Funds(ファンズ)の利回りやリスクは?他サービスとの比較や始め方も

世間の資産運用に対する関心が高まる中で、新しい投資商品やサービスが次々に登場しています。

中でも資金を必要とする上場企業にネットを通じて貸し付けるオンラインマーケットのFunds(ファンズ)は特徴的なサービスとなっています。

Fundsは従来のソーシャルレンディングと異なり、ファンドを組成するのは上場企業グループとなります。また、利回り3.0%前後のリスクを抑えた投資が特徴的です。

この記事では、Fundsの投資リスクや始める際の注意点について詳しくご紹介します。リスクを抑えながらも利回りをしっかり狙いたい方、社債に代わる投資サービスをお探しの方は参考にしてみてください。

目次

  1. Funds(ファンズ)とは
    1-1.Fundsと従来のソーシャルレンディングとの違い
    1-2.1円から投資ができる
    1-3.Fundsの貸付先は上場企業
  2. Funds(ファンズ)のリスク・注意点
    2-1.Fundsには元本保証がない
    2-2.途中解約ができない
    2-3.募集案件に申し込みが殺到することもある
    2-4.Fundsの利回り平均は他社と比較して低め
    2-5.返済が遅れる可能性もある
  3. 3Funds(ファンズ)を始める手順と方法
    3-1.口座を開設する
    3-2.ファンドに申し込む
    3-3.入金をする
  4. まとめ

1.Funds(ファンズ)とは

Fundsは企業に対する貸付投資サービスで、ファンズ株式会社が運営しています。貸付投資とは、企業に必要資金を貸し付けるファンドに投資する形態の投資方法です。

投資対象のファンドは、予定利回りや運用期間が決められており、企業に資金を貸し付けた投資家は、企業からの利息を含めた返済により収益を得ることができます。

1-1.Fundsと従来のソーシャルレンディングとの違い

従来のソーシャルレンディングは、事業資金を必要とする企業にネットを通じて投資家が資金を貸し付け、運用期間経過後に利息を含めた返済により利益を得ることができるサービスです。

ソーシャルレンディングの場合、ファンドの組成や投資の募集は運営企業が行うのに対し、Fundsの場合、運営企業であるファンズ株式会社は投資の募集のみを行い、ファンドの組成は上場企業やその子会社が行うことになります。

Fundsの仕組み

*Funds「Fundsの仕組み」より引用

従来型のソーシャルレンディングでは、投資先の企業や事業の内容が公開されないため、投資家が情報を集めることが難しいというリスクがありました。

一方、Fundsでは貸付先企業や事業の内容が公開されるため、投資判断に役立つ豊富な情報が提供されています。

1-2.1円から投資ができる

Fundsでは、最低1円から投資を行うことができます。手元にまとまった資金がない方や、一度に大金を投入したくない方でも気軽に投資を始めることが可能です(ただし、募集案件で1円を超える最低投資金額が指定されている場合は、その指定金額からの投資となります)。

なお、分配金の算出も1円単位となり、1円未満の端数が切り捨て処理されるため、出資金額が少額の場合は分配金を貰えない可能性もあることに留意しましょう。

1-3.Fundsの貸付先は上場企業

Fundsを通じて資金を調達できる企業は上場企業に限定されています。ファンドの組成企業と実際に資金を運用する貸付先企業は同じ上場企業グループに属しており、投資家はFundsを通じて上場企業グループに投資を行うことになります。

一方、通常のソーシャルレンディングの貸付先は新興の非上場企業が中心となっています。上場企業の貸し倒れリスクや倒産リスクは新興企業と比較して低く、利回りは低めですがリスクを抑えた運用が期待できます。

さらにFundsでは、ファンドを組成する上場企業や貸付先の財務状況を調査し、投資対象として信任に値するかどうかについて厳しく審査しています。

ファンドの内容についても事業の収益性や分別管理の実施状況をチェックし、投資家利回りの確保に努めているのが特徴です。

2.Funds(ファンズ)のリスク・注意点

Fundsの貸付投資ではどのようなリスクに注意すれば良いのかについて確認していきましょう。

2-1.Fundsには元本保証がない

貸付先が上場企業グループであっても、元本が保証されているわけではない点に注意しましょう。投資資金が元本割れを起こすリスクは、以下の通り、ファンドを組成する企業と貸付先の企業、Funds運営企業の3つにあります。

ファンド組成企業のリスク

ファンド組成企業が経営不振等で倒産した場合、投資家からの出資金で行った営業により取得した財産の範囲内で清算が行われ、投資家の出資比率に応じて返済されることになります。

しかし、清算対象財産の範囲内で返済されるため、出資元本がすべて回収できる保証はありません。

貸付先企業のリスク

投資家が投資した資金はファンド組成企業を通じて貸付先企業に貸し付けられます。貸付先企業の事業が何らかの理由で予定した収益を上げることができなかった場合、貸付先企業が返済不能にならない限りは投資家に出資金を返済する義務があります。

事業収益にかかわらず返済を義務付けられる融資をリコースローンといい、投資家は投資対象事業に成果がない場合でも出資金を返済してもらえます。

ただし、貸付先企業が経営不振等により返済不能となったときは、出資金のすべてを回収できる保証はありません。また、資金を貸し付けたファンド組成企業については、貸付先企業に代わって投資家に返済する義務はありません。

Funds運営企業のリスク

Fundsでは、投資家から集めた出資金を会社資金と分別して管理しています。そのため、Fundsを運営しているファンズ株式会社が経営不振等で倒産した場合、分別管理口座で管理されている投資家の出資金は、他の残余財産とともに破産管財人の管理対象となります。

