LENDEXの高利回り無担保案件のメリット・デメリットは?リスク対策も

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LENDEXは不動産案件を専門に取り扱うソーシャルレンディングです。募集金額も70億円に迫る勢いであり、ソーシャルレンディングの中でも注目度の高いサービスのひとつと言えます。

そのLENDEXの特徴的な案件の一つに、高利回り無担保案件があります。利回りが10%を超えるものもありますが、その代わりに不動産担保が設定されておらず、資産の保全面ではやや不安が残るともいえる案件です。

この高利回り無担保案件に投資する時のメリットやデメリットを見ていきましょう。

レンデックス(LENDEX)

サービス名 レンデックス
URL https://lendex.jp/
運営会社名 株式会社レンデックス
本社所在地 東京都渋谷区渋谷二丁目1番11号 郁文堂青山通りビル5階
設立 2000年
代表取締役 深澤 克己(ふかさわ かつみ)
〈略歴〉1968年生まれ。東京大学教養学部基礎科学科第2(システム基礎科学)卒業
1992年4月 第一勧業銀行(現:みずほ銀行) 入行
2005年3月 みずほ信託銀行に転籍 資産管理サービス信託銀行出向
2018年2月 みずほ信託銀行退職
資本金 1億円
当期純利益/純損失 純利益2,076万7,000円(2017年1月1日~2017年12月31日)
純損失1,407万6,000円(2018年1月1日~2018年12月31日)
社員数 6名(役員を含む/2018年6月現在)
上場有無 非上場
サービス開始年月 2017年7月
実績利回り 6.0%~13.0%
投資金額 2万円から
累計応募金額 69億円超(2020年8月時点)
運用期間 最短2ヶ月~
元本毀損実績 元本毀損実績0円(2020年7月時点)

※2020年8月時点の情報となります。最新情報に関しては上記サイトを御覧ください。

目次

  1. LENDEX(レンデックス)の無担保高利回り案件とは
    1-1.利回り10%、6ヶ月以内運用である
    1-2.担保はないが、融資先の社長の連帯保証が付いている
    1-3.貸し倒れ実績はなし
  2. LENDEX(レンデックス)無担保高利回り案件のメリット
    2-1.国内のソーシャルレンディングでは、高水準の利回り
    2-2.無担保案件の運用期間は短く、リスクを抑えられる
    2-3.募集頻度が高く、投資機会が多い
  3. LENDEX(レンデックス)無担保高利回り案件のデメリットとリスク
    3-1.代表者連帯保証の返済能力が未知数
    3-2.不動産市況の変化の影響を受ける
  4. LENDEX(レンデックス)無担保高利回り案件のリスク対策
  5. まとめ

1.LENDEX(レンデックス)の無担保高利回り案件とは

まずLENDEXの無担保高利回り案件とは、どのような内容の案件なのかを確認します。

1-1.利回り10%、6ヶ月以内運用である

無担保案件の条件としては利回りが10%以上、そして6ヶ月以内の運用期間という特徴があります。

投資家にとっては長期運用によるリスクを避けながら、他社ではなかなか提供されない高利回りの案件に投資できるメリットがあります。一方で長期案件に投資したい方にとってはデメリットと言えるでしょう。

1-2.担保はないが、融資先の社長の連帯保証が付いている

一方で、投資先として資産の保全を見ると、担保が設定されてない点に不安が残ります。仮に、融資先がデフォルトを起こしてしまった場合、投資した資金を回収できる可能性が低くなってしまいます。

ただし全く資産の保全対策を行っていないわけではなく、融資先の企業の代表者連帯保証が設定されています。

また、代表者連帯保証を設定すると同時に公証役場で公正証書も取得しているため、デフォルトの際には優先的に貸付資金を代表者の資産から回収することが可能です。

1-3.LENDEXでは過去に貸し倒れが起きていない(2020年8月時点)

LENDEXのこれまでの実績ですが、ソーシャルレンディングサイトの営業歴は約3年。募集金額は約70億円、そして案件数は170件を数えます。

LENDEXはこれらの案件から一度も返済遅延や貸し倒れを発生させたことはなく着実に運用実績を重ねています。高利回り無担保案件は担保付き案件と比較してリスクが高いと言えますが、過去に貸し倒れが起きていない点は高評価できるポイントと言えるでしょう。

