017年2月期から2021年2月期の1株当たりの配当金額は39円から51円の間で推移しています。

2021年2月期には1株当たりの配当金額は39円となり、2020年3月期の51円を下回りましたが、2022年3月期の1株当たりの予想配当金額は51円と、過去の水準まで回復すると見られています。

4.コメダホールディングスの業績の内容

コメダホールディングスの業績の内容は下記の通りです。

年度 売上収益 営業利益 税引前利益 当期利益 親会社の所有者に帰属する当期利益 当期包括利益合計額
2017年2月期 240億520万円 68億8,500万円 66億6,800万円 45億800万円 45億800万円 45億1,800万円
2018年2月期 259億8,400万円 72億700万円 70億8,400万円 49億500万円 49億500万円 49億300万円
2019円2月期 303億3,500万円 75億6,800万円 74億6,100万円 51億1,500万円 51億1,700万円 50億9,600万円
2020年2月期 312億1,900万円 78億7,800万円 77億7,500万円 53億6,900万円 53億7,600万円 53億6,900万円
2021年2月期 288億3,600万円 55億1,100万円 53億9,100万円 36億200万円 35億9,000万円 36億1,200万円

※2021年12月19日時点のデータ
※業績は連結

コメダホールディングスは、2017年2月から2020年2月期まで、売上収益や営業利益など、各統計の数字を着実にアップさせていました。

一方、2021年2月期は各統計でやや数字を落としています。ただし、大幅な業績減とはなっておらず、堅調な収益を上げているといえます。

5.コメダホールディングスの企業情報

社名 株式会社コメダホールディングス
業種 卸売業
代表者 代表取締役社長 臼井興胤
決算 2月
資本金 6億2,500万円
本社所在地 愛知県名古屋市東区葵三丁目12番23号
上場市場 東証一部・名証一部
上場年月日 2016年6月

※2021年12月19日時点のデータ

コメダホールディングスは、喫茶店チェーンの運営をメインの事業とする企業です。

有名コーヒーチェーン店「珈琲所コメダ珈琲店」・「おかげ庵」をフランチャイズ展開し、フランチャイズ加盟者に対して出店物件の選定から喫茶店の運営指導、食材の製造・卸売まで手がけています。

6.コメダホールディングスの優待を受ける場合の注意点

コメダホールディングスの株主優待を受ける場合は、下記のポイントに注意しましょう。

  • KOMECA紛失時には再発行手数料がかかる
  • KOMECAの譲渡・転売はできない
  • 優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
  • 権利付最終日での購入には注意
  • 元本を毀損する可能性がある

6-1.KOMECA紛失時には再発行手数料が掛かる

コメダホールディングスの株主優待カードであるKOMECAを紛失した場合、再発行に500円(税込)の手数料が必要となります。

再発行時の連絡先は下記の通りです。

  • 株式会社コメダホールディングス株主様向け再発行専用番号:052-979-2268(平日9:00~16:30)

なお、再発行には2週間ほど時間がかかるので注意しましょう。

また、同社株式を継続保有する場合、新しいKOMECAは送付されません。定期的にチャージされる株主優待電子マネーは、最後に送付されたKOMECAに自動チャージされますので、株主優待KOMECAは大切に保管してください。

6-2.KOMECAの譲渡・転売はできない

KOMECAは第三者に譲渡したり転売したりすることはできません。KOMECA送付時に同封される約款に記載されている通り、譲渡・転売は禁止となっているためです。

KOMECAの取扱いには十分注意しましょう。

6-3.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある

コメダホールディングスの株主優待は、内容は変更されたり、優待自体が廃止されたりする可能性があります。株主優待の内容変更や廃止が発表された場合、株価が急落して損失が発生することもあるので注意しましょう。

特に下記のような銘柄は株主優待の内容変更・廃止されやすいといえます。

  • 業績が良くない銘柄
  • 上場して間もない銘柄
  • 優待利回りが高すぎる銘柄

株主優待を受ける場合であっても、関連情報を必ず仕入れ、適切な投資判断を下すことが大切です。

6-4.権利付最終日での購入には注意

株主優待を受けるために、権利付最終日(権利確定日から2営業日前)やその直前で株式を購入するのは避けたほうがいいでしょう。

人気が高い優待銘柄は権利確定日に向かって株価が上昇しやすく、逆に権利落ち日(権利付最終日の翌日)以降に株価が大きく下落する傾向にあるからです。

そのため、株主優待を受けられたとしても、大きな含み損を抱えてしまう可能性があります。優待目的での株式購入のタイミングには十分気を付けましょう。

6-5.元本を毀損する可能性がある

株主優待を受けるためとはいえ、株式投資を行う以上、元本毀損の可能性があります。

株価はさまざまな要因に影響され変動します。値動きによっては、元本毀損を防ぐために株式を売却したり、損失を最小限に防ぐために損切りをしたりする必要があります。

株主優待が目的で株式を購入する場合でも、株価の動きについては必ずチェックしましょう。また、あらゆる状況を想定して、どう対処するのか事前に考えおくことが大切になります。

まとめ

今回はコメダホールディングスの2021年の株主優待について紹介しました。

コメダホールディングスの株主優待は、コメダ珈琲店などで利用できる株主優待用プリペイドカードと優待金額のチャージです。普段からコメダ珈琲店をよく利用する人にとっては便利な優待内容といえます。

ただし、今後の優待内容は変更される可能性がありますので、優待目的で株式を購入する前に、同社ウェブサイトなどで必ず確認しましょう。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。