株式投資の中でも大きな利益を狙いやすく、人気が高いのがIPO(新規上場株式)取引です。IPO取引は通常の株式売買と比較して手続きやルールが複雑なため敬遠されることもありますが、「岡三オンライン」は初めてでもIPO取引をしやすい証券会社です。
そこでこの記事では、岡三オンラインのIPO取引の特徴や評判、メリット・デメリット、始め方について解説します。IPO取引を検討している方、岡三オンラインの強みについて詳しく知りたい方はご参考ください。
目次
- 岡三オンラインのIPO取引の特徴
1-1.IPO申し込み時の事前入金不要
1-2.申込手数料・購入手数料0円
1-3.公平な抽選方式
1-4.国内の証券取引所をカバー - 岡三オンラインのIPO取引のメリット
2-1.中小型株のIPOに強い
2-2.公平抽選なので個人・少額の投資家でも不利になりにくい
2-3.申込金・購入手数料が不要で資金の拘束がない
2-4.IPO取引の情報が見やすい
2-5.キャンペーンが充実している
2-6.セミナーや投資家向け動画なども配信 - 岡三オンラインのIPO取引のデメリット
3-1.主幹事案件がない
3-2.ヘビーユーザーにはメリットが少ない - 岡三オンラインのIPO取引の評判
- 岡三オンラインのIPO取引の始め方
- まとめ
1 岡三オンラインのIPO取引の特徴
岡三オンラインは1923年から続く老舗企業「岡三証券」のグループ会社です。岡三オンラインは2006年1月からネット専門の証券会社として様々なサービスを提供しています。
業界トップクラスの手数料の安さや、トレードツールの使いやすさ、各種キャンペーンやセミナー・相場解説動画なども投資家から注目されており、インターネット上での情報発信にも強い証券会社として知られています。
まずは、岡三オンラインのIPO取引の特徴を確認してみましょう。
1-1 IPO申し込み時の事前入金不要
ネット証券ではIPOの申し込みの際に入金が必要な会社もありますが、岡三オンラインではIPOに申し込む時点で口座に資金は必要なく、当選した後に入金しても問題ありません。
岡三オンラインでIPOに申し込む際は、事前に口座を開設している必要がありますが、口座開設や口座の維持には手数料がかかりません。IPOに申し込むだけの場合、実質無料で行うことができます。
1-2 申込手数料・購入手数料0円
岡三オンラインでは、IPOへの申し込みや、当選したIPO株の購入手数料も無料です。証券会社によっては、IPOへの抽選に参加するために手数料が必要になり、IPO株の購入時にも手数料が発生する場合があります。初心者でもIPOに参加しやすい手数料設定になっているのが岡三オンラインの特徴です。
1-3 公平な抽選方式
IPO取引では販売される株式数が限られているため、抽選に当たった希望者のみがIPO株を購入できる仕組みになっています。岡三オンラインでも抽選はシステムで行いますが、抽選対象者ごとに番号(乱数)を付して抽選します。
できる限り多くの投資家に株式が配分されるように、当選順位に従って1単元ずつ配分される公平な仕組みになっています(複数の抽選で重複当選した場合も1単元のみ)。
1-4 国内の証券取引所をカバー
岡三オンラインのIPO取引では、東証(1部・2部・マザーズ・JASDAQ)、名証(セントレックス含む)、福証(Q-Board含む)、札証(アンビシャス含む)と国内の証券取引所をカバーしているため、地方の中小型株にも強く、IPO案件を豊富に取り扱っています。
外国株は扱っていませんが、年間30~50件ほどのIPO案件があり、多くのチャンスを得られるのが特徴です。
2 岡三オンラインのIPO取引のメリット
岡三オンラインは、その特徴からIPO取引のメリットも様々あります。メリットを知り、上手に活用しましょう。
2-1 中小型株のIPOに強い
岡三オンラインは全国の証券取引所にネットワークを有し、新興株式市場までしっかりとカバーしています。そのため、大型案件だけではなく、地方の中小型の案件にも強いのが特徴です。
