FUELオンラインファンドの実績は?過去の募集ファンドから検証

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FUELオンラインファンドは、上場企業を投資対象とする案件となっているのが特徴的なクラウドファンディングサービスです。

今回はFUELオンラインファンドの実績について、過去の募集ファンドから検証します。同サービスを利用した投資を考えている方は参考にしてください。

目次

  1. FUELオンラインファンドとは
    1-1.FUEL オンラインファンドの特徴
  2. FUELオンラインファンドのメリット
    2-1.オンライン上で手軽に投資できる
    2-2.1万円からの少額投資が可能
    2-3.投資先企業・案件を厳選している
    2-4.システム管理を徹底して行っている
  3. FUELオンラインファンドのデメリット
    3-1.元本割れリスクがある
    3-2.分配金の遅延リスクがある
    3-3.予定分配率(利回り)はやや低め
    3-4.分配金・元本の入出金には手数料が必要
  4. FUELオンランファンドの実績を過去のファンドから検証
  5. まとめ

1.FUELオンラインファンドとは

FUELオンラインファンドFUELオンラインファンドとは、株式会社FUELが運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスで、上場企業などが運営するさまざまなタイプのファンドを取り扱っています。

FUELオンラインファンドに参画している企業は下記の通りです。

  • 高島屋フィナンシャル・パートナーズ株式会社
  • 株式会社シノケンオーナーズFUNDING
  • 株式会社シーアールイー
  • 株式会社ディア・ライフ
  • 株式会社さくらさくプラス
  • 株式会社エー・ディー・ワークス
  • 日本商業開発株式会社

1-1.FUEL オンラインファンドの特徴

FUELオンラインファンドでは、金融や不動産などの専門家による審査・モニタリングが行われています。

取り扱っているファンドは、上場企業またはFUELオンラインファンドが審査を行った同等の信用度を持つ企業の案件となっており、プロフェッショナルの視点で厳選されたファンドが提供されています。

また、投資先となる不動産や関連事業者、事業内容について、詳細な情報を開示しているのも特徴的です。関連事業者の経営状況や不動産の収益性などの情報を、投資判断の参考にできるほか、事業内容への理解・共感といった視点から投資案件を検討することも可能です。

2.FUELオンラインファンドのメリット

FUELオンラインファンドには、下記のメリットがあります。

  • オンライン上で手軽に投資できる
  • 1万円からの少額投資が可能
  • 投資先企業・案件を厳選している
  • システム管理を徹底して行っている

2-1.オンライン上で手軽に投資できる

FUELオンラインファンドでは、出金・ファンド選定・投資申込みなどの手続きをすべてオンライン上で完結可能です。また、スマートフォンにも対応しており、手軽に資産運用ができるサービスとなっています。

2-2.1万円からの少額投資が可能

FUELオンラインファンドでは、1万円から投資を始められるのも特徴です。クラウドファンディングやソーシャルレンティングの中には最低投資金額を10万円に設定するサービスもありますが、FUELオンラインファンドでは少額資金から投資の検討をすることができるため、投資初心者でも始めやすいメリットがあります。

また、1万円で投資ができることから分散投資を検討しやすいという点もメリットと言えるでしょう。1つの案件だけに資金を集中させるのではなく、複数の案件に投資資金を分散しておくことで特定の案件・投資テーマでの損失を限定的にすることができます。

2-3.投資先企業・案件を厳選している

FUELオンラインファンドで投資できるのは、上場企業またはFUELオンラインファンドの審査をクリアした企業のファンドのみです。いずれの企業も事業基盤・経営基盤について調査が行われているという点は、投資家にとってメリットとなります。

また、比較的に新しい投資方法であるクラウドファンディング投資は法規制が整いきっておらず、その仕組みを利用して事業者が不正を働いてしまうことがあります。このような可能性を事業者リスクと言い、投資を検討する際にチェックしておきたいポイントとなります。

FUELオンラインファンドでは、投資先となる不動産や関連事業者、事業内容について、詳細な情報を開示しており、資金の流れがある程度わかるようになっています。事業者リスクに備えておきたい方にとって、信頼しやすいポイントと言えるでしょう。

2-4.システム管理を徹底して行っている

FUELオンラインファンドでは、システム管理への対策を徹底して行っています。主には下記の3つです。

  • 不正防止体制の構築
  • 資金の分別管理
  • モニタリングの実施

FUELオンラインファンドでは、不正ログインを防ぐための2段階認証機能の提供や、投資資金の出金先を限定するなどの不正防止対策を構築しています。また、外部の専門業者にセキュリティ診断を受けることで、システム全体のチェックを行っています。

さらに、投資家の出資金を厳正に管理するために、専用の銀行口座で出資金の分別管理を実施したり、出資金が目的通りに使用され、事業が適正に運営されているかをモニタリングしています。

3.FUELオンラインファンドのデメリット

一方、FUELオンラインファンドへの投資では、下記のデメリットがあります。

  • 元本割れリスクがある
  • 分配遅延リスクがある
  • 予定利回りはやや低め
  • 分配金・元本の入出金には手数料が必要

3-1.元本割れリスクがある

FUELオンラインファンドへ投資した場合、元本割れを起こす可能性があります。

出資先企業の運営状況や不動産市場の低迷などにより、不動産価格や賃料の下落、空室の発生などが発生した場合、想定する収益が減少したり、損失が発生したりすることがあります。

