近鉄HD、2022年の株主優待は?配当や権利確定日、注意点も

※ このページには広告・PRが含まれています

東証プライム上場企業の近鉄では、近鉄電車で利用できる優待乗車券や近鉄系列の施設・店舗で利用できる優待券をもらうことができます。今回は2022年度の近鉄の株主優待について内容の詳細や配当、注意点などを紹介しますので、銘柄選びの参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2022年3月24日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 近鉄の株主優待の内容
  2. 近鉄電車で利用できる優待乗車券・乗車証の贈呈
  3. 系列の施設や店舗で利用できる株主優待券
    3-1.各優待券の発送時期と有効期限
  4. 近鉄の配当の内容
  5. 近鉄の業績の内容
  6. 近鉄の企業情報
  7. 近鉄の株主優待を受ける場合の注意点
    7-1.運輸事業とホテル・レジャー事業の減収の影響が大きい
    7-2.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
    7-3.権利付最終日での購入には注意
    7-4.元本を毀損する可能性がある
  8. まとめ

1.近鉄の株主優待の内容

銘柄 近鉄グループホールディングス
コード 9041
優待回数 2回
優待権利確定月 3月・9月
優待利回り
株価 3,640円
優待を得るための最低投資額 364,000円
権利付最終日 2022年3月29日(火)、9月28日(水)

※2022年3月24日時点のデータ

近鉄(近鉄グループホールディングス・9041)の株主優待の内容は下記のとおりです。

  1. 近鉄電車で利用できる優待乗車券・乗車証の贈呈
  2. 系列の施設や店舗で利用できる株主優待券

それぞれ詳しく紹介します。

2.近鉄電車で利用できる優待乗車券・乗車証の贈呈

近鉄の株主優待では、近鉄電車全線で利用できる沿線招待乗車券、優待乗車券、優待乗車証の贈呈を受けられます。毎年3月31日と9月30日を基準日として、100株以上を保有する株主に対して優待品が贈呈されます。

また、株式の保有数に応じて優待の内容が異なります。詳細は下記のとおりです。

所有株式数 近畿日本鉄道線沿線招待乗車券 株主優待乗車券 株主優待乗車証
100株以上1,000株未満 4枚
1,000株以上2,000株未満 4枚
2,000株以上3,000株未満 8枚
3,000株以上4,000株未満 12枚
4,000株以上5,100株未満 16枚
5,100株以上15,000株未満 1枚
15,000株以上30,000株未満 2枚
30,000株以上50,000株未満 3枚
50,000株以上100,000株未満 4枚
100,000株以上1,000,000株未満 5枚
1,000,000株以上 10枚

※近畿日本鉄道線沿線招待乗車券、株主優待乗車券は近鉄電車全線(葛城山ロープウェイを除く)に1枚1人片道通用
※株主優待乗車証は、持参人は誰でも使用可能で近鉄電車全線(葛城山ロープウェイを除く)および近鉄バス全線(一部路線を除く)に通用

ただし、近鉄で特急に乗車する場合は特急券が必要になるため注意しましょう。

3.系列の施設や店舗で利用できる株主優待券

近鉄の株主優待では、系列の施設や店舗で利用できる株主優待券の贈呈も受けられます。100株以上を保有する株主を対象に、各種優待券をまとめた冊子が1冊交付されます。優待内容の詳細は下記のとおりです。

