株式投資型CF調達企業による初の新規上場。FUNDINNOで資金調達の琉球アスティーダSCが東証TOKYO PRO Marketで上場承認

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株式投資型クラウドファンディング(CF)サービスの「FUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達を行った琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社が3月12日付で株式会社東京証券取引所「TOKYO PRO Market」へ上場が承認された。上場は3月30日の予定。ファンディーノを運営する株式会社日本クラウドキャピタルによると、同サービスにおける発行者(資金調達を行う企業)が新規株式公開を行うのはこれが初事例で、国内における株式投資型CF業界としても初という。

琉球アスティーダSCは沖縄を本拠地に、世界最高峰のプロ卓球リーグ「Tリーグ」に所属するクラブチーム「琉球アスティーダ」を運営している。スポーツビジネスは持続的な経営が成り立ちづらい課題があると言われているが、同SCは地元住民やファンによる支援に加え、ファンディーノを通じたファン投資家を獲得するなど、解決に向けて取り組んできた。ファンディーノでのプロジェクトは2019年12月、目標金額1000万円、上限2300万円に設定し、151人の株主から2250万円を調達、成立している。

TOKYO PRO Marketは、東証が12年7月から運営する株式市場の一つで、前身となるTOKYO AIM取引所は09年6月に開設された。買付けができる投資家を特定投資家(プロ投資家)に限定することにより、自由度の高い上場基準・開示制度を実現した株式市場。株式数や利益の額など、上場時に求められる数値基準がなく、東証から認証を受けた上場審査機関「J-Adviser」が上場適格性の有無を判断する仕組み。新規上場時の監査証明が一年間で足り、四半期開示や内部統制報告制度の適用は任意となっているなど、上場準備負担が軽減されているのが特徴だ。

上場は国内外における知名度の向上や優秀な人材の確保、金融機関への信用力強化などに繋がるため、上場を目指す企業は多く、TOKYO PRO Market上場後には東証マザーズやJASDAQなどへ市場変更する事例も出てきている。なおTOKYO PRO Marketに上場している銘柄数は12年には2社だったが、20年には41社にまで増加、さらに21年は既に2社が上場を果たしており、3月末までにさらに琉球アスティーダSCを含め3社が上場予定。

企業の上場は投資家にとってはEXITであり、過去にファンディーノで資金調達した企業のEXIT実績としては、19年7月に株式会社漢方生薬研究所(現社名:株式会社ハーバルアイ)、20年4月に株式会社nommoc、ほか2社の計4社が実現している。ただしそれぞれの相対取引の結果であり、新規上場による事例は今回が初となる。

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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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