株式会社FUNDINNO(株式会社日本クラウドキャピタルより2022年2月1日付で社名変更)は2月2日、未上場株式のマーケット「FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)」で1月末、サービス開始後初となるマッチング期間が終了したと発表した。今回の取引では7.8倍の値上がり事例も発生、未上場株式市場への関心を示した。
ファンディーノマーケットはベンチャー企業の株式を売買できる日本初のマーケット。日本証券業協会が提供する株主コミュニティという制度を活用しており、株主コミュニティを活用した未上場株の取引がオンラインで行えるようになった。
マーケット上では、審査を通過した企業ごとに株主コミュニティが組成され、投資家はそれぞれのコミュニティに参加することで、複数企業の株式の取引が可能となる。投資家は関心がある未上場株式の売買ができ、利用企業は将来的に私募での大型調達も期待できる。

FUNDINNO MARKET 参加から売買取引の流れ
ファンディーノ社は1月25日、ファンディーノマーケットで株式会社グッドラックスリーの株主コミュニティを組成し、運営を開始。グッドラックスリー社はブロックチェーン技術を活用したアプリ、ゲーム開発などのエンターテイメント事業を行っており、ファンディーノでは21年までに3回のCFを実施。上限応募額を達成した。ファンディーノで同社に出資した投資家が、コミュニティに参加したケースも多かったと見られる。1月末時点での取引は銘柄数4、約定取引数37、約定金額612万5千円、値上がり幅1倍~7.8倍だった。

FUNDINNO MARKET 取引の結果
2月からは株式会社グッドラックスリーのほか、株式会社ハーバルアイ、ダブル技研株式会社、株式会社ロジック・アンド・デザイン、株式会社eumoと併せて5社の株主コミュニティが運営されている。なお、企業がコミュニティに参加する場合、ファンディーノでこれまで資金調達を行ったかは不問。
同社はファンディーノマーケットでベンチャー投資のさらなる加速を後押しし、未上場株式の民主化実現に向け取り組んでいくとしている。
日本初の株式投資型CFサービスのプラットフォーム「ファンディーノ」は、1口10万円前後の少額から、IPOやバイアウトを目指すベンチャー企業に投資できる。企業は各地から集まり、募集できるのは厳しい審査を通過した企業のみ。CFは普通株式や新株予約権への投資となり、投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができる。企業によってはエンジェル税制の対象になったり成約後に株主優待もある。投資家は事前登録が必要で、投資適格性などの審査が必要。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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