中小型株は、金額や発行株式数こそ大型株に及ばないものの、コストパフォーマンスでは大型株を上回ることもあります。また、知名度の低い企業のIPO株で購入希望者も少ない場合、抽選での当選確率が高まることもあります。
2-2 公平抽選なので個人投資家でも不利になりにくい
IPO抽選において、システムで乱数を付与して抽選が行われるため、個人や取引実績の乏しい投資家でも不利になりにくい点もメリットです。
岡三オンラインのIPO抽選では、全員が平等に参加できる抽選ステージに一定量の株式数が割り振られ、かつ他ステージでの当選者は抽選から除外されるため、会員ランクの低い人にも当選する機会が平等に与えられています。
2-3 申込金・購入手数料が不要で資金の拘束がない
IPOの申し込み段階で口座への入金が必要なネット証券会社では、募集終了から抽選結果が出るまでお金を引き出すことができません。
一方、岡三オンラインのIPOでは申し込み時には口座に入金が不要なので、資金は拘束されません。さらにIPO株の購入手数料は無料で、取得できるのも最低単元数のみと決まっているため、必要資金額を募集段階で見積もりやすいのもメリットです。
2-4 IPO取引の情報が見やすい
IPOには各社で複雑なルールがあり、抽選スケジュールも少しずつ異なります。証券会社によっては、IPOに関する情報がWebサイトに掲載されていても見づらく、必要な情報を見極めにくいこともあります。
岡三オンラインのWebサイトのIPOページは、スケジュールや取り扱い銘柄についての情報が見やすく、必要な情報が探しやすくなっています。IPO未経験者や初心者にとってもIPOに必要な手続きやスケジュールを把握しやすいのも特徴です。
2-5 キャンペーンが充実している
岡三オンラインは、キャンペーンが充実しているネット証券会社です。時期によっては、キャッシュバックや賞品・金券がもらえる様々なキャンペーンやプログラムが実施されていることがあり、IPO取引を検討している方にもメリットのある内容となっています。
2-6 セミナーや投資家向け動画なども配信
岡三オンラインは、セミナーや投資家向けの動画配信にも力を入れています。金融・投資のプロフェッショナルたちによる動画はユーチューブで配信されており、個別銘柄や投資手法など株式投資をする上で役に立つ様々な情報を学ぶことができます。
3 岡三オンラインのIPO取引のデメリット
岡三オンラインでIPO取引をする上で注意したいポイントは以下の通りです。
3-1 主幹事案件がない
岡三オンラインは、IPOの主幹事ではなく委託幹事証券に特化した証券会社です。
IPOでは株式発行のための手続きを行ったり、株主募集(株の販売)を行ったりする証券会社を「主幹事証券」、販売のみを行う証券会社を「引受幹事証券」、幹事証券から委託を受けてIPOの販売を行う証券会社を「委託幹事証券」と言います。
主幹事証券には多くのIPO株が割り当てられるため当選する機会も増えます。一方、引受や委託の場合、主幹事ほどの数は割り当てられないため、当選する機会は少なくなります。
岡三オンラインは委託幹事証券であるため、IPO時に公開される目論見書にその名前が載ることはありません(主幹事・引受幹事証券は掲載されます)。過去3年間のIPOでは、岡三オンラインが主幹事証券となった案件はないものの、半数近い案件で委託幹事証券になっています。
そのため、岡三オンラインでIPOができることを知らない人も多く、母数の少ない中で抽選ができる場合もあります。
項目 | 2020年 | 2019年 | 2018年 |
---|---|---|---|
主幹事数 | 0件/93件中 | 0件/86件中 | 0件/90件中 |
引受・委託幹事数 | 38件/93件中 | 37件/86件中 | 47件/90件中 |
3-2 ヘビーユーザーにはメリットが少ない
岡三オンラインでは、IPOの抽選は過去の取引実績からS、A、Bの3つのステージに区分して行われます。
具体的には、第一抽選(対象:ステージS)、第二抽選(対象:ステージS及びA)、第三抽選(対象:全ステージ)の3回の抽選が実施され、取引実績の高いステージSの人は最大3回の抽選に参加可能です。