非常に稀なケースではあるものの、出資元本がすべて回収できなくなる可能性も否定できません。このような元本割れリスクにも注意が必要です。

3-2.分配金の遅延リスクがある

出資先企業の事業運営がうまくいかなかった場合、分配金が遅延する可能性があります。

また、FUELオンラインファンドの運営会社(株式会社FUEL)が倒産した場合でも、手続きの関係上、分配遅延が発生することも考えられます。

FUELオンラインファンドでは、これまで100%の正常償還率を保っていますが、絶対に安全ということではありません。元本が保証されていないという点に注意し、余剰資金での投資を検討してみましょう。

3-3.予定分配率(利回り)はやや低め

FUELオンラインファンドで紹介されてきたファンドの平均予定分配率(利回り)は2.96%です。他社のクラウドファンディングやソーシャルレンディングで紹介されるファンドには、予定利回りが10%を超えるものもあるため、FUELオンラインファンドの予定利回りはやや低いといえます。

ただし、FUELオンラインファンドのようなクラウドファンディング投資では見込みのリターンが大きくなるほど、ハイリスクになりやすいという特徴があります。利回りが低いということは、それだけリスクも低くなるということです。

FUELオンラインファンドの利回りの低さが気になる場合には、他社のサービスも並行して利用するなどして、リスクとリターンのバランスを調整してみると良いでしょう。

【関連記事】ソーシャルレンディング徹底比較!利回り・特徴・リスクなど
【関連記事】不動産投資型クラウドファンディングの利回りやリスクは?6社を比較

3-4.分配金・元本の入出金には手数料が必要

FUELオンラインファンドを利用する際、投資資金の入金や分配金・元本の出金に手数料が発生するケースがあります。

FUELオンラインファンドでは、GMOあおぞら銀行以外の銀行を利用した入出金には手数料が発生し、投資家が負担する必要があります。

ただし、サービスへの会員登録やファンド申込みなどには手数料が掛かることはありません。

4.FUELオンランファンドの実績を過去のファンドから検証

FUELオンラインファンドでは、これまでに23件のファンドを紹介しています。

  • 償還済ファンド:13件
  • 運用中ファンド:9件
  • 募集前ファンド:1件

紹介されている23件のファンドの一覧は下記の通りです。

ファンド名 予定利回り 運用期間 募集金額 ステータス
CRE物流ファンド1号厚木愛川 3% 約12ヶ月 10,000,000円 償還済
CRE物流ファンド2号厚木愛川 2.5% 約11ヶ月 30,000,000円 償還済
CRE物流ファンド3号厚木愛川 3% 約10ヶ月 25,000,000円 償還済
CRE物流ファンド4号厚木愛川 3% 約9ヶ月 35,000,000円 償還済
CRE物流ファンド5号羽生 3% 約12ヶ月 31,000,000円 償還済
CRE物流ファンド6号羽生 2.8% 約10ヶ月 70,000,000円 償還済
CRE物流ファンド7号杉戸 3% 約10ヶ月 85,000,000円 償還済
CRE物流ファンド8号杉戸 2.8% 約8ヶ月 230,000,000円 償還済
ADW米国不動産ファンド4号 5% 約6ヶ月 10,000,000円 償還済
ADW米国不動産ファンド3号 4.5% 約6ヶ月 10,000,000円 償還済
ADW米国不動産ファンド2号 2.5% 約6ヶ月 15,000,000円 償還済
ADW米国不動産ファンド1号 2% 約6ヶ月 15,000,000円 償還済
CRE物流ファンド12号杉戸 2.3% 約3ヶ月 300,000,000円 償還済
JINUSHIビジネスファンドA号 2.5% 約24ヶ月 30,000,000円 運用中
CRE物流ファンド10号厚木愛川 2.5% 約12ヶ月 87,000,000円 運用中
保育園みらいオンラインファンド横浜磯子 3% 約23ヶ月 240,000,000円 運用中
CRE物流ファンド11号羽生 2.5% 約12ヶ月 101,000,000円 運用中
DL FUNDING1号 2.25% 約12ヶ月 50,000,000円 運用中
高島屋FPファンド1号 3% 約3ヶ月 40,000,000円 運用中
アパートメントファンド1号(東京王子) 4% 約3ヶ月 120,000,000円 運用中
高島屋FPファンド2号(岐阜県サ高住) 3% 約3ヶ月 19,000,000円 運用中
高島屋FPファンド3号(愛知県サ高住) 3% 約4ヶ月 40,000,000円 募集前

※2021年10月6日時点でのデータ
※償還済、運用中のファンドの募集金額に対する応募金額はすべて100%

これまでの累計募集金額は約18億円で、正常償還率は100%となっており、すべてのファンドで予定通り償還が行われてきています。全ファンドの平均予定利回りは2.96%、平均運用期間は約9ヶ月です。

すべての案件で募集金額の100%の資金が集まっており、募集開始して間もなく募集金額が満額となる傾向があるなど、投資家から注目されていることがうかがえます。

不動産取得のためのメザニンローンや貸付企業への貸付、事業資金、アパート経営の疑似体験ができるファンドなど、投資対象が多岐に渡っているのが特徴的です。

また、すべてのファンドで予定通りの償還が行われていることを考えると、FUELオンラインファンドが実施する審査・モニタリングの能力は高いといえるでしょう。ただし、今後も100%安全という意味ではありませんので、投資の是非については慎重に判断しましょう。

まとめ

今回はFUELオンラインファンドの特徴やメリット・デメリット、過去の実績について紹介しました。

FUELオンラインファンドは複数の不動産ファンド事業者が提供するファンドを取り扱っています。低金利でリスクを抑えたファンドが多いため、初心者の方でも投資しやすいといえます。

一方、低リスクの運用が可能である反面、利回りがやや他社と比較して低いという点はデメリットとも言えます。リターンをもう少し大きくしたい場合には、他社のサービスも並行して利用するなどして、リターンとリスクのバランス調整を行うと良いでしょう。

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