医療教育システムを手掛ける株式会社テレメディカは、株式会社日本クラウドキャピタルの株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で10月21日から受付開始する新規案件「【第3回】〈教育×AI×遠隔医療〉世界の医学教育にイノベーションを!遠隔医療も見据えたソリューションで医学の未来を切り開く『テレメディカ』」の情報を開示した。ファンディーノで3回目となる資金調達は目標募集額1098万9千円、上限応募額3009万6千円。投資申し込みは9万9千円 (90株)、29万7千円 (270株)、49万5千円(450株)の3コース。申し込み期間は10月23日まで。成約後はエンジェル税制優遇措置Bが適用予定。
テレメディカ社が聴診トレーニング用スピーカー「聴くゾウ」および聴診教育クラウドシステム「iPax(アイパクス)」の販売を行っている。これらを使用すると、医療従事者は生体から発生する音をリアルに近い環境で聴くことができる。さらに、クラウド上で様々な症例の聴診音を確認でき、いつでもどこでも聴診技術を研鑽することができる。
2019年、20年と資金調達を成功させてきた。海外市場の開拓に注力しており、欧州、中国、アジアで評価を得、販売契約の締結に歩を進めた。聴くゾウに続き、聴診部位と聴診音の関係を学ぶ機能としてアイパクスを開発し、商社、医療機器商社、医療シミュレーター企業との契約を次々に締結、欧州やASEANとの企業とも交渉を進めている。また、ジェトロ(日本貿易振興機構)や中小機構(中小企業基盤整備機構)、神奈川県、横浜市、川崎市のサポートを受けながら、海外販路の開拓をさらに進めていく。
コロナ禍で当初の販売計画は未達となったが、今後は聴診技術を現代医療にバージョンアップさせ、対面や遠隔での診療精度の向上とともに、医師をはじめとする医療従事者との患者の関係強化を目指す。コロナの影響で医学教育のオンライン化が進んでいることも、事業の追い風と見込む。
「遠隔医療に本格参入するには薬事のハードルを越えなければならないが、私たちはその前に医学教育システムとして実証実験を進めることができる。今できることを実施しながら、世界的な遠隔医療の拡大を見据えて対応していきたい」としている。マイルストーンで、IPOは2026年のIPO、売上高約14.6億円と設定した。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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