楽天証券の評判・実績は?メリット・デメリットや口座開設の手順も

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楽天証券は、業界屈指の手数料の安さと取扱金融商品の豊富さで知られるネット証券です。楽天ポイントで国内株式や投資信託を購入することも可能で、少額資金で投資を開始できるため、未経験者の方にとっても利用しやすいことが大きなメリットです。

この記事では、楽天証券に関する実績・評判、メリット・デメリット、口座の開設手順について詳しくご紹介するので、証券会社選びの参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 楽天証券とは
  2. 楽天証券のメリット
    2-1.国内株式の取引手数料0円
    2-2.株は1株、投資信託は100円から積立可能
    2-3.楽天ポイントで投資できる
    2-4.米国株投資にも強い
    2-5.高性能・高機能な取引ツール
    2-6.楽天銀行とのマネーブリッジが便利
  3. 楽天証券のデメリット
    3-1.期間限定ポイントは使用できない
    3-2.IPO実績がやや控えめ
  4. 楽天証券の評判・実績
  5. 楽天証券の口座開設手順
    5-1.口座開設の申し込み
    5-2.本人確認書類の提出
    5-3.完了通知の受け取り
    5-4.初期設定
  6. まとめ

楽天証券とは

楽天証券
楽天証券は、1999年に設立された楽天グループ傘下のネット専業証券会社です。楽天証券の取扱金融商品は、国内株式・海外株式、債券、投資信託、外貨預金、FX(外国為替取引)、金・プラチナ取引、ロボアドバイザー等のおまかせ運用と幅広く、利用者の投資目的に合う商品を選べるのが特徴です。

株式投資は1株、投資信託は100円から購入可能なので、お小遣い程度の余裕資金があれば投資を始められます。楽天ポイントは株や投信の買付資金に使えるので、ポイント投資も手軽です。さらに、楽天ポイントは証券口座を開設したり、投資信託の保有金額に応じて付与されたりなど、楽天市場などの買い物に利用可能です。

2.楽天証券のメリット

楽天証券を利用すると、どのようなメリットがあるのかについて詳しく見ていきましょう。

2-1.国内株式の取引手数料0円

楽天証券の国内株式(現物・信用)の取引手数料は、約定代金に関わらず無料です。楽天証券では1注文の約定代金に応じて55円~1070円の手数料コース(超割コース)や、1日の合計約定代金に応じて手数料が0決まる「いちにち定額コース」などのプランもありますが、2023年10月1日に手数料無料の「ゼロコース」が誕生したことで、他社ネット証券と比べても最安水準となっています。

2-2.株は1株、投資信託は100円から積立可能

株取引は、通常1単元(100株)での購入となるので、まとまった資金が必要になります。

一方で、楽天証券の単元未満株取引である「かぶミニ」では1株から購入可能なので、数百円あれば買える銘柄も多く揃っています。また、1株から配当金を受け取れる上、条件をクリアすれば株主優待の対象にもなるので、少額から株取引を始めたい方に向いているでしょう。

なお、かぶミニの買付・売却にかかる手数料は無料ですが、リアルタイム取引の場合は0.22%のスプレッドが発生します。

さらに、楽天証券では国内株式の積立購入(=かぶツミ)が可能です。「かぶツミ」では、国内株式を1株もしくは3000円から積み立てることができるので、少額からでも計画的に株主優待を狙いたい方に向いているでしょう。

低リスクの投資信託で積み立てをしたい方には、投信積立も可能です。楽天証券の投信積立では、毎月100円から投資信託を積み立て購入できるファンドを取り扱っており、事前に購入する銘柄や毎月の購入金額などを設定しておけば、無理のない積立投資デビューが可能です。

2-3.楽天ポイントで投資できる

楽天市場などの利用で貯まった楽天ポイントがあれば、手軽に投資デビューできます。楽天ポイントで購入できる対象は、国内株式、米国株式、投資信託、バイナリーオプションと豊富です。1ポイント=1円として利用でき、NISA口座での買付も可能です。

ポイント投資のメリットは、お金を使わずに投資できることです。楽天証券のポイント投資は、口座開設後に「楽天ポイントコース」を設定するだけで始められます。

例えば、投資信託の購入では楽天ポイントを使用できるほか、投信積立は楽天カードで決済することもできます。楽天カードで決済すれば、決済額に応じて最大1%の楽天ポイントが付与してもらえます。

