アプリが人気の証券会社は?口コミ数の多い5社の特徴を比較

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若い世代によるアプリの利用は、投資ブームの火付け役にもなっています。投資アプリは、従来のパソコン画面による取引と同様に、スマホのみで取引が完結するため、外出先でも手軽に投資を行うことが可能です。

特に主要証券会社からリリースされている株アプリは、パソコンの取引ツールと比べても劣らない水準の機能やサービスが搭載されているので、注目している方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、株アプリが人気の証券会社や特徴を詳しくご紹介します。株アプリを比較検討したい方、株式投資に関心のある方は、参考にしてみてください。

※本記事は、2022年3月28日の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 株アプリとは
  2. アプリが人気の証券会社5選
    2-1.楽天証券
    2-2.SBI証券
    2-3.DMM.com証券
    2-4.松井証券
    2-5.マネックス証券
  3. アプリが人気の証券会社の選び方
    3-1.取引のしやすさ
    3-2.トレード機能
    3-3.情報機能の充実度
    3-4.管理のしやすさ
  4. まとめ

1 株アプリとは

「株アプリ」とは、スマホから株式投資が行えるスマホアプリを指します。外出先でもチャートの確認ができ、株取引を行える一方、パソコンの取引ツールよりもシンプルで手軽に取引できるように設計されており、投資初心者や取引ツールに慣れない人でも操作しやすいのが特徴です。

株アプリの主な機能は、「チャート分析」「売買」「様々な情報機能」の3つです。テクニカル指標の数はパソコン取引ツールより多くありませんが、基本的な指標は搭載されているほか、パソコン取引ツール同様、指値、逆指値などの基本的な注文タイプもあります。

また、株アプリの情報機能では、マーケットニュースや経済指標、企業業績などの情報収集が可能になるので、投資判断の助けとなります。

このほかにも、約定や株価の値上がり、値下がりを通知してくれる「アラート機能」など、ネット証券によってサービスの数や種類は変わってきます。

2 アプリが人気の証券会社5選

主要証券会社で利用できるアプリの具体的な特徴を確認していきましょう。

2-1 楽天証券

証券会社/アプリ名 楽天証券/iSPEED 株取引
取引可能な金融商品 国内株式、米国株式
取引方法 現物取引、信用取引
注文方法 成行、指値、逆指値、OCO
NISA口座 対応
銘柄のお気に入り登録 1,000銘柄
銘柄の検索方法 銘柄名、銘柄コード、テーマ、業績、チャート形状、スクリーニング
テクニカル指標の数 15種類
情報機能 サマリー、板、市況情報、歩み値、ニュース、四季報、適時開示、業績、経済指標、業績予想等
提携メディア モーニングスター、ロイター、フィスコ
アラート機能 値動き通知、約定通知
生体認証 対応

楽天証券は、ユーザー数や取扱金額などでネット証券上位に位置する、楽天グループの証券会社です。

楽天証券の株アプリ「iSPEED 株取引」では、ニュースや指標、お気に入り銘柄、チャート、注文パネルなどの必要な情報を集約できる「My page」機能が搭載されており、自分だけのオリジナルな画面を作れるのが特徴です。

また、iSPEEDは国内株のみならず米国株の注文もアプリ内で行えるので、日米株を一括して管理可能なほか、NISA口座にも対応しています。さらに、15種類のテクニカル指標が用意されており、ニュースや四季報、市況情報、業績予想などの情報機能も充実しています。

また、楽天証券は、アプリで「アルゴ注文」ができる唯一の証券会社なので、外出先でもアルゴ注文の設定・稼働を行えるのも特徴です。

2-2 SBI証券

証券会社/アプリ名 SBI証券/SBI証券 株アプリ
取引可能な金融商品 国内株式
取引方法 現物取引、信用取引
注文方法 成行、指値、逆指値、OCO、IFD、IFDOCO
NISA口座 対応
銘柄のお気に入り登録 10,000銘柄
銘柄の検索方法 銘柄名、銘柄コード、テーマ、業績、チャート形状、スクリーニング、キーワード等
テクニカル指標の数 16種類
情報機能 気配置、歩み値、銘柄詳細、四季報、ニュース、適時開示、業績、銘柄分析等
提携メディア ロイター、モーニングスター、MINKABU PRESS
アラート機能 値動き通知、約定通知
生体認証 対応

