オーナーズブックの実績と平均利回りは?始め方も解説

ソーシャルレンディングは、投資家から広く集めた資金を企業に融資し、そのリターンを投資家に分配するサービスです。投資家は少額から参加できる一方、金融機関からの融資が難しい若手企業やベンチャー企業でも資金調達が可能になるため、国内で普及し始めています。

中でも不動産投資分野に特化したソーシャルレンディングの「オーナーズブック」は、東証一部上場企業が運営するサービスとして注目されています。そこでこの記事では、オーナーズブックの実績や利回り、他のソーシャルレンディング事業者との利回り比較、サービスを始める手順について詳しくご紹介します。

ソーシャルレンディングの利回りについて知りたい方や、少額から始められる不動産投資に興味のある方は参考にしてみてください。

目次

  1. オーナーズブックとは?
    1-1.「貸付型」と「エクイティ型」
  2. オーナーズブックの実績
  3. オーナーズブックの平均利回り
  4. オーナーズブックの始め方
    4-1.会員登録
    4-2.投資家登録
    4-3.入金
    4-4.投資応募
  5. まとめ

1 オーナーズブックとは?

オーナーズブックオーナーズブックは、ロードスターキャピタル株式会社が運営しているソーシャルレンディングサービスです。

ロードスターキャピタル株式会社は不動産投資・運用・管理・仲介など総合的な不動産事業を行う企業で、その一環としてソーシャルレンディングサービスも手がけています。2017年に東証マザーズに上場し、ソーシャルレンディング事業者の中では唯一の上場企業となっています(2019年12月時点)。

【ロードスターキャピタル株式会社の概要】

所在地 東京都中央区銀座1-10-6 銀座ファーストビル2F
設立 2012年3月
資本金 13億8,800万円
上場 東証マザーズ上場
役職員 64人
取引銀行 三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行他

オーナーズブックでは、融資対象の案件を不動産投資の分野に絞っており、投資家から集めた資金を不動産投資のプロジェクトを計画している企業に貸し付けます。貸付期間終了後は、不動産プロジェクトの遂行企業から貸付金利分を上乗せした元本を回収し、それを投資家に分配します。

オーナーズブックの投資案件は最低1万円から参加可能で、運用期間は12~24か月のものが中心です。初期費用が大きくなりやすい不動産投資に少額から参加できるため、これまでまとまった資金を用意するのが難しかった方でも始めやすいサービスとなっています。

1-1 「貸付型」と「エクイティ型」

オーナーズブックの投資タイプには、「貸付型」と「エクイティ型」の2種類があります。

貸付型

クラウドファンディングで集められた資金を使って、資金調達したい企業に融資します。借り手が保有する不動産を担保にするタイプです(シニアローン、メザニンローンなど)。

エクイティ型

クラウドファンディングで集めた資金を使って、不動産の賃貸収入や売却益を投資家への分配金とする投資タイプです。特別目的会社(特定資産を担保にした証券発行など特定の目的のために設立される会社)を通じて不動産信託受益権を購入します。

貸付型を選んだ場合、投資家は融資に対する利息および元本を配当として受け取ることになります。一方、エクイティ型を選んだ場合、投資家は、不動産の賃料収入や不動産信託受益権の売却による売却益を配当として受け取ります。

なお、エクイティ型は投資家に対する返済義務が無いので、貸付型よりもハイリスク・ハイリターンになりやすいという特徴があります。配当の原資は、不動産の賃料収入や売却益になるので、購入時よりも高い金額で売却できればそのぶん配当も多くなりますが、購入時よりも安く売却することになれば、元本の一部もしくは全額を毀損する可能性もあります。

2 オーナーズブックの実績

次に、オーナーズブックの実績について見ていきます。オーナーズブックを運営するロードスターキャピタル株式会社は、2012年の創業以来、6期続けて業績を伸ばしている企業です。

資料出所:オーナーズブック公式サイト

企業の売上高は、2016年12月期の46億5,900万円から、2017年12月期は87億9,400万円に、2018年12月期は96億7,000万円と右肩上がりに増えています。それに伴い、経常利益も2016年12月期の7億300万円から、2017年12月期は11億8,900万円に、2018年12月期は21億1,700万円と順調に伸びています。

また、オーナーズブックの累積投資実行額は、2019年12月14日時点で148億1,070万円となっています。投資済み案件のうち、現在までに債権回収できなかったデフォルト案件はありません。

一般的に、ソーシャルレンディング事業は、融資先の貸し倒れというリスクが伴います。新興企業である融資先は、事業が計画通り円滑に進めば大きな成長が見込めますが、貸し付けた元本が返済困難になる可能性もあります。

オーナーズブックの運営会社であるロードスターキャピタル株式会社は、不動産投資・運用・管理・仲介など総合的な不動産事業を行う上場企業であり、その人材にも不動産鑑定士をはじめ不動産に精通した専門家や金融分野に詳しいメンバーを揃えています。その専門家が不動産の担保価値について厳正な審査を行っていることもあり、これまで貸し倒れ件数0件を達成しています。