さらに、毎月の積立額に楽天ポイントまたは楽天証券ポイントを利用することが可能なので、ポイント投資を始めたい方にメリットのあるサービスとなっています。

クレジット決済の月額上限が10万円、新NISAにも活用しやすい

2024年3月10日(日)以降の積立設定分(同年4月積立購入分)より、楽天証券ではクレジット決済の月額上限が10万円に引き上げられています。新NISA制度を活用した資産形成も行いやすくなっています。

また、新NISAでも楽天カードのクレジット決済を行うことで楽天ポイントが貯まります。、積立額に対して「楽天カード」は0.50%もしくは1.00%※、「楽天ゴールドカード」は0.75%もしくは1.00%※、「楽天プレミアムカード」は1.00%※の「楽天ポイント」が貯まり、より効率よい積立投資がおこなえます。

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※信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料(以下「代行手数料」)が年率0.40%(税込)未満の商品は、「楽天カード」の種類により0.50~1.00%、代行手数料が年率0.40%(税込)以上の商品は、1.00%の「楽天ポイント」を進呈

2-4.米国株投資にも強い

米国株式市場の世界的な有名企業に投資したい場合も、楽天証券を活用することができます。

楽天証券の米国株取引は、1約定ごとに約定代金×0.495%の手数料が発生するものの、約定代金2.22米ドル以下なら無料で、スプレッド(為替手数料)についても購入時・売却時ともに無料です。取扱銘柄数(個別株・ETF・ADR含む)は5400以上と豊富なので、注目度の高い世界的な有名企業の株主になることができます。

2-5.高性能・高機能な取引ツール

楽天証券は、PC向け・スマホ向けのトレーディングツールも豊富です。PC用の「マーケットスピード」「マーケットスピードⅡ」は、豊富な投資情報や便利な発注機能を搭載しています。特に「マーケットスピード」で取引できる商品は、現物取引、信用取引、先物・オプション、海外先物取引、米国株式と幅広く、利用料も無料です。

また、スマートフォン向けでは、PC版と同様に高性能・高機能な「iSPEED(アイスピード)」があります。iSPEEDでは、株価や為替情報、各種ニュース等の投資情報をスピーディーに収集できるほか、国内株・米国株・FX・先物・オプション取引が可能です。

2-6.楽天銀行とのマネーブリッジが便利

楽天証券の口座と楽天銀行の口座を連携させる「マネーブリッジ」を利用すると、お金の移動が便利になります。例えば、楽天証券で株式や投資信託などを購入する際、楽天銀行の口座に資金があれば、楽天証券内に資金がなくても楽天銀行の口座から自動的に入出金される自動スイープ機能が利用可能になります。

また、マネーブリッジに登録すると、楽天銀行の普通預金金利が最大0.1%になります(預金残高300万円以下の場合、300万円超は0.04%)。楽天証券を利用する際は併せて設定しておきたい機能です。

3.楽天証券のデメリット

楽天証券を利用する際に注意しておきたいポイントも併せて確認しましょう。

3-1.期間限定ポイントは投資に使用できない

楽天ポイントの中でも期間限定ポイントや交換ポイントは、ポイント投資に利用できない点に注意しなければなりません。ポイント投資に利用できない楽天ポイントは、下記の2種類です。

  1. SPUで獲得した楽天ポイント含む期間限定ポイント
  2. 他社ポイントから交換した楽天ポイント

また、「楽天証券ポイント」を楽天ポイントと間違いやすいので注意が必要です。楽天証券ポイントとは、楽天証券内でのキャンペーンお取引に応じて付与され、投資信託の購入に利用できるポイントですが、国内株式の購入には使用できないなど、楽天ポイントとは異なります。

楽天証券では、「楽天ポイントコース」「楽天証券ポイントコース」のどちらかを登録することになり、「楽天証券ポイントコース」の場合は楽天証券ポイントが貯まり、「楽天ポイントコース」の場合は楽天ポイントが貯まる仕組みです。

楽天ポイントコース 楽天証券ポイントコース
サービス内容 ポイントを他の楽天グループサービスで利用できる 投資信託の買付に利用できるほか、楽天ポイント、JMBマイルに交換可能
ポイント投資の対象商品 ・投資信託
・国内株式(現物)
・米国株式(現物・円貨)
・バイナリーオプション
・投資信託のみ

