1株から購入できる証券会社は?手数料や特徴、注意点など比較

初めて株を取引する方や若年層に向いているのが、1株から購入できる株式投資です。数百円など少額資金から購入できる上、スマートフォンから手軽に取引できる証券会社もあるため、若い方や投資初心者を中心に注目している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、この記事では1株から購入できる株式の特徴、メリット、注意点を詳しくご紹介します。また、主な証券会社の手数料なども比較しながら解説するので、参考にしてみてください。

※本記事は2021年9月18日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 1株から購入できる株式の特徴
    1-1.数百円でも株式投資が可能
    1-2.株式数に応じた配当金を受け取れる
    1-3.少ない資金で分散投資が可能
  2. 1株から購入できる証券会社と手数料
    2-1.PayPay証券
    2-2.マネックス証券
    2-3.SBI証券
    2-4.SBIネオモバイル証券
    2-5.LINE証券
  3. 1株から購入できる株式の注意点
    3-1.手数料が割高
    3-2.株主優待を受けられない
    3-3.リアルタイム売買ができない
    3-4.大きな利益を狙いにくい
  4. まとめ

1 1株から購入できる株式の特徴

通常の株取引は最低購入単位の株数(単元数)ごとに取引されるのに対し、1株から売買できる株式の呼び方は、証券会社によって異なるものの「単元未満株」や「ミニ株」と呼ばれています。単元未満株取引の特徴は以下の通りです。

1-1 数百円でも株式投資が可能

通常の株取引の場合、取引最小単位は100株と決められているため、1株1,000円なら最低10万円、1株1万円なら最低100万円などのまとまった投資資金が必要です。

一方、単元未満株の取引では1株単位で株を購入できるので、1株1,000円の銘柄なら1,000円から投資可能です。国内の証券取引所に上場している企業の中には、1株数十円〜数百円の銘柄もあるので、投資初心者の方でも元本割れ等のリスクを小さくでき、投資を始めやすいのが特徴です。

1-2 株式数に応じた配当金を受け取れる

単元未満株でも株式数に応じた配当金を受け取ることができます。配当金とは、株主の株式保有比率に応じて企業から貰えるお金です。配当は、企業活動によって得られた利益の一部を株主に還元する制度であり、1株のみの保有でも配当金を受け取ることができます。

1-3 少ない資金で分散投資が可能

株取引では企業の倒産リスクや市場の変化による業績悪化リスク等を考慮することが大切です。投資資金を1つの銘柄に集中させた場合、その企業が倒産すれば元本の全額を失う可能性があります。

株式投資のリスク対策では、なるべく複数の銘柄に投資し、ポートフォリオ全体の資産価値減少を抑えることが重要ですが、単元株数で複数銘柄を購入するにはまとまった資金が必要になります。

一方、単元未満株で取引する場合、少額からポートフォリオに複数銘柄を組み合わせることが可能なので、手軽に分散投資を図れます。このように、限られた資金でリスク管理をしながら株式投資を行えるのも単元未満株式の特徴です。

2 1株から購入できる証券会社5選

単元未満株は国内全ての証券会社で取り扱っているサービスではなく、取扱銘柄数や手数料なども証券会社によって異なります。中でもコスト負担が少なく、単元未満株取引を行いやすいのは、LINE証券SBIネオモバイル証券PayPay証券マネックス証券SBI証券の5社です。

それぞれ詳しく確認してみましょう。

証券会社 1約定ごとの手数料(税込) 手数料詳細
1,000円 1万円 5万円
PayPay証券 5円 50円 250円 スプレッドとして取引価格に0.5%が加減算される手数料体系です。市場の取引時間外は1%となるため表記の手数料より割高になります。
マネックス証券 買付は手数料無料 買付は約定金額に関わらず無料で、売却時には約定金額の0.55%の手数料が発生します。売却金額が少ない場合でも最低手数料(52円)は必ず発生する仕組みです。
52円(売却) 55円(売却) 275円(売却)
SBI証券 55円 55円 275円 約定金額の0.55%の手数料が発生します。売買金額が少ない場合でも最低手数料(55円)は必ず必要です。
SBIネオモバイル証券 月50万円までの約定は月額220円 約定ごとの手数料ではなく月間の約定金額に応じて月額のサービス利用料が決まる仕組みです。月間の約定金額が50円万超300万円以内の場合は月額1,100円となります。
LINE証券 2~5円 20~50円 100~250円 スプレッドとして取引価格に加減算される手数料体系です。銘柄に応じて取引金額の0.2~0.5%のスプレッドが発生し、市場の取引時間外は1%となるため表記の手数料より割高になります。

※2021年9月時点

2-1 PayPay証券

スマホ専用証券であるPayPay証券では、1株単位ではなく金額単位で取引できる点が大きな特徴です。本来、1株2,000円の銘柄を買う場合は最低でも2,000円の資金が必要になりますが、PayPay証券ではこの銘柄を1,000円(0.5株)という金額指定で購入することができます。

取引手数料は銘柄によって異なり、他のスマホ証券よりも高い場合もありますが、主要ネット証券と比べると安い水準です。

また、取引できる日本株の銘柄数は、LINE証券やSBIネオモバイル証券と比べて少ないものの、上記の2社では取り扱っていない米国株を日本株と同様に日本円の金額単位で購入できるのも大きな強みです。

