スモールビジネスのキャッシュパートナーとして、オンラインファクタリングサービス「ペイトナー ファクタリング(旧yup 先払い)」を提供するペイトナー株式会社は3月22日、Siiibo証券株式会社が運営する社債発行・購入プラットフォーム「Siiibo(シーボ)」を活用し、少人数私募社債を発行した。初めての社債発行となる。
ペイトナー社は「スモールビジネスにやさしい支払い・請求で新しい挑戦を後押しする」というミッションのもと、2019年9月にスタートしたFintech企業で、旧社名はyup株式会社。本案件では18日間での資金調達を実現し、調達した資金は、ペイトナーの事業拡大及び認知・利用意欲促進に向けた各種マーケティング費用、並びにシステム開発費用等に充てる予定。
シーボは、社債に特化した国内唯一のネット証券として、オンラインでの発行・購入が可能なプラットフォーム。投資家向けに企業情報閲覧・社債購入管理サービスを、企業向けにIR掲載・社債発行サポートを提供している。
Siiibo証券は「社債はシンプルで透明性の高い金融商品。企業としては発行条件や資金使途を柔軟に設計可能な自由度のある調達手法であり、投資家と直接繋がれることからも、更に発展的な関係構築を行える可能性がある。投資家には、インカムゲイン型の投資商品のため、比較的リスク・リターンが明確な選択肢になる。利子に対しては分離課税が適用され、企業から直接社債を購入できるため、間に入る事業者のリスクを取る必要がない」とうたう。
ペイトナー社は、フリーランスや個人事業主、中小企業などのスモールビジネス向けにオンライン型ファクタリングサービス「ペイトナーファクタリング(旧yup 先払い)」とクラウド請求書処理サービス「ペイトナー請求書」を企画・開発・提供している。サービスを提供するうえで、資金ニーズや調達コストはミッション達成に直結する大きな課題のひとつだった。シーボの活用で、「個人投資家から社債投資という形で事業への共感・応援をいただくことができた」と喜ぶ。
Siiibo証券は「ペイトナーは、IR情報として創業から3年での多数のスモールビジネス支援実績や、今後の事業計画を公開しており、新たに同社を知った投資家からの支援にもつながった。Fintechスタートアップ企業として注目を集めており、今回は社債という金融商品が、投資家にとってはスタートアップ企業を応援できる新しい投資、企業にとっては自社の魅力を発信しながら資金調達できる手段だと知ってもらう機会になった」と評価している。
※ファクタリングとは:
債権の売買契約。事業者にとって資金調達の一手段で、事業者から売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス。個人(労働者)を対象に「給与ファクタリング」などと称し、貸金業無登録で賃金債権を買い取る業者などもいるため、金融庁から注意喚起がされている。(参照:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」)
【関連サイト】Siiiboサービスページ
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