3-2.IPO実績がやや控えめ

IPO投資とは、新規上場企業の株式を公開価格で購入する取引であり、初値で売却すると利益を得やすいため個人投資家にも人気があります。IPO銘柄は、幹事証券や主幹事証券によるブックビルディングへの参加を通じて購入可能です。

楽天証券のIPO取扱実績は年々増加していますが、SBI証券や松井証券と比較してやや少ない実績値となっています。

2023年のIPO取扱銘柄数は、96社中SBI証券が91社、松井証券が70社、楽天証券は60社となっています。SBI証券は2023年の新規全上場会社数96社のうち94.8%の銘柄を扱った一方、楽天証券は62.5%にとどまりました。

主幹事とは、新規上場企業の株式発行を引き受けて販売する幹事会社のうち、中心的な役割を果たす証券会社です。幹事会社の中でも主幹事会社が最もIPO株の割り当て数が多く、その分ブックビルディングでの当選を狙いやすくなりますが、楽天証券の2023年の主幹事実績は0件なのに対し、SBI証券は21件と豊富な実績があります。

なお、楽天証券のIPOでは、取引実績や預り資産額にかかわらず、当選確率が平等な完全平等抽選方式を採用しているため、初心者でもIPO投資に参加しやすい点はメリットです。

IPO銘柄を取り扱う証券会社では、店頭配分や抽選配分といった方法で投資家へIPO株を配分します。店頭配分は、すでに取引のある顧客に証券会社の裁量で配分する方法のため、高額の取引を行う優良顧客が優先されるなど、個人投資家にとっては手に入りにくいのがデメリットです。

一方、抽選配分は、個人投資家にもチャンスのある平等な配分方法です。抽選で投資家に配分する割合や抽選方法は証券会社によって異なりますが、楽天証券のような抽選配分を行う証券会社に口座を開設していればブックビルディングに参加できるので、資金力が少なくても当選機会があります。

4.楽天証券の評判・実績

楽天証券は、総口座数1020万口座(前年同期比18.0%増)、預かり資産25兆円(前年同期比37.8%増)を超えるネット証券大手です。総合口座数は2023年12月に1,000万口座を突破し、そのうち楽天会員数が83.9%に及ぶなど、楽天グループの利用者に高く支持されています。

NISA口座数は515万で、その稼働率は78.6%に達するなど、多くの口座開設者が資産運用を実践しています。2024年1月から始まった新たなNISA制度が始まり、楽天証券では、日本株、米国株(ETF含む)、投資信託の売買手数料を無料としています。

楽天証券のNISAでは、投信積立をクレジットカードで決済すると、最大1%を還元して貰えるほか、楽天ポイントで投資ができる点も高く評価されています。無料の高機能取引ツールや役立つ投資情報が充実した「トウシル」などのメディアもあるので、初心者から上級者まで幅広い利用者に人気となっています。

5 楽天証券の口座を開設する手順

楽天証券の口座開設の手順をご紹介します。

5-1 口座開設の申し込み

楽天証券の総合証券取引口座を開設する必要があります。楽天証券のトップページにある「口座開設」から口座開設手続きへ進み、本人確認書類を提出します。

5-2 本人確認書類の提出

本人確認は、スマートフォンで本人確認するか、運転免許証や個人番号カード、健康保険証、在留カード等をアップロードします。次に、氏名、住所、メールアドレスなど本人情報の入力を行います。

5-3 完了通知の受け取り

楽天証券で審査が完了すると、ログインID・パスワードが郵送されます。なお、ログインIDは変更できないため、大切に保管する必要があります。

5-4 初期設定

楽天証券の総合証券取引口座ページにログインID・パスワードを入力してログインします。次に、取引を始める際に必要な暗証番号、勤務先情報などの初期設定を行い、投資資金を入金すればいつでも取引を始められます。

まとめ

楽天証券は、国内株式の取引手数料無料と業界最安水準なほか、数百円程度のお小遣いや現金を使わずに投資を始められるなど初心者に優しい証券会社です。

また、米国株の取扱銘柄数は豊富で、無料の高機能・高性能トレードツールが提供されており、マネーブリッジによる資金移動も便利なので、中・上級者も満足できる点も評判です。

楽天証券で投資を始めたい方は、上記の内容を参考にしながら、サービスの特徴やメリット・デメリットをしっかり検討してみてください。

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