ナンバーレスカードを持つメリット・デメリットは?主なカードの特長も

ナンバーレスカードは、クレジット番号やセキュリティコードなどが記載されていないカードです。既存のクレジットカードと同じく実店舗やネットショップでの決済に対応していますが、カードの管理や決済方法などに違いがあります。

そこでこの記事では、ナンバーレスカードを持つ主なメリットやデメリットについて詳しくご紹介します。新しいクレジットカードに興味を持っている方やナンバーレスカードの特長を知った上で発行を検討したい方などは、参考にしてみてください。

※この記事は2021年6月28日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. ナンバーレスカードのメリット
    1-1.クレジット番号などを盗み見られることがない
    1-2.利用状況をスマホのプッシュ通知から確認できる
    1-3.即日で発行かつ利用を始められる
  2. ナンバーレスカードのデメリット
    2-1.スマホアプリとセットでカードを管理する必要がある
    2-2.スマホのセキュリティ対策も重要になる
    2-3.カードの種類が少ない
  3. 主なナンバーレスカードの特長を紹介
    3-1.セゾンカードデジタル
    3-2.三井住友カード・ナンバーレス
  4. まとめ

1.ナンバーレスカードのメリット

ナンバーレスカードは、既存のクレジットカードと異なりスマホアプリでカード情報を管理します。さらに電子マネーアプリへカード情報を登録することで、スマホによるタッチ決済を行うことが可能です。

ナンバーレスカードのメリットとして以下のような点が挙げられます。

  • クレジット番号などを盗み見られない
  • 利用状況をリアルタイムでチェックできる
  • 即日で利用可能

まずは、ナンバーレスカードのメリットを詳しく確認していきましょう。

1-1.クレジット番号などを盗み見られることがない

第三者にクレジット番号とセキュリティコードを盗み見られることなく決済できる点が、ナンバーレスカードのメリットであり強みといえます。

ナンバーレスカードには、クレジット番号とセキュリティコードが記載されていません。実店舗でカードを利用する際は、タッチ決済もしくは従来と同じく専用端末にカードを差し込み、暗証番号の入力を行います。タッチ決済は、専用端末にスマホをかざすことで決済を完了できる機能です。

そのため、クレジット番号とセキュリティコードを第三者に見られるリスクがありませんし、タッチ決済であれば暗証番号の入力も省略できます。

タッチ決済を行う際は、スマホアプリに電子マネーアプリをインストールし、アプリにカード情報を登録しておきます。Visaのタッチ決済など一部の電子マネーは、カードで非接触決済が可能です。電子マネーによって利用方法が変わるため、事前に確認しておきましょう。

1-2.利用状況をスマホのプッシュ通知から確認できる

ナンバーレスカードは、スマホアプリとセットで利用する仕組みです。スマホアプリでは、カード情報や利用金額、ポイント残高などを確認できます。さらにプッシュ通知機能をONにしておくと、決済情報などをリアルタイムで知ることが可能です。

手軽に利用明細を確認できますし、万が一不正利用された場合には、早めに被害状況を確認できる点などがメリットといえます。

既存のクレジットカードの中にも、アプリと組み合わせて利用可能なカードはあります。ただし、ナンバーレスカードはカード情報を含む各種情報を全てスマホにまとめられる点が、既存のクレジットカードと異なります。スマホでカード管理を完結させたい方には、メリットの多いカードです。

1-3.即日で発行かつ利用を始められる

申込手続き後に即日で利用可能な点は、ナンバーレスカードを持つメリットとして挙げられます。

ナンバーレスカードの三井住友カード・ナンバーレスセゾンカードデジタルは、審査時間10分程度というスピーディな審査システムです。さらに審査通過後は、すぐに専用アプリへカード情報が登録されます。そのため、カードの到着を待たずにデジタルカードによる決済を行うことができます。

デジタルカードを実店舗で利用する際は、QUICPayやiDなど電子マネーに対応しているか事前に確認しておくのも大切です。

なお、カード(物理的なカード)に関しては、後日郵送で自宅へ届けられます。

2.ナンバーレスカードのデメリット

ナンバーレスカードを持つデメリットとして挙げられるのは、主に以下の点です。

  • スマホアプリの活用が苦手な方には難しい管理方法
  • スマホのセキュリティ対策が重要となる
  • カードの種類が少ない(2021年6月28日時点)

