近年、新しい不動産投資型クラウドファンディングサービスが次々に生まれています。それぞれのサービスには異なる特徴があり、その中には募集金額1億円を超えるような大型案件を取り扱うサービスもあります。
不動産投資型クラウドファンディングの大型案件は投資金が大きいために、募集期間も長く、時間のとれない方でも投資機会を得やすいメリットがありますが、一方で注意しておきたいリスクもあります。
そこで本記事では、1億円を超える大型案件を扱う不動産投資型クラウドファンディングサービスを紹介していきます。不動産投資型クラウドファンディングの大規模案件への投資を検討されている方はご参考ください。
目次
- 不動産投資型クラウドファンディングの大型案件とは
1-1.1案件あたり1億円を超える規模の案件
1-2.運用対象は一棟マンションやホテルが中心 - 大型案件に投資するメリット
2-1.多額の資金を運用できる可能性がある
2-2.優待特典をもらえる案件がある - 大型案件に投資する際のデメリット・注意点
3-1.新型コロナウイルスによる利用者減少リスク
3-2.資産価値の目減りの幅が大きい - 大型案件を扱う不動産投資型クラウドファンディング
4-1.CREAL
4-2.Rimple - まとめ
1.不動産投資型クラウドファンディングの大型案件とは
不動産投資型クラウドファンディングにおける大型案件とは、具体的にどういった案件を指すのでしょうか。
1-1.募集金額1億円を超えるクラウドファンディングの案件とは
東京都心の区分マンションには3,000万円台、それほど面積が広くないものであれば1,000万円台の物件があります。
多くの不動産投資型クラウドファンディングの募集案件はこのような物件を対象としているため、区分マンションや一棟アパートなど、1,000万円台から5,000万円台の案件が中心となっています。
しかし、その中でも1億円を超えるような規模の案件を取り扱うことができる不動産クラウドファンディングサービスは多くありません。
1-2.運用対象は一棟マンションやホテルが中心
大型案件の運用対象は、区分マンションや一棟アパートではなく、一棟マンションやビル、そしてホテルなど宿泊施設が中心となっています。
一棟マンションや大型の宿泊施設を購入し運用することから、募集金額は1億円以上となり、案件によっては5億円を超えるような非常に大きな規模のものもあります。募集金額が大きくなることにより、運用対象の物件タイプが大きく変わることになります。
2.大型案件に投資するメリット
具体的に、投資家が大型案件に投資するメリットには何があるでしょうか。
2-1.多額の資金を運用できる可能性がある
大型案件に投資するメリットは、まとまった金額を投資することができる点です。
例えば、利回りが想定で8%と高くても、募集金額が2,000万円でしたら先着制度が導入されている場合、早々に金額が上限に達してしまうことも多々見られます。
毎月1万円以上の配当金を想定して500万円投資しようと思っても、募集規模が1千万円でしたら、500万円投資する前にあっという間に上限額に達してしまったり、募集規模の少ない案件では投資できる上限金額が決まっているものもあります。
しかし、1億円を超えるような大型案件であれば比較的募集枠に余裕があり、数百万円を投資できる可能性は高くなります。
例えば500万円を想定利回り6%の案件で運用したケースを考えてみましょう。
5,000,000×6%=300,000
300,000÷12=毎月2万5,000円(税引前)の配当
上記の例では、大きな資金を投入できることにより毎月25,000円の配当金を期待できることが分かります。大型案件では大きな資金を運用できる可能性があり、まとまった配当金を期待する投資家に向いていると言えます。
2-2.優待特典をもらえる案件がある
宿泊施設の運用が行われることが多いのも、大型案件の特徴です。そのため、投資家に運用宿泊施設の割引チケットを提供すると特典が付随するケースが多く見られます。
例えばCREALの1号案件「ホテル アマネク 浅草吾妻橋スカイ」では、宿泊施設の10%割引チケットが何回も利用可能です。(※2018年12月時点)
宿泊施設のような大規模施設への投資は募集金額が大きくなり、このような優待を設けているケースも少なくありません。投資による配当金を受け取るだけではなく、優待特典という形で利益を享受できる点も大型案件のメリットと言えます。
3.大型案件に投資する際のデメリット・注意点