SBI証券は、国内株式の取引シェア日本一の実績を持つ大手証券会社です(2021年4月~6月の委託個人売買代金シェア。SBI証券集計)。SBI証券の株アプリ「SBI証券 株アプリ」では、ワンタップで注文が完了する「スピード注文」が搭載されているほか、銘柄お気に入り登録は10,000銘柄まで可能と豊富です。

また、特殊注文を活用できるのも特徴で、成行、指値、逆指値、OCO、IFD、IFDOCOなど幅広く対応しています。さらに、テクニカル指標は16指標使えるほか、ニュース、四季報、グラフで見られる銘柄分析など情報機能も充実しています。

このほか、テーマ、業績、チャート形状、キーワードから銘柄を絞り込めるので、気になる銘柄もすぐに見つけることができます。

なお、楽天証券のiSPEEDと比較すると、トレード機能等は上回っていますが、日米株をアプリ上で一括管理できない点はやや不便です(米国株は別アプリ)。

2-3 DMM.com証券

証券会社/アプリ名 DMM.com証券/スマホアプリDMM株
取引可能な金融商品 国内株式、米国株式
取引方法 現物取引、信用取引
注文方法 成行、指値、逆指値、OCO
NISA口座 対応
銘柄のお気に入り登録 2,000銘柄
銘柄の検索方法 銘柄名、銘柄コード、キーワード、投資金額、決算検索等
テクニカル指標の数 13種類
情報機能 ニュース、銘柄詳細、株価分析、四季報、ビジュアル決済、株主優待、板情報
提携メディア MINKABU PRESS、株探ニュース、モーニングスター
アラート機能 約定通知
生体認証 非対応

DMM.com証券は「DMMグループ」傘下のネット証券で、オンライン取引を強みとしており、機能性に優れた株アプリを活用することができます。DMM.com証券の株アプリ「スマホアプリDMM株」では、モード切替が可能になっており、「かんたんモード」と「ノーマルモード」から選択できます。

かんたんモードでは、取引や銘柄選択をよりシンプルに行えるなど直感的な操作が可能になっているので、投資初心者向きです。一方、ノーマルモードでは、チャート画面からワンタップで発注可能で、お気に入り銘柄からスムーズに発注画面に移ることのできる中級者向けの設定となっています。

また、スマホアプリDMM株では、日米株式をアプリで一括して管理できるほか、13種類のテクニカル指標と描画により外出先でもチャート分析を行うことができます。さらに、充実した銘柄検索機能が搭載されているので、銘柄選びをサポートしてくれます。

2-4 松井証券

証券会社/アプリ名 松井証券/松井証券 株アプリ
取引可能な金融商品 国内株式、先物及びオプション
取引方法 現物取引、信用取引
注文方法 成行、指値、逆指値、追随指値、返済予約
NISA口座 対応
銘柄のお気に入り登録 400銘柄
銘柄の検索方法 銘柄名、銘柄コード
テクニカル指標の数 11種類
情報機能 ニュース、サマリー、気配、銘柄情報、貸株金利履歴、歩み値、株価分析、適時開示、決算情報、ビジュアル決算、株主優待
提携メディア MINKABU PRESS、株探ニュース
アラート機能 約定通知
生体認証 非対応

松井証券は、100年以上の歴史を持つ老舗証券として知られており、日本で初めてネット証券取引を導入した証券会社です。

松井証券の株アプリでは、PC版トレーディングツールに劣らない機能を持っているのが特徴で、分析機能として11種類のテクニカル指標が使えるほか、他銘柄との比較も可能になっています。

情報機能は、ニュース、銘柄情報、決算情報など、取引に必要な情報がアプリ一つで完結しています。また、先物・オプション向けのページも用意されているので、国内株と一括管理が可能となっています。

