水素エネルギー社会の実現は貯蔵・供給が要。新技術開発に挑むベンチャーがFUNDINNOで株主募集へ

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水素社会のブレイクスルーとなる水素貯蔵・供給システム!CO2削減を目指す産業用車両を皮切りに、船舶や鉄道などのエネルギー変換を推進する「フレイン・エナジー」

株式投資型クラウドファンディング(CF)プラットフォーム「FUNDINNO(ファンディーノ)」で1月31日、「水素社会のブレイクスルーとなる水素貯蔵・供給システム!CO2削減を目指す産業用車両を皮切りに、船舶や鉄道などのエネルギー変換を推進する『フレイン・エナジー』」の情報を公開した。申込期間は2月8日〜12日。資金調達を行う株式会社フレイン・エナジーは、次世代エネルギーとして注目される水素燃料の貯蔵・運送を可能にする技術「有機ハイドライド方式」を開発、総合商社と海外での実証実験を進めている。目標募集額は1503万円、上限応募額6003万円。新株予約権による募集で、投資金額は1口9万円、1人5口まで。

先進国を中心にCO2削減に向けた取り組みが世界的に進められる中、化石燃料に変わるエネルギーとして期待されるのが水素エネルギー。同社では早期から「有機ハイドライド方式」を開発している。

フレイン・エナジー社が実用化を目指す有機ハイドライド方式

水素の一般的な貯蔵・運搬方法である圧縮や液体水素化とは異なり、水素をトルエンと反応させることで、MCH(メチルシクロヘキサン)という常温常圧で取り扱い可能な液体に一旦変換させて貯蔵・運搬したのち、水素をとりだして需要地で活用する仕組みだ。

有機ハイドライド方式の仕組み

MCHは、ガソリンや灯油と同じ分類であるため、既存のガソリン貯蔵設備やタンクローリーをそのまま活用できる。「水素エネルギー社会を実現していくには、水素を大量に運べることが前提」と同社は説明する。一般的に水素を貯蔵・運搬するには圧縮する方法が挙げられるが、水素は体積あたりのエネルギー密度が低く、高圧に圧縮しなければならない。液化水素にする方法もあるが、温度をマイナス253℃以下にまで下げて維持する必要があり、高い断熱性が求められるため、実施は容易ではない。課題を解消したのが有機ハイドライド方式だ。

水素の貯蔵・供給に関する課題

今後は積極的に海外展開も進めていく予定。中国は、水素生産量が世界最大規模で水素の利活用が推進されており、メインターゲットとしている。現地企業は水素燃料自動車に関心を寄せており、同社はすでに中国の現地企業と合弁会社を設立し、弊社技術を活用した装置を中国で製造・販売する準備を進めている。

さらに、水素を大量に排出する現地化学品メーカーと提携するなど中国進出を本格化していく。水素をエネルギー源にした水素社会の実現には水素需要の拡大も同時に進めていくことが重要と考えており、水素搭載車両の開発にも注力する。他の分野でも、各分野の企業とタイアップしながら、商品の設計及び開発を進めていく計画だ。

IPOは2026年を予定し、売上高約63億円を想定。2026年までに小型特殊自動車分野の売上台数約280台を計画している。

なお、ファンディーノを運営する日本クラウドキャピタル社は2月1日付で社名を「株式会社FUNDINNO」に変更した。事業の連携をより強化することを目的に、ファンディーノと未上場企業の資金調達プラットフォーム「FUNDOOR」、日本初のインターネットで未上場株を売買できるマーケット「FUNDINNO MARKET」のサービスロゴも刷新した。「投資家、未上場企業へプラットフォームとしてのサービス提供の加速に努めていく」としている。

株式会社FUNDINNO ロゴ

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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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