個人の生活データを健康管理、商品開発、社会貢献に活かす。北大発認定ベンチャーがFUNDINNOで2度目の資金調達へ

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食事や行動記録、体重・血圧、健康状態、感情などのデータ「ライフログ」の事業化を目指す株式会社ミルウスは、株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で、募集による投資申込みの受付を4月3日午後7時半から開始する。ファンディーノでは21年12月に続く2回目の資金調達で、前回は上限応募額2千万円に対し1930万円を集めた。今回は目標募集額1207万8千円、上限応募額4831万2千円と、前回の倍額に設定している。プロジェクト名は「毎日の食事、血圧、感情を貯めて資産化。個人の生活データから商品開発、健康管理、社会貢献ができるプラットフォームを開発した北大発認定ベンチャー」、受付は14日まで。

同社はスマートフォンなど身の回りのデバイスを活用してライフログを収集し、本人の同意のもと様々な機関に提供する新たなソリューションとなるプラットフォーム「miParu(ミパル)」を開発。21年10月からベータ版として、北海道の一部地域でライフログを活用した地域住民の健康管理を目的に、一定期間サービス提供を実施。今年は新たにユーザーから収集した脈(血管内の血流)や心電(心臓が発する微弱電流)などをAIで解析することで、その人の感情を推定する技術「仮想センサ」を開発した。

仮想センサは、ユーザーがどのタイミングで、どのように喜怒哀楽を感じているのか、クラウド上に構築した独自の生体信号処理・AI解析を用いてグラフ上に感情をマッピングして可視化する独自技術。ミパルのプラットフォームと、この仮想センサが融合することで、様々なソリューションへの応用が期待される。センサで得られる感情データは、健康管理だけでなくマーケティングにも役立つ可能性があるとして、既に大手企業から協業の提案を受けたほか、大手モビリティメーカーや住宅メーカー、飲料メーカー、健康食品メーカーなど、複数の企業との共同研究に進んだ。

21年度の売上高はプラットフォーム事業やセンサの受託開発などが進んだことで約1864万円となり、前回の募集時に掲げた計画値を達成。さらに、パートナー企業が持つ顧客を取り込むため、企業との連携強化に販売戦略をシフト。24年以降から順次サービスを開始する計画で、各社で本格導入となれば数万単位でユーザーを獲得できると見込む。

年内は、自治体・勤怠管理向けパーソナル・データを用いた健康支援サービスの本格展開と仮想センサを用いたパーソナル。データ活用新規事業の立ち上げを進め、27年にはミパルをベースにしたパーソナル・データ流通における国際標準の確立と国際流通システムの稼働開始など、海外へも積極的に展開。28年に115万個以上のユーザーIDの発行を目指す。

「『21世紀の石油』とも言われる個人データを資産化し、自分自身の健康や社会貢献へフェアに活用できる世界の実現に貢献したい。パーソナル・データを資産として流通、活用し、世界中で安全かつ公正に活用されるフェアネス・ウェルネス社会の実現を目指す」と意気込む。

投資は1口9万9千円 (66株)、1人5口まで。特定投資家口座からは99万5千円 (660株)~990万円(6600株)の10コースで申込み可能。


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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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