大型案件はメリットだけではありません。投資する際にはメリットとあわせてデメリットや注意点のことをよくチェックしておきましょう。ここでは大型不動産案件に投資する時の、注意するべきポイントをお伝えします。
3-1.新型コロナウイルスによる利用者減少リスク
2020年12月時点で注意しておきたい大型案件のリスクは、新型コロナウイルスによる利用者減少リスクです。
特にホテルや宿泊施設は、2020年12月時点では日本国内への海外からの観光客が制限されていることから収入が大幅に下がっています。
例えば、沖縄県「令和2年(2020)8月入域観光客数概況」によると、2020年8月の観光客は前年比で、80.1%も減少していることが分かります。
沖縄県の観光客の減少に伴い、宿泊施設の収入も大きく下がっていると推測されます。宿泊施設の案件は観光客数の増減の影響を大きく受け、想定通りの利回りが得られない可能性があります。
3-2.資産価値の目減りの幅が大きい
大型案件は数億円もの規模のものが多いだけに、購入対象者が限られてきます。景気悪化などで購入者が減り、投資先の不動産の売却が遅れたり値下げを行ったりなどの対策によって、投資家の想定利回りが下がる可能性があります。
大型の宿泊施設や物流施設などは元の金額が大きいだけに、購入できる個人や法人は小規模な物件と比較して限られます。このような背景から、売却を早めるために大きく値下げせざるを得ない可能性があります。
損失が出た際の投資家側のリスクを下げるため、劣後出資などの売却価格低下リスク対策を行う不動産投資型クラウドファンディングの案件は少なくありません。しかし、場合によっては価格の値下がりが劣後出資分を上回るケースも起こり得ます。
大型案件にはこのようなリスクがあることに注意し、運営元の劣後出資割合をチェックするなどの対策をしましょう。
4.大型案件を扱う不動産投資型クラウドファンディング
では具体的に、大型案件を取り扱い、投資できる不動産投資型クラウドファンディングにはどのようなものがあるでしょうか。
4-1.CREAL
CREALは累計募集実績50億円を突破しており、日本で運営している不動産投資型クラウドファンディングの中でも特に大きな実績を持っています。
CREALは、クリアル株式会社という不動産会社が運営しており、これまでに数億円規模の大型案件の取扱いを行っています。
CREAL第1号案件として募集開始した「ホテル アマネク 浅草吾妻橋スカイ」は、浅草駅の近くの、海外からの観光客向けのホテルです。その他にも大型案件には、千葉県南房総市のリゾートホテル、東京都墨田区の一棟ビル、また保育施設の案件もありました。
CREALではこれまでに2~3ヶ月に一度のペースで大型と言える案件募集を行っています。大型案件への投資を検討する方は、CREALに登録してみると良いでしょう。
※CREALでは、下記ページ経由で新規に投資家登録やファンドへの投資を行うと最大50,000円のAmazonギフト券がプレゼントされるキャンペーンを開催中です。詳しくはCREALのキャンペーンページでご確認下さい。
【関連記事】CREAL(クリアル)の評判・口コミ・口座開設
4-2.Rimple
Rimpleは2020年3月からサービスが開始された不動産投資型クラウドファンディングで、運営元は東証プライム上場グループ企業のプロパティエージェント株式会社です。
プロパティエージェントは同社が取り扱うマンション物件で案件を組成しており、その中には1億円に迫る規模のものもあります。運営元が実績ある不動産投資会社であることから、Rimpleの運用においても同社の賃貸運営におけるノウハウが期待できます。
【関連記事】リンプル(Rimple)の評判・概要
まとめ
不動産投資型クラウドファンディングにおける大型案件は、一棟マンションや宿泊施設の運営が中心となっています。
まとまった金額を運用できるメリットがありますし、物件によっては宿泊費の割引など配当金以外のリターンを得ることもできます。
投資を積極的に行っていきたい人は、大型案件に投資できるCREALや、Rimpleといった不動産投資型クラウドファンディングへの登録を検討してみましょう。
ただし、新型コロナウイルスの流行により不動産市場も大きな影響を受ける可能性があります。特に観光客に売上が依存する観光施設の場合は、現状の売上と前年比の数字、想定されるリスクもよくチェックすることが大切です。
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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