アメックスビジネスの評判は?メリット・デメリットや還元率、年会費・特典も

※ このページには広告・PRが含まれています

アメックスカードの中には、法人および個人事業主向けのアメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードも発行されています。アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードでは、出張や接待の際に役立つ特典をはじめ、ビジネスに関連するサポートサービスも利用できるのが個人向けカードと大きく異なります。

そこでこの記事では、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの評判やメリット、デメリット、特徴や特典について詳しくご紹介します。社内で一括管理できるクレジットカードを探している経営者やビジネス用のカードを作りたい個人事業主などは、参考にしてみてください。

※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2023年2月24日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. アメックスビジネスの特徴
    1-1.アメックスビジネスの基本情報
    1-2.メンバーシップ・リワードのポイントを貯められる
    1-3.ビジネスサポート系の特典やサービスが多い
  2. アメックスビジネスの特典
    2-1.出張サポートとして旅行予約や空港ラウンジ特典を利用できる
    2-2.接待でも活用可能なエンターテイメント特典
    2-3.国内と海外の旅行傷害保険を付帯
    2-4.会員限定の保険サービスやショッピング・プロテクションも利用可能
    2-5.ビジネスサポート特典も充実
    2-6.コワーキングスペースの特典も利用できる
  3. アメックスビジネスのメリット
    3-1.社内のクレジットカードを1つにまとめられる
    3-2.出張や接待に加えて資金調達などのビジネスサポートも用意
    3-3.福利厚生やリモートワーク関連サービスも充実している
  4. アメックスビジネスのデメリット
    4-1.年会費が1万円以上で追加会員も有料
    4-2.ショッピング関連の優待サービスは少ない
    4-3.フライトマイルやボーナスマイルなどの特典はない
  5. アメックスビジネスの評判
  6. まとめ

1.アメックスビジネスの特徴

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、アメリカン・エキスプレスから発行されているビジネス向けのクレジットカードです。カード表面は、アメリカン・エキスプレス・カードと同じレイアウトで、緑を基調としたデザインです。カード上部には、「AMERICAN EXPRESS BUSINESS」と表記されています。

まずは、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの基本機能や特徴を確認していきましょう。

1-1.アメックスビジネスの基本情報

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、ICチップ搭載のカードなので端末に暗証番号を入力するICカード決済が可能なほか、タッチ決済にも対応しています。

さらにApple Payにカード情報を登録することができ、カードを財布などから出さずにiPhoneやApple Watchで決済できるのも強みです。

基本会員の年会費は、13,200円(税込)です。追加でカードを発行する場合は、1枚につき6,600円(税込)としています。

項目 内容
年会費 基本会員:13,200円(税込)
追加会員:6,600円(税込)
機能 クレジット
決済方法 ICカード決済
タッチ決済
Apple Pay
サービス ・オンラインサービス
カード利用額や利用明細などをオンラインで確認可能
アプリでカード情報などを管理
・保険サービス:カード発行後に任意で各種保険商品を追加できる
・事前承認手続き
高額利用の場合、一時的に利用限度額を引き上げられる
・ETCカード発行可能
年会費550円(税込)
新規発行手数料無料
付帯保険、セキュリティサービス 旅行傷害保険
不正使用プロテクション
本人認証サービス
オンライン・プロテクション
ショッピング・プロテクション
リターン・プロテクション
特典 ビジネスサポート特典:会計システムやカードローン、福利厚生サービス
出張特典:空港特典や現地で活用できる優待サービス
接待特典:ゴルフ、イベントに関する優待サービス

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードのオンラインサービスおよびアプリは、カードの利用額や請求金額、ポイントの獲得数などといった各種情報をPCやタブレット、スマホで管理できるのが特長です。

追加会員のカード利用額や利用限度額は、基本会員が確認したり管理したりすることができます。さらに長期出張などで利用額が増えてしまう時は、事前承認手続きで利用限度額を一時的に増加できるようになっています。事前承認手続きは、アメリカン・エキスプレスの事前承認係という専用ダイヤルから相談可能です。

