足や腕のむくみ予防・治療用の「弾圧着衣」を提供する医療機器メーカーのアステラ・メディカル株式会社は、株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で7月16日から募集による投資申込みの受付を開始する。プロジェクト名は「医療用だけど、オシャレ。がん治療後の苦痛と闘う推定15万人の女性を笑顔にする『アステラ・メディカル』」1口10万円、1人5口まで、目標募集額1千万円、上限応募額3千万円を7月19日まで募る。
アステラ社は今年2月創業。医療現場で活用されている医療用弾性ストッキングブランド「SorrisO(ソリッソ)」の販売ネットワークと延べ300の取引先を引き継いだスタートアップ企業。ソリッソは女性層に多い「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」や、高齢者層に多い「エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症の総称)」など、血栓症に起因した「足のむくみ」の予防や治療用の医療用着圧ソックスを主力とする。肌に優しいコットンを採用した「ノーマル・コットン」は、化繊素材による弾性着衣が主流である競合商品に先駆けて市場投入し、化繊アレルギーや皮膚トラブルを抱える高齢者や女性層のインナー向けに好評だ。
創業を機に、「腕のむくみ」に悩む方々に向けた新商品開発プロジェクトとしてアームケア市場へ参入する計画を持つ。後発ながら、大手靴下メーカーの福助株式会社との協同が決まった。福助も腕分野の商品は未経験だが、「後発参入だからこそ、差別化された医療用のアームスリーブを商品化したいという当社の投げかけに『チャレンジしがいがある』と評価をいただいた」(アストラ社)という。
同社は直近のトピックスとして、新型コロナウィルスが血栓症を引き起こしやすくすること、肺血栓塞栓症などによる重篤かつ致命的な肺炎症状を引き起こすという学説に注目する。コロナによる重篤化予防対策として、また、テレワークによるエコノミークラス症候群予防対策として、医療用着圧ソックスが注目されると見込む。
目標は、上肢リンパ浮腫向けアイテムの開発。浮腫状態を緩和し、リンパ還流を促進するために必要な着圧レベルはそのままに、柔らかさ・薄さ(機能性)とファッション性(おしゃれ)を兼ね備えた、全く新しいタイプの医療用弾性スリーブを開発する計画。クラウドファンディングが成立した場合、調達資金は、医療用弾性アームスリーブの商品リリース直前に設定された、実際のリンパ浮腫患者による装着モニタリングテスト用プロトタイプの製作資金などに充当、医療現場の声を拾い集めた開発プロセスに活かしていくという。成立した場合、エンジェル税制適用(優遇措置B)の適用が確認されている。
今回、アステラ・メディカル社が資金調達を行う「ファンディーノ」は国内初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、累計成約額は国内取引量1位の32億6,996万円(2020年7月現在)。
投資家は、ファンディーノ上で一口10万円の小口からIPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができる。
応募企業については、投資家保護の観点から詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいている。
審査は公認会計士等専門知識を有する者を中心とした専門家チームが行い、その後の審査会議においては多数決ではなく、会議メンバー全員一致で決定するという厳しい基準で審査を行っており、実際に審査を通過する企業は5%未満となっている。
ファンディーノで投資を実行するには、下記ウェブサイトで事前に登録を済ませておくことが必要となる。
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【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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