株式会社FUNDINNO(ファンディーノ)は8月9日、未上場株式のマーケット「FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)」が今月8日時点で取扱銘柄数8件、約定取引数累計522件 約定金額累計で1億6890万円となったと公表した。述べ参加者数は3690人。また、これまで有料だった会費は、より多くの利用を募るため、今月以降は完全無料化する。
ファディ―ノマーケットは、インターネットでベンチャー企業の株式を売買できるマーケット。同社は「ベンチャー投資のさらなる加速を後押しし、未上場株式の民主化実現に向けて取り組む」として日本証券業協会が提供する「株主コミュニティ制度」を活用、2021年12月に開始した。株主コミュニティは、 地域に根差した非上場の企業などの株式を売買したり、株式の発行により資金を集めたりする仕組み。
同制度を活用したベンチャー株式の相対取引をオンラインで実現したのは日本で初めて。投資家は未上場株式の売買ができ、利用企業は将来、私募での大型調達の可能性も見込める。
22年1月末に初実績となるマッチングが発生し、その後も7月(単月)に大規模な取引が発生したことから、約定取引数359件、約定金額は単月で1億4393万6千円に上った。 これはサービス開始以降の8ヶ月間のうち、取引数ベースで69%、金額ベースで85%に到達する規模であり、ファンディーノマーケット上過去最大の取引となっている。
「大規模なトランザクションが発生する金融取引で投資家に安全で安定的かつ迅速に取引を行なえる環境を提供することができた」と同社は手ごたえを語る。
ファンディーノマーケットへの参加は、審査を通過した企業ごとに株主コミュニティが組成され、 投資家はそれぞれのコミュニティに参加することで、 複数企業の株式の取引が可能となる。なお、同社が運営する株式投資型クラウドファンディング(CF)「ファンディーノ」の活用有無は不問。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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