auカブコム証券のフリーETFはお得？対象銘柄や他ネット証券の手数料と比較

auカブコム証券では、同社が指定したETF銘柄の売買手数料が0円になる「フリーETF」というサービスを提供しています。ETFへの投資を考える方にはうれしいサービスですが、実際の評価などは気になるところでしょう。

今回はフリーETFの対象銘柄の紹介や他のネット証券との手数料を比較しますので、参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年9月30日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

1. ETFとは
2. auカブコム証券のフリーETFとは
   2-1．フリーETFでも活用できる自動売買
3. auカブコム証券のフリーETFの対象銘柄
4. 他のネット証券と手数料を比較
   4-1．ETFフリーと同じサービスがある証券会社
   4-2．手数料体系を選択できる証券会社
   4-3．ETFの取引が無料になる証券会社
5. まとめ

1．ETFとは

ETFとは「Exchange Traded Fund」の略称で、「上場投資信託」のことをいいます。証券取引所に上場しているインデックス運用の投資信託で、証券口座があれば株式と同じように売買できます。

ETFの運用時に連動を目指すインデックス（指数）は、複数の銘柄で構成されているため、1つのETFに投資（=購入）するだけで分散投資が可能になります。また、ETFは取引所に上場しているので、株式のようにリアルタイムで売買できます。

2．auカブコム証券のフリーETFとは

auカブコム証券の「フリーETF」は、同社が指定したETF銘柄の売買手数料が無料となるサービスです。個人投資家のETF取引の活発化を目指して導入されたサービスで、同社の「フィデューシャリー・デューティー基本方針」や、「主要指数を採用している銘柄」「複雑・高リスクでない銘柄」「流動性が十分に確保されている銘柄」などの基準に従い銘柄が選定されています。

現物取引のほか、信用取引や電話注文取引の場合でも、売買手数料が無料になります。

2-1．フリーETFでも活用できる自動売買

auカブコム証券の特長の1つが、自動売買発注方式が豊富であることです。

他のネット証券と比較しても自動売買の種類が多いうえ、現物取引だけでなく、信用取引、先物・オプション取引でも利用できます。そして、フリーETFでもこれらの自動売買機能は利用可能で、相場の動向に応じて機動的に売買できるのも特長となっています。

ちなみに、自動売買には利用料金がかかりませんので、コストアップを心配する必要はありません。

3．auカブコム証券のフリーETFの対象銘柄

2021年9月30日現在、全部で98銘柄がフリーETFの対象銘柄となっています。

日本株指数、国内債券指数、不動産投資信託指数、海外株指数、外国債券指数、商品指数など、さまざまな指数に連動するETFを売買手数料無料で購入できます。

以下が、98銘柄の一覧です。

日本株指数（市場別）

日本株指数（規模別）

日本株指数（業種別）

日本株指数（テーマ別）

国内債券指数

不動産投資信託（REIT）指数

外国株指数

外国債券指数

商品

4．他のネット証券と手数料を比較

auカブコム証券のフリーETFと、他のネット証券でのETF取引での取引手数料を比較します。ちなみに、証券会社においてETF取引の売買手数料は、国内現物株式の取引手数料体系が適用されます。

4-1．ETFフリーと同じサービスがある証券会社

楽天証券とSBI証券では、auカブコム証券のフリーETFのように、ETFの指定銘柄の売買手数料が無料になるサービスを提供しています。

• auカブコム証券「フリーETF」：対象銘柄数98
• 楽天証券「手数料0円ETF」：対象銘柄数125
• SBI証券（サービス名なし）：対象銘柄数120

いずれの証券会社でも、現物取引・信用取引ともに売買手数料無料です。

そのほか、松井証券ではボックスレートの手数料体系のみとなっており、26歳以上の方は1日の約定代金合計額が50万円までなら、何度取引しても手数料は0円です（現物・信用問わず）。また、25歳以下なら、約定代金合計額に関わらず、売買手数料は0円となります。

4-2．手数料体系を選択できる証券会社

ETFフリーのようなサービスはないものの、手数料体系によってお得にETFを購入できる証券会社もあります。SBIネオトレード証券、DMM株、GMOクリック証券、マネックス証券の1約定ごとの売買手数料は下記の通りです。

このうち、手数料の定額プランがあるのはSBIネオトレード証券、GMOクリック証券、マネックス証券の3社です。

SBIネオトレード証券の定額プランでは、現物取引の1日の約定代金合計額が100万円以下なら売買手数料は0円です。また、信用取引はプランに関係なく0円となっています。

GMOクリック証券の定額プランでは、現物取引・信用取引ともに、1日の約定代金合計額が100万円以下なら売買手数料は0円です。

一方、マネックス証券の定額プランでは、1日の約定代金合計額が100万円以下の場合550円、以降300万円ごとに2,750円（いずれも税込）の売買手数料が掛かります。ETFの信用取引はすべて0円です。

DMM株には定額プラン型がないため、上記表の通りの手数料が必要です。また、25歳以下の利用者は取引手数料が実質0円（手数料分を翌月にキャッシュバック）に、信用取引では300万円を超える約定代金で売買手数料が0円になります。

4-3．ETFの取引が無料になる証券会社

証券会社のサービスや手数料プランの選択によってETFを無料購入できるのは、下記の証券会社となります。

まとめ

今回は、auカブコム証券のフリーETFの対象銘柄を紹介し、他社のETF手数料との比較を行いました。

auカブコム証券のフリーETFのように、対象銘柄の売買手数料が0円になるサービスや、条件・手数料プランによってETFの売買手数料が無料になる証券会社はいくつかあります。

auカブコム証券、楽天証券、SBI証券の3社では、口座さえ作っていれば指定のETF銘柄を無料で購入できるため、他の証券会社よりも手軽にETFに投資しやすい環境が整っているといえます。

ETFへの投資を考えている場合は、コストを抑えて購入できますので、今回紹介した証券会社の利用も検討してみてはいかがでしょうか。

• 外国株（米国株など）が買えるネット証券会社
• IPO投資に強い証券会社、少額からIPOに参加できるサービス
• 25歳以下の現物株式の取引手数料が実質0円の証券会社
• 大手証券会社が提供している株式投資サービス
• 少額で株式投資ができるサービス

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。

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