パソコンがなくても投資できる人気サービス5選、特長や機能、始め方

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従来はパソコンで投資を行うスタイルが中心でしたが、若い世代の間ではスマホで取引を行う方も増えています。スマホやタブレットで行う取引は、どこでもすぐに値動きのチェックができたり、手軽に操作できたりするほか、スマホ取引専用の「スマホ証券」も誕生しており、さらに利用しやすくなっています。

そこでこの記事では、パソコンがなくても投資できるサービスを詳しくご紹介します。投資に興味のある方、手軽に投資できるサービスを探している方は、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は、2022年4月12日の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. パソコンがなくても投資は可能?
  2. パソコンがなくても投資できるサービス5選
    2-1.SBI証券の「SBI証券 株アプリ」
    2-2.楽天証券の「iSPEED 株取引」
    2-3.DMM.com証券の「スマホアプリ DMM株」
    2-4.SBIネオモバイル証券「ネオモバ株アプリ」
  3. パソコン取引と比較したスマホ取引の注意点と始め方
  4. まとめ

1 パソコンがなくても投資は可能?

証券会社によって提供しているスマホ向け投資サービスは異なりますが、投資アプリの多くは分析ツールや情報機能、注文機能等を装備しているため、パソコン取引に近い環境で投資を行うことが可能です。

投資アプリの主な特徴は、パソコン取引のように難しい操作を必要としない点です。シンプルでわかりやすく、直感的な操作が可能となっているほか、スマホ取引専用のスマホ証券では、注文までの操作過程がさらに短く、必要なタップ数も少なくなるように設計されています。

投資アプリで主にできる操作は、「チャート分析」「注文」「情報収集」の3つです。パソコン取引と同様、投資アプリでもチャート分析が可能で、テクニカル指標は投資アプリにより異なりますが、移動平均線やMACD、RSIなどの代表的な指標は、多くの投資アプリで使えます。また、横画面対応のチャートや、複数銘柄を同時監視する機能がある投資アプリもあります。

また、注文機能では、指値や逆指値など基本的な注文方法が可能なほか、OCO注文やIFD注文などの特殊注文を行える投資アプリもあるため、外出先でも複数の注文を活用することができます。

さらに、投資アプリは情報機能も充実しています。経済指標や業績、マーケットニュース等を見ることができる機能で、投資アプリに搭載されている情報ツールを使えば、他媒体を使う手間を省くことができます。また、証券会社独自のコラムやアナリストレポート、四季報が見られる投資アプリもあるので、投資アプリ一つで情報収集が可能になります。

このほか、約定や値上がり、値下がりをアラートしてくれる「アラート機能」や自動売買が行える「アルゴ注文」機能が搭載されている投資アプリもあるなど、投資アプリによって利用できるサービスが変わってきます。

2 パソコンがなくても投資できるサービス5選

ほとんどのネット証券では、投資アプリが活用できますが、投資アプリによって強みやサービスは様々です。以下では、パソコンがなくても投資できるサービスをご紹介していきます。

2-1 SBI証券「SBI証券 株アプリ」

SBI証券は、国内株式の取引シェア日本一を獲得しており、預かり資産残高においても高いシェアを持つ証券会社です。SBI証券では、投資アプリである「SBI証券 株アプリ」を活用することで、パソコンがなくても投資を行えます。

アプリ名 SBI証券 株アプリ
注文できる金融商品 国内株式、投資信託
注文方法 成行、指値、逆指値、OCO、IFD、IFDOCO
テクニカル指標の数 16種類
情報機能 ニュース(ロイター、モーニングスター、MINKABU PRESS)、四季報、銘柄詳細、業績情報、経済指標、銘柄分析等
銘柄のお気に入り登録 10,000銘柄
アラート機能 あり

「SBI証券 株アプリ」では、成行や指値、逆指値注文のほか、OCO、IFD、IFDOCOなど特殊注文を活用できます。情報機能においては、主要ニュース媒体や四季報のほか、グラフ化して見られる銘柄分析なども充実しています。また、テクニカル指標の数も16種類と豊富なので、テーマ、業績、チャート形状等で取引したい銘柄を絞り込めるのが特徴です。

さらに、ワンタップで注文が完了する「スピード注文」や、値動き及び約定におけるアラート通知機能が搭載されているほか、銘柄お気に入り登録は最大10,000銘柄と投資アプリの中で最多水準となっています。

なお、米国株取引は別アプリになるため、米国株を同じアプリで一括管理することはできませんが、NISA口座は同アプリで一括管理することができます。

2-2 楽天証券「iSPEED 株取引」

楽天証券はSBI証券と並ぶ大手ネット証券会社の一社です。楽天証券では、投資アプリ「iSPEED 株取引」を活用することで、パソコンがなくても投資を行えます。

アプリ名 iSPEED 株取引
注文できる金融商品 国内株式、米国株式、投資信託
注文方法 成行、指値、逆指値、OCO
テクニカル指標の数 15種類
情報機能 ニュース(ロイター、モーニングスター、フィスコ)、サマリー、四季報、銘柄詳細、業績情報、経済指標、業績予想等
銘柄のお気に入り登録 1,000銘柄
アラート機能 あり

iSPEED 株取引では、アプリひとつで日米株を一括管理できるので、国内株同様に米国株の注文も行えます。また、「My page」機能により、ニュース等の情報機能やチャート、お気に入り銘柄、注文パネル等の情報を集約でき、オリジナルのページを作成できます。

