野村證券、IPO取引の評判と実績は?当選率の上げ方も【2022年5月】

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野村證券は創業から90年以上の歴史を持つ国内の老舗証券会社です。これまでのIPO主幹事実績は国内最多と豊富な当選機会があるほか、誰でも完全平等抽選のオンライン申込が可能で、抽選参加時の事前入金は必要ないので、注目している方もいるのではないでしょうか。

この記事では、野村證券のIPO取引の特徴、評判、実績、IPO抽選の当選確率を上げる方法について詳しく解説していきます。野村證券のIPO取引を利用している方の口コミ・感想を知りたい方や、野村證券でIPO取引を始めてみたいと考えている方は、参考にしてみてください。

※本記事は2022年5月8日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報についてはご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 野村證券のIPO取引とは
    1-1.完全平等抽選のオンライン申込もある
    1-2.事前入金なしで抽選申込の参加が可能
    1-3.NISA口座でIPO取引が可能
    1-4.手厚いトータルサポートを受けられる
  2. 野村證券のIPO取引の実績
    2-1.主幹事実績が豊富
    2-2.取り扱った銘柄の勝率が高い
    2-3.3年連続で国内IPO銘柄発行額が首位
  3. 野村證券のIPO取引の評判
  4. 野村證券のIPO取引で当選確率を上げる方法
    4-1.主幹事として取り扱っているIPO銘柄に申し込む
    4-2.他の証券会社でも申し込む
    4-3.店頭配分を狙う場合
  5. まとめ

1 野村證券のIPO取引とは

IPO(Initial・Public・Offering)取引とは、新規で株式市場に上場する銘柄を売買する投資方法の一つです。中でも注目度の高いIPO株は、上場当日の初値で売却することでキャピタルゲインを得やすい一方、抽選倍率も高くなるため、入手するために複数の証券会社に申し込むなどの工夫も必要になります。

野村證券のIPO取引は、大口顧客が優先される店頭配分もありますが、オンライン申込で平等に当選機会を得られる完全平等抽選も行われているため、初心者の方や野村証券の口座を新規で作る方にもチャンスがあります。

野村證券のIPO取引の特徴を具体的に確認してみましょう。

1-1 完全平等抽選のオンライン申込もある

野村證券のIPO取引における銘柄割当は、店頭配分と完全平等抽選の方法で行われています。店頭配分とは、証券会社と店舗取引している方を対象にIPO銘柄の割当を行う方法です。店頭配分の方法でIPO銘柄の割当が行われている場合、その対象になるか否かは証券会社側の裁量次第という側面が強くなります。

一方、完全平等抽選とは、IPO銘柄の抽選申込者に1つの抽選権を与えた上で、抽選の方法により割当対象者を決める方法です。野村證券のIPO取引は、割当銘柄全体の90%が店頭配分の対象で、残りの10%はオンラインによる抽選申込となります。

抽選は機械によりランダムで行われるため、野村證券との取引実績のない方でも、資金力に関係なく、平等に当選チャンスを得られます。

1-2 事前入金なしで抽選申込の参加が可能

IPO株を取り扱う証券会社の中には、買付余力を確認する目的で抽選参加時に入金を求められることがあります。例えば、IPO銘柄の最低申込株数単位が100株、仮条件価格が1,500円の場合、事前入金の必要な証券会社では抽選参加の際に15万円を準備する必要があります。

一方、野村證券のIPO取引では、銘柄購入のための抽選に参加する際、入金する必要がありません。オンライン申込の方法で抽選参加して当選が決定した後、IPO銘柄の購入申込をする前に口座へ入金すればいいので、初期費用の負担を抑えることができます。

1-3 NISA口座でIPO取引が可能

野村證券では、NISA口座でIPO株の購入を申し込むことも可能です。通常口座で購入すると運用益に対して20.315%の税金を差し引かれますが、購入申込時にNISA預かりの指定を行えば非課税となるため、利益をそのまま獲得できます。

ただし、野村證券のNISA口座で積立以外の方法により注文中の国内投資信託がある場合、約定しないとIPO銘柄の購入申込ができません。未約定の国内投信がある場合、注文が約定した後にIPO購入申込を行うか、預り区分を「特定」もしくは「一般」に変えてIPO購入申込を行う必要があります。

1-4 手厚いトータルサポートを受けられる

野村證券では、IPO取引に関するトータルサポートを受けられるのも特徴です。例えば、IPO取引の抽選参加の申込方法や、IPO銘柄の購入申込方法、購入資金の入金方法やその時期、IPO銘柄の売却等について疑問があれば、コールセンターにすぐ相談することができます。

質問や相談に対応してくれるコールセンターのオペレーターは、外務員資格を保有しているため、IPO取引に関する知識や経験も豊富です。また、野村證券のコールセンターは規模も大きいので電話がつながりやすく、さらに平日だけではなく祝日・年末年始を除く土日でも利用できるため、社会人の方でも休日にじっくりサポートを受けられます。

2 野村證券のIPO取引の実績

野村證券は国内大手の証券会社としてIPO実績も豊富です。具体的に見ていきましょう。

2-1 主幹事実績が豊富

企業が上場して株式が新規公開する際、IPO銘柄の引受や販売を行う複数の証券会社の中で、中心的な役割を担うのが主幹事会社です。主幹事会社は他の幹事会社よりもIPO銘柄の配分割合が圧倒的に多いため、抽選に当選できる可能性も高くなります。

