昨日のマーケットは株式市場が上昇。
アメリカGDP発表後一時株安の動きとなっていたが、引けにかけて反転し下げ幅を取り戻す展開に。米国債金利も長期金利中心に低下しており本日のPCEを前にポジション調整の動きが入ったか。ドル円も金利低下の動きなのか135円台のストップをつけたものの、その後上昇が続かず下落しており、134円台前半まで朝方下落。
昨日は米国でGDPが発表され速報値から下方修正されたものの、金融当局のインフレ指標は速報値から情報修正されたことを受けて株安を一度誘った流れとなった。新規失業保険申請件数も低水準となっており、労働市場のタイトな環境は変わっていない状況。アメリカでは個人投資家が株式市場に対して悲観的な見方を強めており、ブルベアスプレッドはマイナスの17という数字となった。
昨日はエヌビディアが時間外で上昇しており、第一四半期の見通しが強気な数字が出てきたことが背景。特に人工知能関連の取り組みが評価される点として挙げられている。
本日は日本で植田新総裁の所信聴取が行われるため、世界の市場関係者はどのようなコメントを出すのか注目。現在のところ大規模緩和に対して肯定的なコメントを出してきたが、経済学者で中立派ということもあり、出口について、YCCについて等色々な視点から市場に影響を与えるのか注目されている。
為替市場では足元大きな波乱は起きないと考えて一旦円売りで反応しているが、上限金利も限界に近づいている中、動きとしては円高方向への圧力が再燃しそうな雰囲気があると考えているため、ドル円は133円台へ動くと予測している。
朝方発表された日本の全国消費者物価指数は前年同月比で4.2%の上昇と41年ぶりの高水準。伸び率は予想を下回っているもののかなり高い物価上昇が続いており、コアコアCPIも3.2%の上昇と大幅な伸びを記録していることから日本でも何かしらの対応は迫られていることも頭に入れておきたい。
欧州ではHICPが発表され引き続き物価上昇が継続していることが確認され、コアCPIはほぼ低下していないという動きからユーロも再度利上げが警戒される動きになるかもしれない。
仮想通貨市場は下落する動きに。24,000ドル台半ばから23,000ドル台半ばまで一時下落しており、その後は底堅い動き。
イーサリアムも1,600ドル台まで低下しているが仮想通貨市場で大きな話題というのはなかったか。現在日本でFTXの出金が進んでいるが、やっとFTX関連で進捗が出ている状況。
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中島 翔
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