学生でもソーシャルレンディング投資はできる?メリットや注意点を解説

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投資というと、社会人にならないと始められないと思っている学生の方も多いのではないでしょうか?しかし実際には投資の元手と知識さえあれば、学生でも投資を始めることが可能です。

今回は、まだ投資資金が少ない、少額からスタートして投資の勉強がしたい、という方向けにソーシャルレンディングに投資するメリットと注意点を解説します。

目次

  1. ソーシャルレンディングとは
  2. 学生がソーシャルレンディング投資を始めるメリット4つ
    2-1.早いうちから投資の経験ができる
    2-2.投資対象を選ぶのが比較的簡単である
    2-4.満期まで運用の手間がかからない
  3. ソーシャルレンディング投資を始める前に知っておきたい3つのリスク
    3-1.貸し倒れや元本損失が起こる可能性がある
    3-2.運用期間中は資金を引き出せない
    3-3.運用会社の倒産リスクがある
  4. 代表的なソーシャルレンディング会社
    4-1.1円から投資できる「Funds(ファンズ)」
    4-2.海外成長国にインパクト投資ができる「ネクストシフトファンド」
  5. まとめ

1.ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングは、インターネット上で投資家がお金をファンドに投資し、そのファンドが事業資金を必要とする会社に貸付を行う投資手法です。この貸付を行う際の金利がソーシャルレンディング事業者の利益となり、投資家にも分配されます。

ソーシャルレンディング会社はファンドを組成することで、投資家と事業資金を必要とする会社の仲介を行います。まずソーシャルレンディング会社は、インターネット上で投資家に投資案件を紹介し、お金を少額ずつ集めます。

集まったお金は、資金を必要とする事業者に貸し出されます。その際には投資家から調達した金利に上乗せする形を取ります。この上乗せされた金利の一部が、投資家の配当金として分配されます。

ポイントとしては、貸し付けを行った会社の事業による利益を分配するのではなく、貸付時の金利収入を分配する点です。市場が不景気になっても事業者が倒産しない限り、初めに設定した金利が投資家に分配されるため、景気動向の影響を受けにくいという特徴を持っています。

2.学生がソーシャルレンディング投資を始めるメリット4つ

次に、学生がソーシャルレンディング投資を始めるメリットを4つご紹介します。

2-1.早いうちから投資の経験ができる

多くのソーシャルレンディング会社においては、20歳からソーシャルレンディング口座を開設できます。また、一部のソーシャルレンディング会社では、未成年でも口座開設が可能である会社もあります。

若いうちから投資をスタートすることで、早いうちに投資やお金に関する知識を付けることができ、将来的な資産形成に役立てることができます。投資では知識と経験をもとに継続的に収益を得ることが求められるため、始める時期は早い方がアドバンテージは大きくなります。

2-2.1万円から投資できる

ソーシャルレンディング投資では、1万円という少額から投資が可能です。そのため、社会人と比べて収入や貯金が少ない学生の方でも投資を始めやすくなっています。

多額の投資資金を必要としないため、お金が貯まったタイミングで投資したり、毎月1万円ずつコツコツと積み立てたりしながら投資できる点も、学生がソーシャルレンディング投資をはじめやすい点と言えるでしょう。

2-3.投資対象を選ぶのが比較的簡単である

ソーシャルレンディング投資では、株式投資やFX投資などと比較して投資対象を選びやすい点も、投資初心者が取り組みやすい特徴と言えるでしょう。

例えば株式投資の場合、数千もの上場会社の中から利益が出そうな銘柄を選ばなくてはいけません。FX投資の場合も、何十とある通貨ペアの中から投資対象を選ぶことになります。

一方、ソーシャルレンディングの場合、投資案件の連絡がきた時に、自分でその案件だけを見て投資するべきか、投資するべきではないかを判断する、ということも可能です。

ソーシャルレンディングの事業者側が選択肢を厳選しているため、投資家側の案件選びに対する負担が少ない点もメリットと言えるでしょう。

2-4.満期まで運用の手間がかからない

ソーシャルレンディングは短期的な売買取引(トレード)ではなく、投資資金を貸し付けて満期まで金利による利益を得る投資手法です。そのため、一度投資するとその後は定期的に分配される金利を受け取るだけとなります。