続いては、ナンバーレスカードのデメリットを確認していきましょう。

2-1.スマホアプリでカードを管理する必要がある

スマホアプリに慣れない方やデータ容量の関係からアプリのインストールを控えたい方などにとって、ナンバーレスカードにはデメリットもあります。

ナンバーレスカードは、クレジット番号や有効期限の確認をはじめ、利用明細やポイント残高の確認、その他独自サービスの利用など全てスマホアプリで行うシステムです。たとえば三井住友カード・ナンバーレスのVpassアプリは、前述のような機能に加えて口座残高との連携機能や家計管理機能、スマホへのプッシュ通知設定など多種多様な機能をアプリで利用できる仕様です。

このようにアプリ以外では各種サービスを利用できないため、スマホやアプリの使い方に慣れる必要があります。

2-2.スマホのセキュリティ対策も重要

ナンバーレスカードは、カード情報をアプリで管理する仕様のため、スマホのセキュリティ対策の強化も重要なポイントといえます。

クレジット番号とセキュリティコード、有効期限をカードに記載しないことで、第三者に直接盗み見られるリスクを抑えることはできます。しかし、アプリやカード会社のシステムに対するハッキングリスクやスマホの盗み見などの危険性は残されているため、リスク0ではありません。

スマホを含むセキュリティ対策に関しては、以下のような点を意識するのが大切です。

  • スマホ用のセキュリティソフトをインストールしておく
  • スマホをフリーWi-Fiに接続しない
  • セキュリティリスクの高いサイトへアクセスしない
  • 不審なメールや添付ファイルを開かない
  • Wi-Fiを利用している時はパスワードを設定しておく

特にセキュリティソフトを導入していない場合は、インターネットに接続するだけでもリスクの高い状況なので、早急に導入を行っておきましょう。

2-3.カードの種類が少ない

国内で発行されているナンバーレスカードは、セゾンカードのセゾンカードデジタルと三井住友カードの三井住友カード・ナンバーレスのみです(2021年6月28日時点)。

さまざまなクレジットカードを比較しながら検討したい方には、デメリットといえます。ただし、今後はカードの種類が増える可能性もあるので、他のデメリットと比較すると改善の見込みはあります。

3.主なナンバーレスカードの特長や概要を紹介

ナンバーレスカードは、海外で普及の進んでいるカードですが、2020年11月24日に国内初となるナンバーレスカード「セゾンカードデジタル」、2021年2月1日に「三井住友カード・ナンバーレス」の発行が始まっています。

それでは、各ナンバーレスカードの特長を確認していきましょう。

3-1.セゾンカードデジタル

セゾンカードのセゾンカードデジタルは、スマホから申込手続きを行うことでき、最短即日でデジタルカードを発行できます。

デジタルカードの発行状況は、セゾンPortalというスマホアプリから確認できます。また、クレジット番号やセキュリティコードなどのカード情報、利用明細、利用一時停止といった操作や確認もセゾンPortalから行うことが可能です。

プラスチックカードに関しては、審査通過後に指定住所へ後日配送されます。

以下にカードの基本情報を紹介します。

年会費 永年無料(家族カードの発行は不可)
ICチップ 搭載
国際ブランド Mastercard、Visa、JCB
付帯サービス ETCカードの発行可能(年会費無料)
電子マネー:QUICPay、iD、Suica、PASMO、Google Pay、Apple Pay
付帯保険 オンライン・プロテクション(不正利用時の補償)
ポイントサービス 永久不滅ポイント:ポイント還元率0.1%
1,000円につき1ポイント付与
有効期限なし
特典 AbemaTVプレミアム3ヶ月無料
オリックスレンタカー割引
ハーツレンタカー割引
カレコ・カーシェアリングクラブ月会費2ヶ月無料、永久不滅ポイント2倍
海外アシスタントサービス
tabi デスクのパッケージツアー割引
タイムセールサイトLUXAを利用可能
PARCOや同オンラインストアでのカード利用でPARCOポイントが貯まる
イープラスで会員限定のチケットの購入や先行予約などが可能
さまざまな保険をSuper Value Plusで加入可能
トク買サイトでさまざまなサービスの特典や割引を受けられる(月額330円(税込)で加入)
セゾンカード感謝デー:西友、リヴィン、サニーでカードを利用すると購入金額から5%割引