優待内容 枚数
近鉄沿線施設あべのハルカス 展望台「ハルカス300」入場ご優待券(大人200円、中高生以下100円割引) 2枚
近鉄沿線施設
※ご優待券は各施設共通
※1枚あたり最大5名利用可
生駒山上遊園地 「PLAY PEAK ITADAKI」入場ご優待券(100円割引) 3枚
志摩マリンレジャー 鳥羽湾めぐりとイルカ島、賢島エスパーニャクルーズ
乗船優待券(大人200円、小人100円割引)
近鉄沿線施設 志摩スペイン村 「パルケエスパーニャ」パスポート優待券(約20%割引) 2枚
伊勢志摩温泉志摩スペイン村「ひまわりの湯」優待券(大人300円、小人200円割引)
ゴルフ場 優待券(各ゴルフ場でのプレーを優待料金に割引)
飛鳥カンツリー倶楽部、花吉野カンツリー倶楽部、桔梗が丘ゴルフコース、伊賀ゴルフコース、近鉄賢島カンツリークラブ、近鉄浜島カンツリークラブ
各ゴルフ場3回プレー分
近鉄レンタリース レンタカー料金優待券(時期により20%または10%割引) 2枚
伊勢志摩スカイライン 通行優待券(通行料金(軽・小型・普通車)を30%割引) 2枚
葛城山ロープウェイ 乗車優待券(乗車運賃を20%割引) 2枚
別府ロープウェイ 往復乗車優待券(往復運賃を大人200円、小人100円割引) 2枚
国道九四フェリー 乗船優待券(航送運賃(自動車・自動二輪車・自転車・旅客)を10%割引) 2枚
あべのアポロシネマ 映画鑑賞料金優待券(大人300円、学生(大学・専門学校等)200円、
高校生以下(3歳以上)100円割引)
2枚
近鉄不動産 リフォーム工事優待券(5%割引)
※ただし、100万円以上のもので、大阪府、奈良県、兵庫県、京都府および三重県内(一部地域を除きく)に限る
1枚
住まいの無料診断優待券
近鉄百貨店 お買物優待券(5%割引) 20枚
近鉄リテーリング 飲食優待券(10%割引) 5枚
賢島宝生苑 宿泊優待券(基本宿泊料金10%割引) 5枚
奈良 万葉若草の宿 三笠、青蓮寺レークホテル 宿泊優待券(基本宿泊料金10%割引)
食事優待券(飲食料金10%割引)
百楽荘、AYAMEKAN 食事優待券(飲食料金10%割引)
奈良・春日奥山 月日亭 宿泊優待券(基本室料10%割引)
食事優待券(飲食料金10%割引)
披露宴優待券(飲食料金10%割引)
葛城高原ロッジ 宿泊優待券(基本宿泊料金10%割引) 1枚
奥日光高原ホテル 宿泊優待券(基本宿泊料金10%割引) 1枚
箱根高原ホテル 宿泊優待券(基本宿泊料金30%割引) 1枚
萩観光ホテル 宿泊優待券(基本宿泊料金10%割引) 1枚
都ホテルズ&リゾーツ 宿泊優待券(「基本室料の30%割引」または「株主様優待価格」)※1 10枚
レストラン優待券(飲食料金10%割引) 10枚
※2
婚礼優待券(披露宴の飲食料金10%割引 ) 2枚
奈良交通グループ 定期観光バス乗車・食事・買物共通優待券(10%割引) 5枚
奈良交通自動車教習所 優待券(教習料金から15,000円割引) 1枚
奈良奥山ドライブウェイ 通行優待券(新若草山コースを130円割引) 1枚
自家用車整備工賃 優待券(奈交自動車整備 橿原工場で自家用車整備工賃10%割引) 1枚

※1 2021年12月発送分より「基本室料30%割引」から変更
※2 2021年12月発送分より5枚から10枚に変更

3-1.各優待券の発送時期と有効期限

近鉄の株主優待の招待乗車券、株主優待乗車券、株主優待乗車証、株主優待券(冊子)の発行時期・有効期限は下記のとおりです。

項目 3月31日現在の株主 9月30日現在の株主
発送時期 有効期間 発送時期 有効期間
近畿日本鉄道線沿線招待乗車券 6月下旬 到着後12月31日まで 12月上旬 到着後7月31日まで
株主様優待券
株主優待乗車券 5月20日頃 到着後11月30日まで 11月20日頃 到着後5月31日まで
株主優待乗車証 5月20日頃 6月1日から11月30日まで 11月20日頃 12月1日から5月31日まで

※株主優待券に関しては有効期限が異なる場合あり

4.近鉄の配当の内容

近鉄の配当の内容は下記のとおりです。

年度 1株配当(円) 配当利回り
2017年3月期 5 1.25%
2018年3月期 50 1.21%
2019年3月期 50 0.97%
2020年3月期 50 1.00%
2021年3月期 0 0.00%
2022年3月期 25 0.69%

※2022年3月24日時点のデータ

近鉄のここ5年間の1株あたり配当金は0円から50円の間で推移しています。2018年3月期以降は1株当たり50円の配当金を出していましたが、2021年3月期は無配となっています。2022年3月期は期末に25円の復配となりました。

また、配当利回りは0.00%から1.25%の間で推移しています。

5.近鉄の業績の内容

近鉄の業績の内容は下記のとおりです。

年度 営業収益 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益 包括利益
2017年3月期 1兆2,048億6,700万円 648億2,800万円 566億8,900万円 262億4,700万円 211億1,200万円
2018年3月期 1兆2,227億7,900万円 646億4,300万円 613億2,300万円 296億1,400万円 389億7,700万円
2019年3月期 1兆2,369億500万円 677億7,900万円 671億2,900万円 359億6,200万円 285億4,900万円
2020年3月期 1兆1,942億4,400万円 493億8,000万円 472億2,400万円 205億6,100万円 28億1,600万円
2021年3月期 6,972億300万円 △621億1,500万円 △419億5,900万円 △601億8,700万円 △568億8,400万円
2022年3月期(予想) 6,920億円 △50億円 180億円 340億円

※2022年3月24日時点のデータ
※業績は連結

近鉄のここ5年間の業績を見ると、2017年3月期から2020年3月期まで営業収益が1兆2,000億円規模だったのに対し、2021年3月期には約7,000億円と大きく減収しています。営業利益や経常利益、純利益、包括利益ともに赤字に転落していますが、2022年3月期の業績予想は営業赤字が50億円まで縮小し、経常利益については180億円の黒字化を見込んでいます。