さらに、注文方法は、成行や指値、逆指値のみならず追随指値、板注文、返済予約などの特殊注文も備わっているので、取引機能でも高い評価を受けています。

2-5 マネックス証券

証券会社/アプリ名 マネックス証券/マネックストレーダー
取引可能な金融商品 国内株式
取引方法 現物取引、信用取引
注文方法 成行、指値、逆指値、OCO
NISA口座 対応
銘柄のお気に入り登録 900銘柄
銘柄の検索方法 銘柄名、銘柄コード、キーワード
テクニカル指標の数 9種類
情報機能 ニュース、株価詳細、四季報、株主優待等
提携メディア MINKABU PRESS、株探ニュース
アラート機能 値動き通知、約定通知
生体認証 非対応

マネックス証券は、マネックスグループ傘下の証券会社で、米国株の取扱いは4,500銘柄以上と主要ネット証券の中ではトップクラスで、外国株に強い証券会社として知られています。

マネックス証券の株アプリ「マネックストレーダー」は使いやすさが特徴で、チャートと気配値を簡単にタブ切り替えできる点や、ワンタップ注文ができるので、スピーディーな取引が可能です。

また、チャートとニュースを同一画面に表示できるので、タイミングを逃さず取引できるほか、入出金から取引までの全ての作業をアプリ一つで完結できます。

なお、マネックス証券は外国株に強いものの、日米株を同一アプリで管理できません。米国株を取引するには、マネックストレーダーとは別に「トレードステーション米国株スマートフォン」をインストールする必要があるので留意しておきましょう。

3 アプリが人気の証券会社の選び方

株アプリを利用できる証券会社を選ぶ際に押さえておきたいポイントは以下の通りです。

3-1 取引のしやすさ

株アプリ選びでは、ストレスなくトレードするために操作性のチェックが欠かせません。例えば、銘柄画面から注文画面までスムーズに行えなければ、トレードタイミングに影響を与えるため、注文画面からワンタップで注文を行えるのが理想的です。

なお、株アプリには基本的にスピード注文が搭載されているので、スムーズに取引できるほか、注文画面のタブ切り替えも行いやすくなっていますが、取引操作が簡単でシンプルな設計となっているかどうかを確認することが大切です。

3-2 トレード機能

トレード機能(特殊注文や板取引、アラート機能など)は、相場状況に適したトレードを行う上で重要な役割を果たします。特殊注文が行える株アプリでは、相場状況やトレード環境に応じて柔軟なトレードが可能になり、立ち回りの選択肢が広がります。

3-3 情報機能の充実度

情報機能は、多くの株アプリに搭載されていますが、機能性、充実度は様々です。情報機能の充実度を確認する上でポイントになるのは、マーケットニュース、企業業績、経済指標などの取引に必要な情報を見られるかどうかです。その他にも株価分析機能や株価予想、四季報が搭載されているかも確認しておく必要があります。

ニュースや銘柄分析は、他のアプリで使うことも可能ですが、情報収集から取引まで、アプリ一つで完結しているかも確認してみましょう。

3-4 管理のしやすさ

株アプリにおける「管理のしやすさ」は、よく取引する銘柄、もしくは気になっている銘柄を登録できる機能や、管理画面のカスタマイズ性、国内株と同様に米国株やNISAを同じアプリで管理できるかどうかなどで左右されます。

銘柄登録はほとんどの株アプリで行えますが、登録上限数は数百~数千と証券会社によって様々です。また管理画面のカスタマイズ性は、指標、チャート、注文パネルなどの位置を自由に設定できる自由度を指します。自分だけの管理画面が設定できれば、取引や情報収集などの効率性が高まります。

まとめ

各証券会社は取引を手軽に行える様々なアプリを提供しています。例えば楽天証券は、日米株を同じアプリで管理できるほか、取引のしやすさ、トレード機能、情報機能が充実しており、SBI証券は、楽天証券と同様に総合力のある証券会社で、特殊注文を行えるのが特徴です。

また、DMM株は、かんたんモード搭載により取引のしやすさに強みを持ち、松井証券は、情報機能及び分析機能、トレード機能が便利です。マネックス証券は、アプリで入出金ができるため、全ての作業をアプリで完結できます。

アプリが人気の証券会社に興味のある方は、利用者の口コミや特徴をしっかり把握した上で、検討してみてください。

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