ペプチド医薬品の開発で歯周病予防に挑む。産総研発創薬ベンチャーがFUNDINNOで申込受付開始

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ペプチド医薬品の元となる化合物を探す「創薬リード探索事業」を手がける国立研究開発法人産業技術総合研究所発ベンチャーであるメスキュージェナシス株式会社は、株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で1月30日から募集による投資申込みの受付を開始すると発表した。2月1日までの3日間で目標募集額1998万円、上限応募額7992万円。1口9万円、1人5口まで。

ペプチド医薬品は、人間の体内で分泌されるホルモンなどの生理活性物質(アミノ酸の縮合体)を医薬品として応用するもの。低分子医薬品や抗体医薬品では適応が難しい疾患に対しても作用する可能性があり、化学合成が可能なため製造コストも抑えられるとして注目されている。同社は、歯周病に関係するとされている「ジンジパイン」に作用する新規ペプチド群の取得に成功。これらを基に疾患の早期発見・予防につながる診断薬、口腔ケア製品、歯周病検査キットなどを、製薬企業やオーラルケア製品メーカーと共同開発・展開を図る。

ペプチド医薬品

「口腔ケアは、全身性疾患予防などの面から重要性が高まっており、歯周病予防につながるペプチドの取得は、これからの新薬開発に貢献できる」と同社は自負する。自社の強みは、膨大なペプチド群から疾患に作用するペプチド探索を可能にする独自の技術(cDNAディスプレイ技術)。これまでは、医薬品に繋がる可能性のあるペプチドシードを製薬企業などと共同開発することに特化してきたが、今後はノウハウと知見を活用して、その先の製品開発にまで拡大させていくことを目指す。

膨大なペプチド群から疾患に作用するペプチド探索を可能にする独自の技術(cDNAディスプレイ技術)

具体的には、ジンジパインを阻害するペプチドにより、他社が模倣しにくい状況で歯周病をターゲットにした各種製品開発を進め、ペットフード添加剤、化粧品添加剤や機能性食品など、医薬品以外の製品群へ応用、さらに巨大マーケットであるアルツハイマー予防への応用と海外展開を構想している。マイルストーンは2025年のIPOと売上高約15億円を想定。同年までにライセンス販売件数(ペプチド製品事業)9件を目標に掲げている。

同社が資金調達に利用するファンディーノは株式会社日本クラウドキャピタルが運営する日本発の株式投資型CFのプラットフォーム。オンラインで10万円程度から投資でき、投資対象はいずれも金融商品取引法にもとづいた厳正な審査を通過した、将来性あるベンチャー企業。さらに、投資後にエグジット(新規株式公開 やバイアウト)したときに大きなリターンが期待できるメリットがある。累計成約額43億6005万円、累計成約件数132件、ユーザー数5万4200人(1月26日時点)。

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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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