日本初の株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」を運営する株式会社日本クラウドキャピタルは22日、株式会社福井銀行のグループ投資子会社である株式会社福井キャピタル&コンサルティング(福井C&C)と今月15日に包括的業務連携を締結したと発表した。
福井C&Cは同県初の地域ベンチャーキャピタルファンド「ふくい未来企業支援ファンド」を運営しており、連携により地元の有望なスタートアップ企業を発掘、ファンディーノを活用したスタートアップにおけるエンジェル投資による資金調達から同支援ファンドを活用した起業直後のベンチャー投資、IPO支援までを一気通貫で行うことを目的とする。
連携によって、地方のスタートアップ企業が、都市圏のスタートアップ企業と同様に、事業の成長に応じてスタートアップ資金からベンチャー投資まで円滑に調達することが可能となる。同県に本社を置く上場企業は19年5月22日現在15社で、その大半がメーカーだが、制服・作業服のECで業績を急成長させたユニフォームネクスト株式会社が17年に東証マザーズに上場、同県の企業として10年ぶりのIPOを果たした。株式投資型クラウドファンディングサービスと地方銀行系のベンチャーキャピタルの包括的連携というモデルが地方企業のための新しい成長支援の有効な一助となるか、今後が注目される。
ファンディーノは1口10万円前後の少額からIPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資でき、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することが可能。株主になることで、投資のリターンだけでなく、ベンチャー企業の事業成長を一緒に確認することができるという新しい投資体験という副次的なメリットもある。株主のメリットとして、企業価値の上昇等による利益を長期的に狙える点も他のクラウドファンディンサービスとの差別化のポイントといえるだろう。
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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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