バンカーズのメリットやリスクは?他ソーシャルレンディングと比較

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2020年12月に、新規ソーシャルレンディング「バンカーズ」の運営が開始されました。ソーシャルレンディングのサービスが次々と生まれる中、バンカーズには他のサービスと比較してどのような特徴があるのか、どのようなメリット・デメリットがあるのか、気になっている方も少なくないのではないでしょうか?

そこで本記事では、新しいソーシャルレンディングの投資先を探している方のために、バンカーズの案件の特徴、メリット・デメリットについてお伝えしていきます。

目次

  1. バンカーズの運営会社
    1-1.2019年に社名変更
    1-2.2020年10月に第二種金融商品取引業登録
  2. バンカーズの特徴・メリット
    2-1.融資先の情報を詳細に公開している
    2-2.商業手形割引を案件に組み込んでいる
  3. バンカーズのデメリットやリスク
    3-1.募集金額の規模が小さい
    3-2.他のソーシャルレンディングと比較して利回りはやや低め
  4. まとめ

1.バンカーズの運営会社

融資型クラウドファンディング「バンカーズ」ソーシャルレンディング「” />ファンディーノ」を運営するのは、株式会社バンカーズです。株式会社バンカーズは1974年に創設された貸金業者、泰平物産株式会社を前身の会社としています。

前身の泰平物産株式会社としての運営歴を合わせると45年を超えており、豊富な実績を持つ会社であることが分かります。

1-1.2019年に社名変更

バンカーズの前身会社である泰平物産株式会社は、2019年に、現在の会社名である株式会社バンカーズに社名変更を行いました。また、それと同時にバンカーズ・ホールディングスの子会社となっており、2019年に大きな業態変更を行ったことがわかります。

1-2.2020年10月に第二種金融商品取引業登録

ソーシャルレンディングの運営にはインターネット上で投資家から資金を募集するためにこの第二種金融商品取引業登録が必要です。

株式会社バンカーズは、2020年10月に第二種金融商品取引業登録を行い、2020年12月にソーシャルレンディングの開設を完了しています。

2.バンカーズの特徴・メリット

2020年12月末公開されている情報を見ながら、ソーシャルレンディングとしてのバンカーズの特徴やメリットについて見て行きましょう。

2-1.融資先の情報を詳細に公開している

ソーシャルレンディングにおいて、「融資先の会社がどのような会社であるか」「運営元と融資先の会社がどのような関係性であるか」という視点は重要なポイントとなります。

例えば、融資先の会社がソーシャルレンディング会社と親会社や子会社など関連性の深い関係である場合、資金を回収することが利益相反関係につながるため、投資家に不利益となるような状況になる恐れがあります。

バンカーズの募集ファンド一覧を見てみると、融資先の情報やファンド組成に至った経緯まで詳細に記載されていることが分かります。投資家登録を行うと一般公開されていない詳細情報も見れるため、気になる方は登録を検討してみましょう。

2-2.商業手形割引を案件に組み込んでいる

バンカーズでは、商業手形割引という、前身企業の泰平物産株式会社が40年以上にわたり運営し、審査・分析ノウハウを蓄積してきた事業をソーシャルレンディング案件に組み込んでいます。

この事業では延べ15,000件・200億円以上の商業手形割引を実行しており、近年10年の不渡りが発生していません。

また、商業手形割引では、バンカーズに持ち込まれた手形をすべて現金化するのではなく、一定の審査基準をクリアした手形のみ割引対象とします。

バンカーズの第1号案件は2,000万円の融資と、200万円の商業手形割引を組み合わせた案件となっています。借り手からは不動産担保を設定しており、手形の持ち込みをした事業者からは手形を安く買い取ることで利益を確保している点も特徴的です。

3.バンカーズのデメリット・リスク

次に、バンカーズに投資する際のデメリットやリスクには何があるのかを見ていきましょう。

3-1.募集金額の規模が小さい

バンカーズの第1号案件は、募集金額が2,200万円と、他のソーシャルレンディングと比較して小さな金額であると言えます。投資家一人当たりの出資金額の制限はついていないものの、募集金額の規模が小さいことで早期に募集終了してしまい、投資機会を逃してしまう可能性があります。

定期的に投資を行って配当金を得たいという人は、バンカーズだけでは、需要を満たすことは難しい可能性があります。

ただし、これはあくまで第1号案件であり、今後の案件においてどのような募集金額の規模となるか、わからない部分が多くあります。2号、3号と募集案件が続々登場した際に、個人の投資可能金額も案件数の増加に比例して増えていくことが期待されます。

3-2.他のソーシャルレンディングと比較して利回りはやや低め

バンカーズ大1号案件の利回りは、年利3.59%から4.37%の数字と設定されています。他のソーシャルレンディングと比べるとやや低い水準と言えるでしょう。

例えば、日本のソーシャルレンディング業界で豊富な実績を持つクラウドバンクは実績平均利回り7.09%となっています。(2020年12月25日現在)

ただし、ソーシャルレンディングで投資家へ還元される利回りが高いということは、融資の際の金利も高くなり、融資先の資金繰り経営状況を悪化させてしまう可能性が高くなります。高利回り案件はリターンが大きくなるメリットがある一方、リスクが大きくなるデメリットがあります。

バンカーズでは融資金利を明らかにしており、その数字は5~6%と低めの水準となっています。利回りを抑えることで、返済リスクを下げているとも言えるため、一概にデメリットと言い切れない側面もあります。

まとめ

バンカーズの最大の特徴は、商業手形割引を融資案件に組み込んでいることです。実績のある貸金業者が手掛けるソーシャルレンディングだけに、融資スキーム、回収スキームは、他のソーシャルレンディングと異なる特徴と言えるでしょう。

まだ案件数が少ないものの、商業手形割引という、前身企業の泰平物産株式会社が40年以上にわたり運営し、審査・分析ノウハウを蓄積してきた事業をソーシャルレンディング案件に組み込んでいます。

他のソーシャルレンディングとは違う特徴やメリットを持ったバンカーズですが、募集金額の規模が小さい点や、他社と比較して利回りがやや低い点はデメリットにもなります。気になる方は、投資家登録後に見れる詳細情報も確認しつつ、慎重に検討してみましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

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