6.近鉄の企業情報

社名 近鉄グループホールディングス
業種 陸運業
代表者 小倉 敏秀
決算 3月
資本金 1,264億7,600万円
本社所在地 大阪府大阪市天王寺区上本町6丁目1番55号
上場市場 東証プライム
上場年月日 1949年5月16日

※2022年3月24日時点のデータ

近鉄グループホールディングスは運輸事業をメインで展開する企業です。

メインの運輸事業では、鉄軌道事業、バス事業、タクシー業、鉄道設備整備業およびその他運輸関連事業、観光施設運営など、関係する事業を手広く手掛けています。

その他、不動産事業や流通事業、ホテル・レジャー事業、一般放送事業など、さまざまな事業を展開しています。

7.近鉄の優待を受ける場合の注意点

近鉄の株主優待を受ける場合は、下記のポイントに注意しましょう。

  • 運輸事業とホテル・レジャー事業の減収の影響が大きい
  • 優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
  • 権利付最終日での購入には注意
  • 元本を毀損する可能性がある

7-1.運輸事業とホテル・レジャー事業の減収の影響が大きい

近鉄グループホールディングスが手掛ける事業のなかでも、運輸事業とホテル・レジャー事業の減収が大きい点には注意が必要です。2021年3月期の決算短信によると、連結営業収益は前期比41.6%減の約6,972億円となっています。

近鉄が手掛ける運輸事業、不動産事業、流通事業、ホテル・レジャー事業、その他の事業の5つの事業は軒並み減収となっていますが、特に運輸事業とホテル・レジャー事業の減収の影響が大きいといえます。

運輸事業では鉄軌道部門で災害への対策としての施設の強靭化や全車両に抗ウイルス・抗菌加工を実施するなど、利用者の安心や安全を守るための取組みが実施されました。また、新型名阪特急「ひのとり」の宣伝キャンペーン施策などで利用者の誘致にも取り組みました。

しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、利用者客数が大幅に減少したため、運輸事業は前期比で32.2%減の約1,502億円に減収、営業損益は約246億円の損失となっています。

ホテル・レジャー事業でも、ホテル部門で「都シティ大阪本町」の開業や「ウェスティン都ホテル京都」のリニューアル、数寄屋風別館「佳水園」のオープン、天然温泉SPA「華頂」の開業準備の推進、旅行部門では、感染症対策を行った新しい旅行商品の開発・販売など、事業を展開しました。

しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で旅行需要が大幅に減少したうえ、ホテルやレジャー施設の営業を一時休止したこともあり、営業収益は前期比で74.6%減の約1,141億円、営業損益は約492億円の損失計上となっています。

近鉄ではコロナワクチンの普及とともに、経済活動が緩やかに回復すると仮定して、会計上の見積もりを行っていますが、今後の状況次第で経営状態がさらに悪化すれば、株主優待や配当に影響が出る可能性もあります。

近鉄に投資をするのであれば、現状減収が大きくなっている運輸事業とホテル・レジャー事業に動向についてチェックする必要があるでしょう。

7-2.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある

株主優待の内容は変更されたり、優待自体が廃止されたりすることがあります。これらが発表された場合、保有株が売却されて株価が下落し、損失が発生するケースもあります。

株主優待を受けたいのであれば、最新の情報を確認して変更・廃止がないか確認するようにしましょう。

7-3.権利付最終日での購入には注意

優待目的で権利付最終日(権利確定日から2営業日前)やその直前で株式を取得するのは避けたほうがいいでしょう。人気の高い優待銘柄では、権利確定日に向け株価が上昇し、権利落ち日(権利付最終日の翌日)以降に株価が大きく下落しやすいからです。

含み損を抱えるケースもあるので、購入のタイミングには十分気を付けましょう。

7-4.元本を毀損する可能性がある

優待目的でも、株式投資を行う以上は元本毀損の可能性があります。株価はさまざまな要因に影響されて常に変動しているからです。

株主優待が目的の場合でも、株価の動きについては必ずチェックしてください。また、状況に応じて、元本毀損前に売却や損切り(=損失を確定させるための売却)を決断することも大切です。

さまざまな状況を想定して、どう対処するのか、事前に考えておきましょう。

まとめ

今回は近鉄の2022年の株主優待について紹介しました。

近鉄の株主優待では近鉄電車やバスで利用できる優待乗車券や、関連施設などをお得に利用できる株主優待券が贈呈されます。近鉄沿線にお住まいの方や近鉄関連の施設などを利用する方には、うれしい優待内容でしょう。

ただし、優待内容は今後変更になる可能性もありますので、株式取得前に最新の情報を必ず確認してください。

The following two tabs change content below.

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。