このほか、15種類のテクニカル指標や、テーマ、業績、チャート形状等で銘柄を絞り込めるので、銘柄選びに役立ちます。情報機能においても、大手メディアのニュースや経済指標、業績情報をはじめ、サマリーや業績予想を閲覧することができます。

さらに、iSPEEDは自動売買の「アルゴ注文」サービスを使える唯一の証券会社となっており、いつでも稼働させることができます。

2-3 DMM.com証券「スマホアプリ DMM株」

DMM.com証券は、幅広いデジタルコンテンツを手掛ける「DMMグループ」傘下の証券会社であり、機能性の充実した投資アプリである「スマホアプリ DMM株」を利用できるため、パソコンがなくても投資を行えます。

アプリ名 スマホアプリ DMM株
注文できる金融商品 国内株式、米国株式、投資信託
注文方法 成行、指値、逆指値、OCO
テクニカル指標の数 13種類
情報機能 ニュース(MINKABU PRESS、株探ニュース、モーニングスター)、四季報、銘柄詳細、業績情報、経済指標、株価分析等
銘柄のお気に入り登録 2,000銘柄
アラート機能 あり

DMM株アプリでは、通常の注文タイプのほか、13種類のテクニカル指標および描画ツールを駆使することができます。銘柄のお気に入り登録も2,000銘柄と多く、パソコン取引に劣らない取引環境が特徴です。

また、DMM株アプリには、「モード切替」機能があるのも強みです。モードの種類には「かんたんモード」「ノーマルモード」があり、かんたんモードでは、注文や銘柄検索の操作が手軽に行える上、感覚的な操作が可能になるので、投資初心者の方に適した設定となっています。

一方、ノーマルモードでは、お気に入り銘柄やチャート画面などからスムーズに注文画面に移れることから、実践に強い設定となっています。また、DMM株アプリは、日米株をアプリ内で一括管理できるので、米国株投資を行いたい方にも向いています。

2-4 SBIネオモバイル証券「ネオモバ株アプリ」

SBIネオモバイル証券の「ネオモバ株アプリ」は、SBIグループが提供するスマホ証券サービスで、1株単位で気軽に株式投資をできる点やTポイントを利用できる点などで人気です。他にFXアプリもあります。

アプリ名 ネオモバ株アプリ
注文できる金融商品 国内株式、IPO、ミニレンジeワラント(ネオW)
株式の注文方法 成行、指値
テクニカル指標の数 なし
情報機能 なし
銘柄のお気に入り登録 50銘柄
アラート機能 なし

購入金額もしくは購入数量(1株単位)を指定して株式を購入できるのが特徴で、まとまった現金がなくても株式投資を始めることができます。またTポイントを使って株式を買うこともできるため、投資のハードルは低くなっています。

そのほか特徴的な機能として「ひとかぶIPO」があり、通常は1単元(100株)での申し込みとなるIPO銘柄に対して1株から申し込むことが可能です。また「ネオW」と呼ばれる、一週間後の日経平均株価が上がるか・下がるか・変わらないかを当てる取引もできます。

株取引の手数料は月額制で、その月の約定代金合計額に応じて金額が変わります。50万円以下の場合は220円(月額)ですが、毎月ネオモバ限定Tポイントが200ptプレゼントされるため、実質的には非常に安価な水準で取引することが可能です。

3 パソコン取引と比較したスマホ取引の注意点と始め方

スマホやタブレット用の投資アプリは、取引を手軽に行える点が強みとなっている一方、機能が一部制限されているケースがあります。例えば、パソコンの注文タイプは、多彩な注文方法から自分の取引スタイルに合うものを選べるものの、投資アプリでは、成行や指値などの基本的な注文タイプしかない場合もあります。

また、スマホではチャート画面が小さく、チャート分析をしづらいこともあります。PCツールでは、大画面モニターや複数のモニターに表示できるためチャート分析に適していますが、投資アプリではスマホ画面によるチャート分析になるので、表示領域も小さく、視認性で劣ります。

さらに、通信環境にも注意が必要です。投資アプリは、外出先でも取引できるため便利ですが、不安定な通信環境だと売買したくてもできない可能性があります。また、フリーWi-Fiの利用は、情報漏洩の恐れもあるので注意が必要です。

なお、スマホやタブレットで投資を始めるには、各証券会社の口座開設が必要になります。口座開設手続きはネットで完結できる(証券会社による)ので、必要事項を入力し、必要書類を提出したら、早ければ即日開設することもできます。

口座開設完了後は、証券会社の投資アプリをインストールしてログインを行います。ログイン後、取引したい銘柄を検索し、数量・注文内容等を入力すれば実際に発注することができます。

まとめ

各証券会社から提供されている投資アプリを活用すれば、パソコンがなくても投資を行えます。例えば、 SBI証券の株アプリや楽天証券のiSPEEDは、注文機能、分析機能、情報機能において総合評価が高く、中級者向けです。

一方、操作方法が手軽で取引をシンプルに行いたい場合、初心者向けの「スマホアプリ DMM株(かんたんモード)」「LINE証券」「ネオモバ」などが適しています。

パソコンがなくても投資できるサービスに興味のある方は、このような特徴や注意点を把握した上で、検討してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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