株式会社FUNDINNO(ファンディーノ)は4月15日、株主コミュニティを利用したネットでの未上場株式の売買制度「FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット」の取引ルールを一部改定した。買い注文および売り注文を行う際、入力する注文価格に対して「値幅制限」を銘柄ごとに設定する。このため、今後は値幅制限の範囲から外れる注文価格での注文は受け付けない。
改定の背景として、同社は「誤発注防止」「不正取引」を防止するためと説明する。ファンディーノマーケットの21年12月開始以降、注文単価を1桁間違えて注文するなどの入力誤りとみられる注文が相次いだ。入力ミスが明らかな場合は同社から個別で連絡の上、確認していたが、値幅制限を設けたことで、注文入力時点で画面にアラートが表示され、ミスを防ぐ。
不正取引防止目的は、買い煽りや売りくずしなど、過度な注文単価の設定を禁止し、不正な取引が生じるリスクを軽減する狙い。
値幅制限の範囲は「銘柄ごとに、過去の取引価格および直近の資金調達の株価を参考に発行者と協議をした上で設定するとともに、月に1度、値幅制限の範囲の見直し要否を検討していく」としている。ただし、ベンチャー企業の資金調達実態として、一般的にはベンチャー企業の株価は上場企業よりも大きな値上がり幅も想定される。そのため、ファンディーノマーケットにおける値幅制限は上場株式市場における値幅制限よりも広く設定するケースもあるという。
株主コミュニティ参加者には、メールおよび銘柄画面で通知する予定。
ファンディーノマーケットは個人投資家が未上場スタートアップ企業の株を売買できるサービスとして注目を集めており、対象の企業は現在7社。同社は先月、会員ページで「ファン投資家」向けIR機能をリリースする。また、参加手数料にあたる会費と売買手数料を6月30日まで無料とするキャンペーンを実施中。「投資家にとってより良いサービスにしていくため、取引の仕組みに創意工夫していく」と理解を呼び掛けている。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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