1-2.メンバーシップ・リワードのポイントを貯められる

アメリカン・エキスプレス提供のポイントサービス「メンバーシップ・リワード」は、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードでも利用できます。カード利用では、通常100円につき1ポイントもしくは200円につき1ポイント貯まる仕組みです。

メンバーシップ・リワード・プラスというポイントに関するグレードアップサービスへ加入した場合は、加盟店でのカード利用にかぎり100円につき3ポイント貯まります。

ポイント還元率アップの他には、ポイントの有効期限3年間を無期限にしたり、マイルのレートをアップしたりできます。ただし、年会費3,300円(税込)がかかるので、費用負担とポイントやマイルの利用頻度を考えた上で検討するのも大切です。

カード利用で貯まったポイントは、ANAマイルやJALマイル、提携航空会社のマイルへ移行できます。マイル以外には、提携ホテルやポイントサービスに移行することも可能です。

ポイント移行の頻度が低い場合には、日常の買い物や旅行代金などの支払いに利用できますし、アメリカン・エキスプレスの独自特典や商品、クーポン券、イベントチケットなどにも交換できます。

1-3.ビジネスサポート系の特典やサービスが多い

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、ビジネスに関する優待サービスやサポートサービスが充実しています。

たとえば、経理や事務処理を効率化したいと考えている事業者には、クラウド会計ソフト freeeの30日間無料特典なども役立ちます。また、社員に追加カードを配布することで、事業に関連する支出を一括管理できます。

出張や接待の頻度が高い時は、手荷物宅配サービスや空港ラウンジの無料利用、JR東海エクスプレス予約サービス、レンタカーの割引特典などが役立ちます。

このように会計や事務処理の効率化や国内外の出張頻度の高い状況などといった時にも、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは利用機会のあるカードです。

2.アメックスビジネスの特典

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードには、経理や事務処理、福利厚生、出張や接待に活用できる特典が多数あります。経理や事務処理の効率化を図る上で、役立つサービスといえます。

それでは、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの特典を確認していきましょう。

2-1.出張サポートとして旅行予約や空港ラウンジ特典を利用できる

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、出張サポートとして旅行予約の手配や空港で利用可能な優待サービス、新幹線やレンタカーなどに関する特典も盛り込まれています。

空港や新幹線、レンタカーの利用にかかるコストを抑えられる特典をはじめ、空港サービスの割引特典などを受けられます。

以下に空港や出張時に役立つ特典を紹介します。

特典 内容
HIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク 電話で旅行予約の手配を行ってくれるサービス
国内外の航空券、ツアー、クルーズ、ホテルやレンタカーなどの予約手配に対応
アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン アメックスカード会員専用の旅行、レンタカー、ホテル予約サービスを利用できる
アメリカン・エキスプレス JALオンライン JAL国内線航空券を特別価格で購入できる割引優待サービス
24時間365日発券可能、基本会員のみ
旅行予約サイトの優待特典 旅行予約サイトExpedia、一休.com、アップルワールド.comを割引価格で利用したり優待サービスを受けたりできる
Expedia:宿泊料金8%引き、海外ツアー料金3,750円引き
一休.com:毎月先着100名3,000円引きのクーポンコードプレゼント、カード会員限定特典プランの提供
アップルワールド.com:海外のホテル料金5%引き、カード会員限定の優待料金提供
空港ラウンジの無料サービス 国内外29ヶ所の空港ラウンジを無料利用できるサービス(同伴者一人無料)
ラウンジを利用する際は当日の搭乗券とカードを提示
空港パーキング特典 空港周辺のパーキングを会員限定の優待もしくは割引期価格で利用できる
サンパーキング成田店:駐車料金38%引き、機械水洗い洗車無料
VIPカーデリバリーサービス、安い関空駐車場:駐車料金20%引き
JR東海エクスプレス予約サービス ネット予約にて改札機をICカードでタッチすると東海道・山陽新幹線に乗車できるサービスを利用可能
年会費1,100円(税込)
海外旅行先での日本語サポート 海外のレストランや医療機関などといった施設案内サービスを電話(コレクトコール)で案内してもらえる
国内レンタカー割引 指定のレンタカー会社のレンタル料金を5%引き
オリックスレンタカー
トヨタレンタカー
日産レンタカー
ニッポンレンタカー
タイムズ カー レンタル
海外用レンタル携帯電話割引 海外用レンタル携帯電話のレンタル料、通話料金を割引
レンタル料金半額
通話料10%引き
対象の空港:成田国際空港(第1ターミナル)、成田国際空港(第2ターミナル)、関西国際空港、羽田空港(第3ターミナル)