3 オーナーズブックの平均利回り

オーナーズブックの利回りは、それぞれの案件により異なりますが、平均で年率4~6%となっています。

利回りの例

一方、次表はオーナーズブックの利回りを他のソーシャルレンディング事業者の利回りと比べたものです。

主なソーシャルレンディング事業者の利回り比較

サービス名称 利回り(年率)
オーナーズブック 4~6%
SBIソーシャルレンディング 3~10%
クラウドバンク 6.99%
レンデックス 6~13%
クラウドクレジット 5.4~11.1%

(上表の利回りは、各事業者の公式サイトに記載された数値です。各サイトで「期待値」や「実績値」などとそれぞれ異なっているため、おおよその目安として捉えてください。なお、SBIソーシャルレンディングでは、ソーシャルレンディングの名目利回りは表に示した通りですが、「不動産担保ローン事業者ファンド」については3.0~5.0%となっています。)

このように他のソーシャルレンディング事業者が提供する案件の中には、10%を超えるものもあるため、オーナーズブックの利回りは控えめと言えます。

一般的にリスクが高い相手に資金を貸し付ける場合は、金利も必然的に高くなります。そのため、不動産担保の付いていない案件を抱えているソーシャルレンディングでは、利回りも高くなる傾向にあります。

一方、オーナーズブックでは、貸し付ける相手先や案件内容の安全性を優先事項としています。貸し付けるすべての案件について不動産の担保提供を条件とし、さらに、その担保価値について不動産・金融分野に詳しい専門家が厳しく審査します。そのため、オーナーズブックの募集案件は、厳しい審査を通過し一定の信頼性があるものに絞られているので、利回りも抑えられています。

なお、オーナーズブックでは、貸付期間満了前に返済される「早期償還」の案件では、結果的に当初予定されていた利回りを上回ることもあります。

現在、国内は史上稀にみる超低金利です。2019年12月初め時点でゆうちょ銀行やメガバンクの定期預金金利は、1~5年物で年率0.01%となっています。お金を寝かせておくだけなら、運用の手間がかからないソーシャルレンディングで高めの利回りを狙いたいという方にもオーナーズブックは向いているでしょう。

4 オーナーズブックの始め方

オーナーズブックの利用を開始する手順について確認してみましょう。

4-1 会員登録

まず、オーナーズブックへの会員登録を行います。オーナーズブックの公式サイトから「会員登録をする(無料)」をクリックします。

オーナーズブックへの会員登録

会員登録画面に、連絡用のメールアドレスを入力し、サイト利用規約・個人情報の取り扱いに関する同意書の同意欄にチェックを入れ、「登録する」をクリックします。なお、フェイスブックやヤフージャパンのアカウントとの連携を希望する場合は、「Facebook」または、「Yahoo! JAPAN ID」をクリックして、登録することができます。

メールアドレスで登録すると、オーナーズブックから仮会員登録完了メールが届きます。メール内記載の「会員メールアドレス確認専用URL」をクリックして、下記の項目を入力し、「登録する」をクリックすれば会員登録が完了します(「会員登録が完了しました!」の画面が表示されます)。

  • 氏名
  • パスワード
  • 秘密の質問と答え
  • アンケートの答え

4-2 投資家登録

次に、投資家登録を行います。会員登録を完了させた後、「投資家申請はこちら」をクリックします。投資家申請画面では、以下の項目を入力します。

  • 氏名
  • 性別
  • 生年月日
  • 郵便番号・住所
  • 電話番号
  • 職業
  • マイナンバー(入力は任意)
  • 支払用パスワード
  • 投資経験に関する質問への答え

入力を終えたら、確認事項を確かめて「次へ」をクリックし、アップロードする本人確認書類の選択画面に移ります。本人確認書類は以下のうち、いずれか1つを選択します。

  • 免許証(表・裏)
  • マイナンバー個人番号カード(顔写真のある表・裏)
  • 健康保険証(住所記載のあるもの)
  • パスポート(顔写真ページ・住所記載ページ)
  • 外国人登録証明書

該当の画像ファイルを選択して「次へ」をクリックし、確認画面で間違いがなければ「この内容で申請する」をクリックします。

提出した情報をもとに、オーナーズブックで審査が行われ、審査通過後に登録住所宛て簡易書留の通知が届けば、投資家登録は完了です。

4-3 入金

投資家登録が完了した後は、投資用資金の入金を行います。振込口座の情報は、投資家登録完了時のお知らせメール、または、ログイン後メニューの「入金する」で確認ができます。

4-4 投資応募

ログイン後、メニューから「投資口座情報」を選択し、入金した資金が表示されれば、入金作業は終了です。新規募集の案件があれば、いつでも参加することが可能になります。

5 まとめ

オーナーズブックが提供する投資案件の平均利回りは、他のソーシャルレンディング事業者と比較すると控えめですが、これまでの貸し倒れ件数は0件など、堅実な運用実績を積み重ねています。これは、オーナーズブックが単なるソーシャルレンディング事業者というだけでなく、不動産投資・金融の分野に精通した上場企業であることも起因するでしょう。

なお、現在の運用成績は将来を保証するものではありません。オーナーズブックでは担保を設定していますが、融資先の経営状態や不動産市況が著しく悪化した場合には、元本割れする可能性があることも留意しておきましょう。

この記事を参考に少額からできる不動産投資や、ソーシャルレンディングに興味の湧いた方は、利回りだけで案件を選ぶのではなく、担保の有無や過去の貸し倒れ件数といったリスク対策および運用成績を含めて判断するようにしましょう。

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