なお、投資家は他の一般債権者とともに債権の額に応じて配当を受けることになるため、出資元本を全額回収できる保証はありません。

2-2.途中解約ができない

Fundsでは、投資した後の途中解約はできない点にも注意しましょう。急にお金が必要になっても、Fundsの投資資金を途中解約して現金化することはできないので、余裕資金で行うことが大切です。

2-3.申し込みが殺到することもある

Fundsのファンドに申し込む方法には、先着順方式と抽選方式の2種類があります。先着順方式とは、募集を開始したファンドに対して申し込みが早い者から確定していく方式で、抽選方式は、投資申込を行った利用者の中から抽選で確定者を決める方式です。

中でも先着順方式で人気のファンドに対しては、募集を開始した直後から申し込みが殺到することもあるので、早めの申し込み準備が必要になります。

2-4.Fundsの利回り平均は他社と比較して低め

通常のソーシャルレンディングでは利回り10%を超える案件などがある中、Fundsの利回りは平均3%と控えめです。上場企業の貸し倒れリスクは新興企業よりも低くなる分、低金利での貸し付けとなり、投資家の運用利回りが低くなっています。

なお、Fundsの募集ファンドでは、償還元本や配当金以外に特典が付いている場合があります。

例えば、ベーカリーカフェの新規出店資金を募集した「R.Bakerファンド#1」で3万円以上投資した場合、一部店舗で運用期間中の会計が10%(または30%)オフになるFunds優待券が付いてきます。

また、人気餃子チェーン「大阪王将」の新規出店資金を募集した「大阪王将ファンド.#1」で3万円以上投資した場合、一部店舗で運用期間中の会計が10%オフになる特別割引券が付いてきます。

2-5.返済が遅れる可能性もある

Fundsで募集しているファンドの運用期間や利益配当のタイミングは、あくまで募集時の予定です。そのため、運用開始後に経済・景気動向が変動して、当初予定していた運用期間では収益を上げるのが難しいケースも起こり得ます。

そうなれば運用期間が延びて元本の返済が遅れたり、予定していた利益配当が遅延したりする可能性もあるので、留意しておきましょう。

3.Funds(ファンズ)を始める手順と方法

Fundsで投資を始めるには次の3つのステップになります。

  1. 口座を開設する
  2. ファンドに申し込む
  3. 入金をする

それぞれ詳しく見て行きましょう。

3-1.口座を開設する

まずはFundsの会員登録ページから「新規会員登録」をタップし、メールアドレスとパスワードを入力して新規会員登録を行います。

新規会員登録が完了した後、口座開設手続きに進み、氏名・住所・出金先の金融機関口座番号などを入力します。

次に、マイナンバー確認書類を提出(アップロード)します。

提出する書類はマイナンバーカードか、もしくは通知カード、マイナンバー記載住民票の写し(住民票コードの記載がないもの)の中から1点+運転免許証、パスポート、在留カード、健康保険証、印鑑登録証明書(発行から6月以内)の中から1点となります。

マインバーの確認書類は、画像ファイルをアップロードして提出するため、あらかじめ写真に撮って保存しておくとスムーズに進めます。

なお、マイナンバー確認書類をすぐに用意できない場合、マイナンバーの提出を省略して先に手続きを進めることができますが、口座開設を完了するにはマイナンバーの提出が必要となります。

口座開設の申し込みが完了した後、登録住所宛に簡易書留(ウェルカムレター)が届けば、口座開設が無事に完了したことになります。

3-2.ファンドに申し込む

口座開設が完了すると、ファンドに申し込むことができるようになります。Fundsにログインして、ファンド一覧から投資をしたいファンドのページを開きます。募集開始後で投資申込が満額になっていないファンドは、詳細ページに申込欄が表示されます。

申込欄に投資金額を入力し、「申し込む」ボタンをタップすると、投資申込画面に移動します。

画面の案内に従って取引書面の確認後、すべての同意事項に同意し、「申込内容の確認へ」ボタンを押すと、投資申込内容の最終確認画面が表示されます。内容を確認して間違いがなければ、「投資を申し込む」ボタンをタップして完了です。

先着方式で申し込みをした場合、申し込みの順番によっては応募可能金額を超える場合もあるので、申し込み金額が自動的に変更される(=少なくなる)場合もあります。

また、抽選方式で申し込みをした場合は、画面に表示された抽選実行日までその結果を待つことになります。

3-3.入金をする

Fundsへの入金は、ファンド申し込みの前と後のどちらでも可能です。

まず、Fundsにログインし、マイページ内の「デポジットページ」を開きます。「現在のデポジット口座状況」で「振込先を確認する」をタップします。すると、利用者ごとに専用の振込先が表示されるので、この口座に振り込みを行います。

なお、申し込み後に入金する場合は、申し込み時に指定された期限までに入金する必要があるので注意しましょう。

まとめ

貸付投資サービスのFundsでは、「元本保証がない」「途中解約ができない」「返済遅延リスクがある」などが投資前に知っておきたいリスクになります。

これらのリスクは、他のクラウドファンディングやソーシャルレンディングでも同じですが、Fundsの貸付先は上場企業グループに絞っているので、リスクを抑えた運用を期待できるでしょう。

この記事などを参考にFundsのファンドを検討する際は、利回りや運用期間だけでなく、組成企業や貸付先の財務状況なども併せて確認するようにしましょう。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

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