空港ラウンジ特典では、個人向けカードと同じく成田国際空港や羽田空港、関西国際空港などといった国内28の空港とダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジを無料で利用することが可能です。無料サービスの内容は、各空港ラウンジによって異なりますが、主にフリードリンクや雑誌、ラウンジ内ソファでくつろいだり施設内のWi-Fiを利用したりできます。

2-2.接待でも活用可能なエンターテイメント特典

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードでは、接待の際にも活用しやすいエンターテイメントサービスを利用できるようになっています。

エンターテイメント特典は、ゴルフとイベントに関する優待サービスの2種類です。どちらも個人向けカードに追加されている特典で、以下のようなサービスを利用できます。

特典 内容
ゴルフ・デスク 国内/海外(ハワイ、グアム、サイパン)の約800のゴルフ場や海外のゴルフコース、予約や手配を無料で対応してもらえるサービス

ゴルフ・デスクは、多数のゴルフ場と提携しているので、全国の事業者に役立つ優待サービスといえます。予約などは、アメリカン・エキスプレス・ゴルフ・デスクへ連絡で進めることができます。

主にゴルフ接待の頻度が高いビジネスマンにとって役立つ特典といえるでしょう。

2-3.国内と海外の旅行傷害保険を付帯

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの付帯保険には、国内旅行傷害保険と海外旅行傷害保険があります。海外旅行傷害保険は、旅行中に発生した事故によるケガや病気、第三者に対する賠償責任、携行品の紛失などによる損害、救援者費用などケガ以外の場合にも補償されます。一方、国内旅行傷害保険では、旅行中の事故による死亡や後遺障害の際に補償されます。

まずは、以下に国内旅行傷害保険の補償金額を紹介します。

国内旅行傷害保険 補償金額
傷害死亡、後遺障害 最高5,000万円

傷害死亡、後遺障害の際は、どちらも事故発生から180日以内の死亡もしくは後遺障害といえる状態となった場合を補償の適用条件としています。

続いて、海外旅行傷害保険の補償項目と補償金額を紹介します。

海外旅行傷害保険 補償金額
傷害死亡、後遺障害 最高5,000万円
傷害治療費用、疾病治療費用 最高300万円
賠償責任保険金 最高4,000万円
携行品損害保険金 1回の旅行中、最高50万円
年間限度額100万円
自己負担額3,000円
救援者費用保険金 最高400万円

海外旅行傷害保険も死亡・後遺障害の補償金額は最高5,000万円で、事故発生から180日以内の状態を基準に判定されます。

他にもケガや病気の治療費を補償してもらえるので、死亡事故以外のリスクにも備えることができます。そして、携行品損害保険金は、衣類やカメラなどといった物品の盗難や紛失などに対する補償です。

救援者費用保険金は、たとえば被保険者が旅行中に行方不明になってしまった際、被保険者の救援に伴う費用を補償してもらえます。補償対象者は、被保険者もしくは法定相続人と定められています。

旅行保険は、旅行前に旅行代金などをカード決済した場合にかぎり利用できます。そのため、カード決済のタイミングを誤らないよう注意が必要ですし、事前に契約内容を確認するのも大切です。

2-4.会員限定の保険サービスやショッピング・プロテクションも利用可能

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、個人向けカードとは異なり旅行保険以外の保険商品も追加することができます。さらに保険サービスでは、ファイナンシャルプランナーに保険の見直しについて相談もできるのが特長です。

会員限定の保険サービスは、医療保険やがん保険、介護保険、自動車保険、火災保険など多種多様な保険商品を任意の組み合わせで申し込むことができます。申込手続きは、アメリカン・エキスプレスサイト内のカードラインナップから保険ページへアクセスし、各保険商品の特設ページより可能です。

