融資型クラウドファンディング(CF)プラットフォーム「Bankers(バンカーズ)」を運営する株式会社バンカーズは3月10日、ファイナンスサービスを展開する株式会社マイナビブリッジと協調融資を行う「オートリースファンド」の概要を発表した。バンカーズグループがSPC(特別目的会社)を新設し、中古車販売事業者を事業パートナーとして中古車のセールとリースバックを行い、エンドユーザーが支払うリース料などによる事業収益で投融資の回収を図る。
融資型CFは、投資家がファンドへの出資のかたちで企業へ融資、リターンを得るCF。バンカーズは2020年12月に第1号ファンドの募集を開始。同社と借手の間で金銭消費貸借契約を締結し、投資家からの出資金を融資、その元金の返済および利息などの支払を受ける融資事業として実績を増やしている。マイナビブリッジ社は、ABL(売掛金担保ローン)、個人事業主向け小口ファクタリングなどのファイナンスサービスを主力とする。
同ファンドのスキームは、バンカーズの融資型ファンドとマイナビブリッジが、 SPCによる中古車購入資金を資金使途としてSPCへ協調融資を行う。リース車両の大半に、車両の監視と機能の一部制御が可能なIoTデバイスを搭載、 リース料債権を担保とする保全措置をとる。
また、中古車販売事業者自身がSPCへ一部出資を行うことで、 万一エンドユーザーが支払不能に陥った場合や、 SPCが購入する中古車両の数が想定よりも少なくなるなど、貸倒れや収益下振れが発生した場合についても、一定割合を中古車販売事業者自身が事業リスクとして負う保全スキームを採用し、リスクを低減した。アセットマネジメント業務は、 バンカーズグループの株式会社バンカーズ・アセットマネジメントが担う。
「提携リース会社によるリースのみならず、中古車販売事業者自身がリース事業を展開する『自社リース』の仕組みを一つの事業として展開する目的で、このファイナンススキームを開発した」とバンカーズ社。「新型コロナなどで経済的な影響を受け、他社ではオートリースを組むことができなかった人を含め、一人でも多くの方に車を保有してもらうことで、新たな生活スタイルと生活の糧を築いていく一助に」と説明する。
両社が協働で取り組む第1号案件。 今後は日本の中古車販売事業者の支援と投資家の資産形成に寄与できる様々な融資型ファンドの開発を進めていく方針。
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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