カードの利用方法は、利用場面によって変わります。実店舗に関しては、スマホによるタッチ決済が可能な場合もあります。

たとえばQUICPayなど電子マネーの導入店舗で決済する場合は、タッチ決済を選択できます。具体的には、QUICPayへカード情報を登録し、専用端末にQUICPayを起動したスマホをかざし決済完了という流れです。

一方、電子マネーを導入していない店舗で決済する場合は、従来のクレジットカードと同じくカードを提示したのち暗証番号を入力します。カードが届いていない段階では、デジタルカードのみでは決済できない店舗があります。

ネットショップで決済を行う際は、セゾンPortalからクレジット番号やセキュリティコード、カード名義を確認し、決済画面で各情報を入力します。

セゾンカードデジタルでは、旅行やエンターテイメント特典、ショッピング特典などを受けられるのも特長といえます。たとえばセゾンカード感謝デーに西友、リヴィン、サニーでカードを利用した場合は、購入金額から5%割引してもらえます。日常の買い物やショッピングに役立つ特典を求めている方などには、利用しやすい特典です。

3-2.三井住友カード・ナンバーレス

三井住友カード・ナンバーレスは、最短即日で発行可能なナンバーレスカードです。

申込手続き後の審査は5分~10分程度で行われます。審査通過後は、電話番号認証を行ったあとに三井住友カードのVpassに登録します。あとは、カード情報をVpassへ登録できれば即日で利用することが可能です。

Vpassアプリでは、カード情報の確認や操作だけでなく、登録金融機関の口座と連携することで口座残高や収支状況も確認できます。

なお、三井住友カード・ナンバーレスのカードは、審査通過後の翌営業日に指定住所へ配送してもらえます。

年会費 本会員、家族会員永年無料
ICチップ 搭載
付帯サービス ETCカードの発行可能(初年度年会費無料、2年目以降550円(税込))
電子マネー、追加カード:QUICPay、iD、WAON、PiTaPa、Google Pay、Apple Pay、Visaのタッチ決済、Mastercardコンタクトレス
付帯保険 海外旅行傷害保険
ポイントサービス Vポイント:ポイント還元率0.5%
200円につき1ポイント付与
2年間
特典 マイ・ペイすリボを3万円以下で登録し、7万円(税込)以上のカード利用でVポイント1,000ポイント付与
特典対象店舗での指定の方法でカードを利用すると、ポイント還元率最大5%にアップ
Mastercardのカードを発行すると、アスリートのサイン入りグッズプレゼント
対象の店舗を3つ登録するとポイント還元率1%にアップ

三井住友カード・ナンバーレスが多種多様な電子マネーに対応している点も、特長として挙げられます。国際ブランドのVisaを選んだ場合は、Visaのタッチ決済を利用できます。Visaのタッチ決済は、専用の端末にカードをかざすと決済が完了します。他の電子マネーと異なり、スマホ不要です。

一方国際ブランドのMastercardを選んだ場合は、Mastercardコンタクトレス機能を利用できます。Mastercardコンタクトレス機能は、カードやスマホでタッチ決済できるのが特徴です。

特典の数に関しては比較的少ないものの、付帯保険として海外旅行傷害保険を利用可能な点やポイント還元率アップ特典を受けられる点などといった特長もあります。海外旅行傷害保険では、以下の項目について補償してもらえます。

項目 補償限度額
傷害死亡と後遺障害 2,000万円
疾病や傷害治療費用 50万円(1回の疾病や傷害につき)
賠償責任 2,000万円(1年間の限度額)
携行品損害 15万円(自己負担額:1事故につき3,000円、1回の旅行中かつ1年間の限度額)
救援者費用 100万円(1年間の限度額)

Vポイントの還元率については、通常ポイント還元率0.5%のところ、指定店舗でタッチ決済を選択すると5%まで上がります。ただし、ポイント還元率アップの適用条件が複数定められているため、事前に確認しておくのも大切です。

まとめ

ナンバーレスカードは、実店舗での利用時にクレジット番号などを盗み見られません。また、利用明細やカード情報、ポイント残高などの確認や不正利用された際の利用一時停止操作は、専用のスマホで一括管理できます。便利に感じる方もいるかと思いますが、アプリに慣れていない場合には手間を感じる可能性もあります。

カード管理をスマホでまとめて行いたい方やナンバーレスカードに関心を持っている方は、今回紹介したメリットやデメリットを参考にしながら検討を進めてみてはいかがでしょうか。

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菊地 祥

菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。