保険の見直しに関する無料相談は、電話だけでなくオンラインによる面談にも対応しています。

他には、カードで購入した商品の盗難や紛失に対する補償「ショッピング・プロテクション」、カード不正利用による損害の補償「オンライン・プロテクション」などといった付帯サービスもあります。

2-5.ビジネスサポート特典も充実

ビジネスサポート特典は、主に会計や事務処理、資金調達、コンサルティングサービスなどに関する優待サービスを受けられます。

特典 内容
クラウド会計ソフト freee 会計ソフトfreeeをアメリカン・エキスプレスサイトから申し込むと、2ヶ月間無料で利用できる
ペイフレックス あとリボ® for Business ビジネス目的のカード利用分のみリボ払いに設定できるサービスを利用できる
VIP Loan Card for American Express オリックス・クレジット発行のローンカードを発行および利用することができる
オンラインで申込手続き可能
入会特典として入会日から最大3ヶ月間利息キャッシュバック、3,000ポイントのボーナスポイント付与
ビジネス・セービング レンタカーや雑誌などの優待サービス屋割引サービスを受けられる
ボーナスポイント・パートナーズ 対象加盟店でのカード利用時、ポイント還元率最大5%
補助金・助成金検索サービス 個人事業主や中小企業が受けられる補助金・助成金制度の自動診断サービスを利用できる
各種制度の申請代行費用割引:6万6,000円割引
プロフェッショナル・サービス 社労士、会計士・税理士、弁護士、弁理士に関するサービス料金をカードで支払うことができる事務所を紹介
ビジネス情報サービス 「帝国データバンク」や「東京商工リサーチ」に登録されている企業情報を検索できる「ジー・サーチ」を月会費無料にて利用可能
ビジネス情報調査代行サービス 国内外の企業情報やマーケティング情報の調査代行サービスを年間登録料無料で利用可能
ビジネス・コンサルティング・サービス 特別窓口より経営相談を行ったりコンサルティングやセミナー情報を案内してもらったりできる

ビジネス情報調査代行サービスやビジネス・コンサルティング・サービスなどは、外部サービスのため別途登録手続きが必要です。

ボーナスポイント・パートナーズは、ゴルフ場やホテル、レストラン、オンラインサービスなどさまざまなサービスをポイントアップの対象としています。

会計ソフトやコンサルティングサービスを検討している事業者や、補助金や助成金制度に関する申請サポートなどを探している事業者には、特に活用機会のある特典です。

2-6.コワーキングスペースの特典も利用できる

福利厚生サービスは、宿泊施設やレストラン、レジャー施設、育児、介護サービスなどを優待価格で利用できたりシェアオフィスやコワーキングスペースを割引価格で利用したりできる特典です。

特典 内容
クラブオフ クラブオフサービスのVIP年間登録料無料で各種サービスを利用できる
基本会員、追加会員対象
OFFICE PASS シェアオフィスやコワーキングスペースサービス「OFFICE PASS」を月額料金15,258円(税込)から最大10%引きで利用可能
WeWork ホットデスクスペースプランを2ヶ月間50%引きで利用可能(消費税別)
ホットデスク:共用エリアの利用プラン

シェアオフィスとは、他の企業や事業者と同じフロアでデスクワークや会議を行うことができるサービスのことです。コワーキングスペースも他の企業などと同じフロアで業務を進めることができるサービスですが、他業種や企業との交流をメインにした活用方法を指す場合もあります。

クラブオフ、OFFICE PASSとWeWorkは、どれも別途登録手続きが必要です。また、WeWorkの特典は、2020年10月1日~2021年9月30日の期間限定サービスです。

3.アメックスビジネスのメリット

ここからは、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの主なメリットについて確認していきます。

3-1.社内のカードを1つにまとめられる

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、基本会員カードと追加カードの利用額や利用状況などを1つにまとめて管理できるようになっています。

たとえば、社内で複数の社員に追加カードを配布した際、出張時にかかった各経費をアメリカン・エキスプレスのオンラインサービスを通じて、1つにまとまったデータとして確認できます。

出張や接待などで発生した経費を一括管理したい場合にもアメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードはメリットのあるカードです。