そのため、PayPay証券は金額単位での分かりやすい取引をしたい方や、米国株を少額から取引してみたいという方に向いている証券会社です。

2-2 マネックス証券

マネックス証券は大手ネット証券の一角で、「ワン株」のサービス名で単元未満株を扱っている証券会社です。東証と名証に上場しているほぼ全ての株式が取引可能で、スマホ証券と比べて多くの銘柄から投資対象を選べるのが特徴です。

取引手数料は、大手ネット証券では初めて買付にかかる手数料を無料にしており、約定金額1万円前後ではスマホ証券と遜色のない安さです。ただし、1万円未満の場合、最低手数料52円が発生するため、やや割高になります。

そのため、マネックス証券はスマホ証券よりも豊富なラインナップから単元未満株を選びたい方に適しています。

2-3 SBI証券

ネット証券ではトップクラスのシェアを誇るSBI証券では、「S株」というサービス名で単元未満株を取引することが可能で、東証に上場しているほぼ全ての銘柄を売買することができます。

SBI証券は豊富な金融商品を揃えており、単元未満株だけでなく国内・外国株の現物や先物、投資信託、債券、FX、CFDなどの様々な商品を取引できる点が特徴です。

単元未満株の取引手数料は一律0.55%(最低手数料55円)となっているので、上記の各証券会社よりもやや高めの水準です。そのため、SBI証券は単元未満株の取引だけでなく、将来的に他の金融商品も取引したい場合や投資経験者の方に適しています。

2-4 SBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券(ネオモバ)は「S株」というサービス名で単元未満株を扱っているスマホ証券であり、東証に上場しているほぼ全ての銘柄が取引可能です。

SBIネオモバイル証券は月額の手数料体系を採用している点が特徴です。月間の約定金額が50万円以下の場合、何度取引しても220円の手数料で済みます。また、手数料を払っている間、株の購入に使える期間固定のTポイントを毎月200ポイント(200円相当)もらえるため、定期的に株を買う場合、実質20円のコスト負担で取引することが可能です。

このほか、SBIネオモバイル証券はIPO(新規株式公開)株でも1株から申込みできるので、月間の約定合計金額50万円以内で多くの回数取引をされる方や、新規上場企業に投資したい方に向いています。

2-5 LINE証券

LINE証券はスマートフォンで口座開設から取引まで全て行えるスマホ証券です。「いちかぶ」というサービス名で単元未満株を扱っており、中小型株や新興市場も含めて1,000銘柄以上の単元未満株を取引することができます。

LINE証券の手数料は、他社と比べても割安に設定されているのが特徴です。また、対象銘柄が割引価格で買えるタイムセールや取引手数料が無料になるアフターヌーンセールなども不定期に実施されているので、時期によってはさらに取引コストを抑えることも可能です。

「いちかぶ」は、市場の昼休み時間や夜間などの時間外でも取引でき、LINEポイントを利用した投資もできるなど便利なサービスです。口座開設の手続きや取引の操作なども手軽なので、コストを抑えながら始めてみたい若年層や投資初心者の方に向いています。

3 1株から購入できる株式の注意点

単元未満株取引を行う際に気をつけたいポイントは以下の通りです。

3-1 手数料が割高

単元未満株は1株から取引できるというメリットがある反面、通常の株取引と比べて取引手数料が割高となることがあります。取引コストの負担割合は、少額投資ほど大きくなりやすいため、単元未満取引の場合も取引手数料の安い証券会社を選ぶことがポイントです。

3-2 株主優待は受けられない

単元未満株は基本的に株主優待を受けられません。株主優待とは、保有している株数や期間に応じて企業が株主に優待品や優待券などをプレゼントする制度です。多くの企業では単元株数を優待の権利が発生する最低株数として定めているため、1株などの単元未満株では株主優待を受けられない銘柄もあります。

また、単元未満株の場合、株主総会の議決権も基本的に与えられません。議決権は原則として単元株数ごとに1つの議決権が与えられる仕組みなので、1株などの単元未満株には議決権がない点も事前に把握しておく必要があります。

3-3 リアルタイム売買ができない

単元未満株は、原則としてリアルタイムで売買できない点にも注意が必要です。証券会社によって異なりますが、単元未満株を取引できる時間帯は、前場または後場の始値となります(上記の証券会社の場合、LINE証券は単元未満株のリアルタイム売買が可能です)。そのため、狙った価格で取引しにくい点に留意しておきましょう。

3-4 大きな利益を狙いにくい

単元未満株は取引金額も少ないため、売却益や配当金などのリターンも限定的です。そのため、大きなリターンを狙った取引ではなくコツコツと投資したい方や、株取引の経験を積みたい場合に向いています。

まとめ

1株から購入できる株式投資は少額取引が可能なので、投資初心者やまとまった資金を用意するのが難しい場合に向いている株取引です。

一方、単元未満株取引では取引手数料に注目することも大切です。単元未満株の取引では大きな利益を得ることが難しいため、取引金額によっては割高になる取引手数料を抑えることが利益確保につながります。

1株から購入できる証券会社を探す際は、取引手数料がなるべく安く、投資目的や取引スタイルに合うサービスを検討するようにしましょう。

The following two tabs change content below.
HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チームは、株式投資に関する知識が豊富なメンバーが株式投資の基礎知識から投資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融・投資メディア「HEDGE GUIDE」