2.LENDEX(レンデックス)無担保高利回り案件のメリット

では無担保高利回り案件の、具体的なメリットを見ていきましょう。

2-1.国内のソーシャルレンディングでは、高水準の利回り

LENDEXの無担保高利回り案件は最大で期待利回り12%の「ローンファンド 108号」という案件がありました。(この案件は募集終了しています)これは他の国内のソーシャルレンディングサイトと比較して高い数字だと言えます。

海外案件を取り扱うクラウドクレジットでもこの水準の利回りの案件は見られますが、日本国内の案件に絞れば、利回り10%を超えるソーシャルレンディング案件は多くありません。

2-2.無担保案件の運用期間は短く、リスクを抑えられる

LENDEXの無担保案件の運用期間は6ヶ月以内と、他の案件と比較して短期に設定されています。

短期間であるためその期間内での景気の変動リスクや、融資先の企業の倒産リスクは比較的長期運用案件よりも低く抑えることが可能です。運用期間面ではリスク対策が行われていると言えるでしょう。

2-3.募集頻度が高く、投資機会が多い

LENDEXの無担保高利回り案件は案件募集頻度も高く、投資機会の多い案件です。例えば2020年5月では7回、2020年6月には10回、2020年7月には9回の募集が行われています。

しかし、1回あたりの募集金額はそれほど大きくないために、人気の案件は募集開始から数分で満額に達することもあります。募集自体は頻繁に行われるので、投資する場合は募集開始直後に申し込みするようにしましょう。

3.LENDEX(レンデックス)無担保高利回り案件のデメリットとリスク

次に、無担保高利回り案件のデメリットやリスクを見ていきましょう。

3-1.代表者連帯保証の返済能力が未知数

LENDEXの無担保高利回り案件の保証は代表者連帯保証です。資金を返済できる見込みがないときは、融資先の企業の代表者の資産から返済が行われます。

公正証書を取っているため優先的な返済は行われますが、代表者の資産が足りない場合は満額が戻ってくるわけではない点に注意が必要です。

募集規模の大きな案件に投資する際には、その金額の全てを代表者が資産で返済できる可能性が低くなります。不動産担保付きのソーシャルレンディング案件と比較して、返済能力が不透明である点はデメリットと言えるでしょう。

3-2.不動産市況の変化の影響を受ける

LENDEXの無担保高利回り案件は、マンションなど集合住宅のリフォーム費用の融資案件がメインとなっています。不動産の物件を購入してリフォームするための資金であり、不動産物件の購入費用ではないため、不動産を担保に設定できない背景があります。

安く購入した古い不動産にリフォームを行い、付加価値をつけた上で購入価格以上の値段で売却し、そこで発生した利益を投資家に返済する、という流れになっています。

そのため、不動産市況が悪化し高い値段で売買することはできない場合は融資した金額の一部の損失が起こる可能性が高いと言えます。不動産市況の変化に注意しておく必要があるでしょう。

4.LENDEX(レンデックス)無担保高利回り案件のリスク対策

では投資家の立場として、LENDEXの無担保高利回り案件に投資する際のリスク対策は、どういったものが考えられるでしょうか。

LENDEXでは融資先の具体的な企業名は明かしていませんが、企業に今どれくらいのお金を貸しているかという情報は明らかにしています。

融資金額が大きい時には、代表者の資産から返済される可能性が下がってしまうと考えられます。出来るだけリスクを抑えたい場合は、融資金額の総量が小さな時を選んで投資しましょう。

また、不動産の高値売却に成功することで投資家に対して利益が配当されるので、都心などの好立地物件を運用対象とした案件に投資すると良いでしょう。東京都内23区であれば地価が上昇しているエリアもあり、購入時より高い値段で売却できる可能性もあると言えます。

一方、郊外や地方の場合は地価が下落しているエリアも多く、高値転売が成功しないことも考えられます。投資前に案件ごとの立地情報を確認しておきましょう。

まとめ

LENDEXの高利回り無担保案件は、他のソーシャルレンディングではなかなか見られない高利回り案件に投資できます。ただし、担保が設定されていないため資産の保全性は下がってしまいます。

LENDEXで投資するときは一気に大きな金額を投資するのではなく、融資先の企業はどれくらいのお金をLENDEXから借りているのか、不動産としての価値が高い場所にある物件かどうかを確認してから投資するようにしましょう。

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