3-2.出張や接待に加えて資金調達などのビジネスサポートも用意

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、ローンカードの発行や会計事務所や弁護士事務所の紹介、経営相談やマーケティング調査代行サービスの優待特典などといった、ビジネスサポートサービスも利用できるのが強みです。

他には、弁護士や税理士への相談料や顧問料をカード決済でまとめることができたり、補助金や助成金制度の申請代行サービスを割引価格で利用できたりといったサービスもあります。

クレジット機能に加えて事務処理や融資、マーケティングなどといったサポートサービスにも関心のある事業者などには、メリットの多いカードといえます。

3-3.福利厚生やリモートワーク関連サービスも充実している

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、事業主や社員もリフレッシュできる優待サービスや時代に合わせた特典も受けられます。

リフレッシュできる特典「クラブオフ」は、ホテルやレストラン、ゴルフ、リゾート施設などに関する優待サービスで、年間登録料無料なだけでなく各施設の利用料金90%引きなどの特別価格で楽しむことができます。

さらにコワーキングスペースも利用できるので、昨今の事情から出勤率を抑えなければいけない状況の企業や自由な働き方を模索している事業者にも役立ちます。

4.アメックスビジネスのデメリット

続いて、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードのデメリットも確認していきます。

4-1.年会費が1万円以上で追加会員も有料

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの年会費は、費用負担の少ない法人向けカードを探している方にとってデメリットといえます。

基本会員の年会費は13,200円(税込)、追加会員6,600円(税込)とどちらも無料ではありません。また、ポイント還元率を上げることができるメンバーシップ・リワード・プラスを利用するには、年会費3,300円(税込)がかかります。

4-2.ショッピング関連の優待サービスは少ない

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、あくまでビジネスのサポートを重視した特典やサービスをメインとなっています。そのため、個人向けカードなどに盛り込まれているショッピングやライフスタイル関連の優待サービスは、比較的少ない傾向といえます。

ショッピングやカフェ、ジム、サロンなどに関する割引や会員限定サービスを中心とした特典を重視している時は、個人向けもしくは別のカードから検討した方がいい場合もあります。

4-3.フライトマイルやボーナスマイルなどの特典はない

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、JALマイルやANAマイルなどに関する独自の還元率アップやボーナスマイル特典をはじめ、フライトマイルやショッピングマイルなどもありません。

特に出張が多くマイルを効率的に貯めたり活用したりしたい方には、デメリットといえます。メンバーシップ・リワード・プラスに登録することで、ポイントからマイルへ移行する際の交換率を上げることができるものの、フライトマイルなどの機能は追加されない点に注意が必要です。

マイルを重視している方は、航空会社提携カードなどから検討するという選択肢もあります。

5.アメックスビジネスの評判

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、各企業および個人事業主の経営状況や利用目的によって使いやすさや特典の評価が変わっています。評判を参考にする際は、各利用者の利用状況や利用目的を確認した上で自身や社員にメリットのあるカードか判断するのも大切です。

それでは、以下の主な評判や口コミの傾向を整理します。

  • 起業したばかりでもカードを発行できた
  • 経費管理の改善につながると感じた
  • クラブオフの特典は社員も関心を持っている
  • 特典内容が良く分からない

※上記は個人の感想をまとめたものです。ご自身でもお調べの上、利用に関して検討・判断ください。

起業直後の事業者や経営状況の厳しい法人などにも比較的良い評判の傾向です。また、カードのデザインに関しても、シンプルな点が評価されています。一方、ビジネスサポートの特典をより充実させたい事業者や特に法人向けカードを発行する必要のない方は、他のクレジットカードを検討した方がいい場合もあります。

まとめ

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、出張時に役立つ空港サービスの優待特典をはじめ、福利厚生サービスなども利用できる事業者向けカードです。また、基本会員は、追加カードの利用限度額を設定したり利用額の確認や管理も行ったりできるので、経理や事務処理の効率化にもつながります。

出張の頻度が高い事業を営んでいる事業者や起業に合わせて法人向けカードも検討している方は、今回紹介したアメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードも含めて検討を進めてみてはいかがでしょうか。

The following two tabs change content below.

菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。