融資型クラウドファンディング(CF)サービス「クラウドバンク」を提供する日本クラウド証券株式会社が6月23日、金を最低1,000円から取引できるサービスの提供を開始した。取引の最低単位を1000円、購入手数料を購入代金の1.65%(税込)に設定、さらに金の保管料や年会費を無料にし、金による資産運用を利用しやすくするなど、負担を極力抑えた。
金は、株などの相場の下落局面に強いと考えられており、経済環境の悪化や世界的な政情不安、紛争などの有事に備えたリスクヘッジ手段として活用されている。オンラインですべて完結する資産運用と異なり、金の保管など物理的な負担もあるが、同サービスは最低取引単位1000円以上、1,000円単位と少額に設定、敷居を下げている。全量売却の場合、最低取引単位の設定はない。購入手数料は購入代金の1.65%(税込)に抑え、売却手数料、保管料、年会費はすべて無料。
取引商品は純度 99.99%以上の金地金(大阪取引所が認定した国内ブランド)。金の保管方法は特定保管で、もし同社が倒産した場合でも、顧客の金はすべて返還される。金の取引サービスを提供することで、同社は「融資型CFの認知のなかった新たな顧客層の取り込みと、既存顧客の投資機会の拡大に寄与することで、一層の顧客基盤の強化が図れる」と期待している。
クラウドバンクは、サイト上で募集している様々なファンドから、気に入ったものを選んで、プロが行う融資による資産運用に参加できるサービス。全てのファンドは保全性を考慮した融資による運用を行うため、相場の値動きを常にチェックして売買を行う必要はなく、特別な知識がなくても、「待つだけで資産が増えていく」体験を楽しめるのが特徴。
日本クラウド証券社はCFに注力した証券会社。事業を通じて「すべての日本人が自分の資金をより有効かつ意味のある活用ができるような機会」を提供、豊かな社会の実現を目指す。CFの仕組みで、国内中小企業への融資、再生可能エネルギー発電所の開発支援などを提供している。
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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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