株式やFXのように保有銘柄や通貨の売買、相場などをチェックする手間がかからない点も、勉強やバイトで忙しい学生の方にとってのメリットと言えます。

3.ソーシャルレンディング投資を始める前に知っておきたい3つのリスク

ソーシャルレンディング投資ではどういったリスクを意識するべきなのか、そしてどのようなリスクが発生する可能性があるのか、お伝えします。

3-1.貸し倒れや元本損失が起こる可能性がある

ソーシャルレンディング会社は投資家から集めた資金を、融資を受けたい事業者に貸し付けます。この貸付先の事業者が経営難に陥り、貸付金の全額、もしくは一部しか返せなくなる可能性があります。

このような貸付先の事業者が返金できなくなるリスクのことを貸し倒れ(デフォルト)リスクと言います。貸し倒れが起きると、出資金の満額が回収できないケースもあります。

貸倒れ、元本損失の対応策

ソーシャルレンディング会社は貸倒れリスクに対応するため、貸金額に応じた担保を設定しています。貸し倒れが発生した際は、担保を売却して投資家に可能な限りお金を返すのです。

ソーシャルレンディングの案件を選ぶ際は、出資先の事業者を確認したり、売却時に資金を回収できそうな担保がついている案件を選んだりしましょう。

3-2.運用期間中は資金を引き出せない

ソーシャルレンディング投資では『何月何日まで貸す』ことを約する賃貸借契約を結んだ上で貸し出します。そのため、賃貸借契約期間中は、自分のお金だとしても自由に使うことができなくなります。

急にお金が必要になった時に自由に引き出せない、またキャンセルできない点には注意が必要です。

運用期間中に資金が引き出せないデメリットの対応策

ソーシャルレンディングに投資した資金は満期まで途中解約が出来ません。そのため、生活資金から捻出せず余裕資金で行うことが大切です。

また、ソーシャルレンディングの投資期間が長くなるほど、貸倒れリスクも高まる傾向があります。投資に慣れていない、投資資金が少ない、という状況であればまずは短期の案件から選ぶと良いでしょう。

3-3.運用会社の倒産リスクがある

ソーシャルレンディング投資では、貸付先の会社だけではなく、ソーシャルレンディング会社の倒産時も資金回収が困難になるリスクがあります。

国内でソーシャルレンディングを運用している会社の中には、社員が100名近く在籍する大きな会社もありますが、同様に社員10名以下の小さな会社もあります。たとえ貸付先が健在でも、仲介に入る会社が無くなれば、回収がスムーズに行かないことがあるのです。

運営会社の倒産リスクの対応策

ソーシャルレンディング会社の過去の実績や、貸し倒れ率、親会社や主要な株主などを確認し、運営状況に問題がないか判断することが大切です。

また、投資資金を一つのソーシャルレンディング会社に集中させずにいくつかの会社に分散して投資する、分散投資も検討しましょう。分散投資をすることで、1社に資金を集中させた場合と比較してリスクを分散させることができます。

4.代表的なソーシャルレンディング会社

次に、初心者でも検討しやすいソーシャルレンディング会社を3つご紹介します。

4-1.1円から投資できる「Funds(ファンズ)」

Funds(ファンズ)は、資産形成したい個人とお金を借りたい企業を結ぶ、国内初「貸付ファンド」のオンラインマーケットです。

予定利回りは1.5%~6%、投資額は1円から(ただし金利を考えると数百円で始める必要があります)、投資期間は4ヶ月~1年程度で投資できるなど、少額・短期で投資を始めてみたい初心者の方や、分配金を効率よく再投資したい方などにもおすすめのサービスです。

4-2.海外成長国にインパクト投資ができる「ネクストシフトファンド」

ネクストシフトファンドネクストシフトファンドは、社会的インパクト投資に特化したソーシャルレンディングサービスで、金融の力を活用することで世界の社会課題を解決し、投資家と投資先を幸せにすることをミッションとして掲げています。鳥取銀行が株主というバックグラウンドがあり、財務面で基盤がしっかりしている点も大きな特徴です。

投資額は2万円〜、利回りは4.5%~7.2%と、少額で投資が始められるため、まずは小さい金額で試してみたいという投資初心者の方の方にも向いています。

まとめ

ソーシャルレンディングでは20歳から口座を開設することができ、1万円という少額投資が可能なため、学生のうちから投資を始めるには適していると言えるでしょう。ただし、ソーシャルレンディングに限らず、投資にはさまざまなリスクがあります。

ソーシャルレンディング投資にはどのようなリスクがあるのか、リスク対策はどのように行えばいいのか、慎重に検討することも大切です。今回ご紹介したメリットやリスクを参考に、まずは少額から投資をはじめてみてはいかがでしょうか。

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