ジョージアやカンボジアを中心に社会的インパクト投資を手がけるネクストシフト株式会社は25日、融資先情報公開ファンドの募集を開始した。今年3月に金融庁より匿名化を不要とする要件が公表されてから初めての募集で、海外ローンファンドを主に扱うソーシャルレンディング事業者で融資先情報の公開は初めてという。
金融庁は融資型クラウドファンディング(貸付型クラウドファンディング、ソーシャルレンディング)の事業者の融資先(借り手)の匿名化を不要とする要件を公表している。同社は社会的インパクト投資を通じて、世界の社会課題を解決し投資家と投資先を幸せにすることをミッションに掲げ、健全な財務基盤と強い社会的ミッションを持つ複数のマイクロファイナンス機関への融資を実施している。一方で「融資先対象国が新興国であることから、これまで社会的・経済的環境の面などで投資家に懸念を抱かせてしまった」とふり返る。今回の金融庁公表を受け、投資家が正しくリスクを理解し健全な判断の元に投資できるよう、融資先のマイクロファイナンス機関と協議を重ねた。
初の融資先情報公開ファンドとなる「カンボジア農家さん応援ファンド1号」は、融資先情報公開後、最初のファンドとして、カンボジアのJC FINANCE PLC社に融資を行う。同社は農機ローンをはじめとした農家向けの融資事業を行っており、現地最大手の送金業者と戦略提携により、これまでマイクロファイナンス機関がリーチできなかった郊外の奥地にいる農家の支援を可能にしているのが特徴だ。同ファンドはJC社に融資を行うことで、カンボジアの経済発展に貢献することを目指す。目標利回り(年率)は4.60%、募集期間は7月29日まで。運用予定期間は8月8日から2020年8月8日までの1年間。償還予定日は20年9月30日(運用終了日の翌月末)、最低投資額は2万円、通貨は日本円建て。
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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