株式会社日本クラウドキャピタルは3月9日、自社が運営する株式投資型クラウドファンディング(CF)「FUNDINNO(ファンディーノ)」の第204号案件であるトレ食株式会社の投資申し込みが募集金額の1881万円に到達し、案件が成立したと発表した。同案件は日本クラウドキャピタルにとって福島県南相馬市との連携協定、および株式会社菊池製作所との資本業務提携による一号案件。
南相馬市は、市内に進出したベンチャー企業などが資金調達しやすい環境を整備することを目的に、2020年12月にベンチャーキャピタルや金融機関などと連携協定を締結。同社にとって地方自治体との連携は初めて。次いで、21年2月に同市に工場を有する菊池製作所を引受先とした第三者割当増資を行い、資本業務提携に合意している。
トレ食社は加水分解/酵素分解/乳酸菌分解を現在のコア技術とし、セルロースの効率的な分解技術を取り入れることで食品廃棄物を分解し、新たな食品や食材として再利用する事業と、そのための技術開発を行うベンチャー企業。3月6日、ファンディーノにて新株予約権型で案件募集を開始し、目標募集額1494万円を上回る資金調達に成功した。
同市で協定を締結した日に合わせて開催したピッチイベントに、トレ食社が参加したことが1号案件のきっかけになったという。同市は「取り組みが実を結んだ初の事例。引き続き、当市で新たな取組にチャレンジする企業を支援していく」と今後に意欲を見せる。
東日本大震災から10年。被害が甚大だった同市から生まれた地域密着型CFは、復興支援の新たな形態を示したといえるだろう。
【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」[PR]
【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム (全て見る)
- 信用取引の金利が低い証券会社は?主要6社の買方・売方金利を比較 - 2025年1月20日
- 大和コネクト証券、信用取引の評判は?手数料や始め方、メリット・デメリット - 2025年1月20日
- 大和コネクト証券の評判は?メリット・デメリットやポイント投資サービスも - 2025年1月20日
- 株式投資型CFのイークラウド、調達支援額が累計10億円突破。25年は新たな金融商品の取扱いも - 2025年1月6日
- トランプ氏勝利で「グリーン・インセンティブは失われるが、再エネのコストは維持」。シュローダーが影響を予測 - 2024年11月7日