抗がん剤を使用しないナノデバイスによる治療法の確立目指す医療ベンチャー、株式投資型CFで資金調達へ

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〈累計調達額約3.3億円〉画期的ナノデバイス「nanoSAPP」でがん治療の新たな道を切り拓く!薬のいらない世界を目指す、ライフサイエンス系東工大発ベンチャー

株式会社日本クラウドキャピタルが運営する株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で新規案件の情報が事前公開された。株式発行者はメディギア・インターナショナル株式会社、2月6日から8日まで、目標募集額1755万円、上限応募額6993万円で資金調達を行う。申し込みは1口9万円(9株)、1人5口まで。

抗がん剤の副作用や高額な医療費などを理由に治療が受けられない方を救いたい。メディギア社は、そんな理念に基づき、がんの薬物治療や医師の技量に左右されない、新たなコンセプトに基づいたがん治療法を研究開発している。がん細胞への酸素・栄養供給をピンポイントに止めて死滅させようというもので、既存のがん療法アプローチとは全く異なる。具体的には、紙おむつなどで使われる、水を吸収することでゲル状になる物質「SAP(サップ)」をナノサイズまで微小化した「nanoSAPP(ナノサップ)」を、カテーテルを用いて腫瘍の栄養血管に投与する。

水を吸収することでゲル状になる物質「SAP(サップ)」をナノサイズまで微小化した「nanoSAPP(ナノサップ)」

これにより、腫瘍の新生血管の構造的特徴により、腫瘍組織にバリアが形成され、酸素・栄養の供給が遮断され、細胞死へと導くことが期待される。

「nanoSAPP(ナノサップ)」を、カテーテルを用いて腫瘍の栄養血管に投与

原料コストも抑えられるため、医薬品より安価な数十万円程度での提供を見込んでおり「経済的な理由で治療を断念する方を救えると考えている」と同社はコメントしている。

現在は動物実験による抗腫瘍効果と安全性を確認し、臨床試験(治験)に進むための第三者評価獲得のフェーズにある。開発から製品化までのプロセスを確実かつスピーディに進めるため、上場会社をはじめとした共同研究先や量産化を担うパートナーを既に有しており、2026年の市場投入を計画している。まずは肝臓がんをターゲットに実用化、将来的にはすい臓がん、肺がん、乳がんなどへの展開を目指す。

なお、製品化に至るまでの期間は、ライセンス提供先の製薬会社や医療機器メーカーなどに研究開発費の一部を担うマイルストーン収入を確保し、製品の販売開始以降はロイヤリティーとして販売額の5~20%を獲得していく計画だ。

2026年に「nanoSAPP」の製品化を目指すにあたって、上場会社を含むパートナー各社と提携

また、医療従事者専門サイト「m3.com」を運営しているエムスリーグループと幅広い枠組みで業務提携していくことで合意。薬事的コンサル・研究開発、臨床開発、医師へのマーケティング・調査などの分野で同グループの協力を受けていく。IPOは2025年、売上高6億円、同年までにマイルストーンの達成件数2件を計画する。

同社が利用するファンディーノは日本初の株式投資型CFサービス。1口10万円程度から投資が可能で、投資先の企業がエグジットすれば大きなリターンが期待できる。未上場企業でも投資先企業の進捗情報を定期的に受け取ることができるため、投資家は事業の進捗状況を把握でき、必要に応じて投資先を実際に支援することも可能だ。

募集を希望するベンチャー企業の業種はさまざまだが、いずれも複数の公認会計士などによって金商法で定められた項目を中心に、厳正な審査が行われる。 また、社内の審査会議では審査員全員の一致がないと通過できない。投資家はオンライン登録が必要となる。1月30日現在、累計成約額44億8395万円、累計成約件数136件、登録ユーザー数は5万4758人。

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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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