例えば、2022年4月7日に上場したエフビー介護サービス(9220)の主幹事を務めた野村證券のIPO株割当率は88%になるなど、幹事証券である大和証券(5%)やSBI証券(3%)を大きく引き離しています。

また、野村證券は2021年では28社、2020年では22社、2019年では17社のIPO銘柄について主幹事会社を務めるなど、IPO取引では欠かせない存在の一つとなっています。

2-2 取り扱った銘柄の勝率が高い

野村證券で取り扱うIPO銘柄全体の中で値上がる銘柄の割合が高いのも特徴です。2021年に野村證券が主幹事会社となったIPO銘柄は28社で、そのうち22銘柄は初値が公開価格よりも高くなっています。2019年においても取り扱った17銘柄のうち、初値が公開価格よりも高くなったのは16銘柄です。

そのため、野村證券が主幹事会社となって引受や販売を行ったIPO銘柄を購入した場合、2021年は81.4%、2019年は94.1%の確率で値上がり益を得られたことになります。

また、野村證券が主幹事会社として取り扱ったIPO銘柄は、新規公開から1年後も含み益が出ている銘柄の割合が多いのも特徴です。例えば、2019年で野村證券が主幹事会社として取り扱った17のIPO銘柄のうち、14銘柄は2020年末時点で含み益が出るなど、上場後のセカンダリー投資にも適しています。

2-3 3年連続で国内IPO銘柄発行額第1位

経済や金融の情報配信企業であるブルームバーグは、IPOや株式などの引受業者の実績ランキングである「リーグテーブル」を毎年公表しており、野村證券は国内IPO銘柄発行額(取扱株数)部門において、2017年度・2018年度・2019年の3年連続で第1位を獲得するなど、国内シェア最多の実績も大きな強みです。

3 野村證券のIPO取引の評判

野村證券のIPOに対して、以下のような意見や感想が寄せられています。

  • 国内IPO銘柄のシェアが高いので積極的に利用できる
  • 主幹事会社の実績が多いため、その分当選を期待してしまう
  • 取扱うIPO銘柄の値上がり確率の高さが魅力
  • 前受金なしで資金負担なく抽選申込できる点がよい
  • 完全平等抽選対象の割合をもっと多くしてほしい

※いずれも個人の感想です。サービスに関してはご自身でもよくご確認の上、ご利用のご判断をお願いいたします。

野村證券はIPO銘柄の取扱数が多く、国内シェアも高い点が評価されています。中でも主幹事会社を担うことが多いため、野村證券で抽選を申し込む主な理由となっています。また、野村證券で取扱うIPO銘柄の値上がり率の高さや前受金なしで抽選申込ができる点もおおむね好評です。

一方、完全平等抽選の対象となる割合は全割当銘柄の10%と少ないため、オンライン申込の参加者をもう少し優遇してほしいとの口コミも寄せられています。

4 野村證券のIPO取引で当選確率を上げる方法

野村證券のIPO取引で抽選の当選確率を上げる方法は、完全平等抽選と店頭配分で異なります。野村證券を初めて利用する方でも、オンライン申込で抽選に参加すればIPO銘柄を購入できるチャンスがあるので、具体的な方法を見ていきましょう。

4-1 主幹事として取り扱っているIPO銘柄に申し込む

野村證券で取扱っているIPO銘柄の中には、主幹事会社の立場で取扱っている銘柄もあれば、幹事会社の立場で取り扱っている銘柄もあります。野村證券でIPO取引を行う場合、主幹事会社の立場で取扱っている銘柄に抽選申込をすることで、当選確率を上げることが可能です。

上記の通り、IPO銘柄は引受や販売を行う証券会社に割り当てられ、中でも主幹事会社への割当数が多くなります。完全平等抽選におけるIPO銘柄の当選確率は、証券会社で取り扱っている銘柄数と抽選申込数の割合で決まるため、割当数の多い主幹事会社の立場で取扱うIPO銘柄に抽選申込をすれば、そのぶん当選しやすくなります。

4-2 他の証券会社でも申し込む

野村證券が主幹事会社の立場で取り扱うIPO銘柄の数は決まっているため、当選確率が上がるのもその範囲内に限られます。そのため、IPO取引を取り扱っている他の証券会社でも抽選申込を行うことが大切です。

このとき、野村證券と同じように事前入金なしで抽選に参加できる証券会社を選ぶと、初期費用の負担も抑えることができます。

4-3 店頭配分を狙う場合

野村證券と店舗取引実績がある場合、店頭配分によるIPO銘柄の割当を受けられる可能性があります。

野村證券で取り扱うIPOの全割当銘柄のうち90%は店頭配分の対象です。店頭配分の割当は、野村證券側の裁量で店舗取引実績のある方を対象に行われ、野村證券と継続的に取引を続けていくことで店頭配分による割当対象者になれる可能性も高まります。

また、野村證券で店舗(本・支店)取引口座を保有している方でも、オンラインの方法でIPOの抽選申込を行うことも可能です。野村證券と店舗取引実績のある方でも、主幹事会社の立場で取扱うIPO銘柄にオンラインの方法で抽選申込をすれば、当選確率を上げることが可能です。

まとめ

国内IPOのシェア率が高く、主幹事会社として取り扱う銘柄も多いのが野村證券のIPO取引です。店頭配分だけでなく、完全平等抽選のオンライン申込も可能なので、取引実績の無い方でも当選チャンスを平等に得られるほか、前受金なしで抽選申込の参加が可能なので、初期費用が少なく済む点なども評判となっています。

野村證券のIPO取引に関心のある方は、参加方法や上記の評判、実績等も参考にしながら検討してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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