三菱UFJ信託銀行株式会社と株式会社FUNDINNO(ファンディーノ)は4月28日、未上場企業における経営管理業務のDX推進に向けて、クラウド経営管理ツール「FUNDOOR(ファンドア)」に関する資本業務提携契約を締結したと発表した。
成長を志向するスタートアップは、資金調達や優秀な人材の確保など、事業継続のためさまざまな課題があり、経営管理に十分に取り組めない傾向がある。経済発展に向け、スタートアップの成長環境を整備することは喫緊の課題とされ、一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)も今年3月、スタートアップエコシステムの抜本的強化に関する提言を発表した。
ファンドアは、ファンディーノ社が提供するスタートアップ向けクラウド型経営管理ツール。煩雑な業務を一元管理し、オンラインで完結できる仕組みを通じて、企業と株主との適切な関係構築を支援する。一方、三菱UFJ信託銀行は、株主総会運営サポート等の株主名簿管理業務をはじめ、株主との対話支援、ガバナンス関連支援などの提案を通じて、株式に関する総合的な支援を行っている。両社の提携は今月22日付三菱UFJ信託銀のノウハウを活かしながらファンディーノのツール提供を加速、業界全体のDXを推進することで合意した。
ファンディーノ社は、株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO」を手掛ける。日本初の株式投資型CFのプラットフォームで、1口10万円前後の少額から、IPOやバイアウトを目指すベンチャー企業に投資できる。ファンドアは、事業計画や資本政策など、資金調達に必要な流れや書類作成を支援する未上場企業向けサービス。専門知識が豊富でなくても将来を予測した精緻な事業計画が作成でき、株主とのコミュニケーションも行える。株主総会に必要となる招集通知から委任状、議事録までを自動で作成する機能も追加された。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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