株式数の分配は、第三抽選用に一定数の株式が割り当てられ、残りの株式の半分ずつが第一、第二抽選にそれぞれ割り当てられることになっています。
このように取引実績の豊富なユーザーほど抽選に参加する機会が多いものの、抽選の段階が進むにつれて対象者が増えて当選確率は下がっていくため、そこまで有利な仕組みではありません。
他の証券会社では、取引実績がある人ほど当選確率に差をつけたり、抽選回数が増えたりする仕組みを採用している場合もあります。岡三オンラインは、他社と比較してヘビーユーザーであるメリットはそれほど大きくありません。
4 岡三オンラインのIPO取引の評判
岡三オンラインのIPO取引は、初心者でもわかりやすく始めやすいとの意見が多く寄せられています。実際にIPO取引を行った人の口コミや評判を確認してみましょう。
- 「評判どおりでツールが使いやすい」
- 「IPO抽選が取引量にかかわらず公平で前受金が不要」
- 「IPOの前受金や手数料が無料なので初心者でも使いやすい」
- 「お知らせメールが便利」
- 「IPOの割当数が少ない」
- 「主幹事じゃないため気づきにくい」
※上記はすべて個人の感想です。最新情報などについてはご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。
岡三オンラインのIPO取引については「わかりやすい」「前受金や手数料が無料」「初心者に向いている」という点を評価する声が多く見られます。また、口座の所有やIPO申し込みが無料なため、IPO用のサブ口座として、またはIPO専用証券口座として利用しているというユーザーの声もあります。
このほか、岡三オンラインが提供している「お知らせメール」は、幹事になったIPO案件やブックビルディングの結果などをメールで知らせてくれるサービスで、Webサイトで情報を確認する手間が省けると話題です。
一方、抽選のチャンスは多いものの、割当数が少ないため、期待するほど当たらないと感じるユーザーの意見もあります。
5 岡三オンラインのIPO取引の始め方
岡三オンラインでIPO取引を始めるためには、事前に証券口座の開設が必要です。口座開設のためには、以下の準備が必要になります。
- メールアドレス(連絡・通知用なので確認できるもの)
- 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証、パスポートなど)
- マイナンバー確認書類(マイナンバーカード、通知カードなど)
岡三オンラインの「口座開設」ページからメールアドレスを登録すると、登録したメールアドレスに口座開設申し込み専用のURLが届くので、URLを開いて個人情報の入力を行います。
個人情報の入力が終わると、本人確認書類とマイナンバー確認書類の提出を求められます。画像でアップロードして提出するか、郵送で提出するかを選択可能です。提出後、1~2週間ほどで取引画面へのログインパスワードがメールで、取引用のパスワードが郵送で送られてきます。
口座の作成が終わったら、日本株取引用システムにログインし、「IPO/PO銘柄一覧」から希望銘柄を確認し、新規公開株式の抽選に申し込み(需要申告)を行います。
抽選結果は当選の場合に限りログイン直後の画面に掲載されるので、当選が確認できたら所定の期日までに必要な買付金額を口座に入金します。入金と購入の意思表示を確認できれば約定となるので、あとは株式の公開日を待つのみとなります。
まとめ
岡三オンラインは、IPO取引の申し込み時手数料や購入手数料が無料のネット証券会社です。提供されているサービスやツールはわかりやすいため、IPO取引が初めての人にも使いやすいと注目されています。幹事となるIPO案件も多いため、IPO専用の証券会社やサブ的な証券会社としても利用されています。
IPO取引に関心のある方は、候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム (全て見る)
- 見守り市場に変革を。介護テックベンチャーがFUNDINNOで9/25募集開始 - 2024年9月20日
- 高速硬化性樹脂で日本の強靭化に貢献。日本総代理店がFUNDINNOで資金調達 - 2024年9月13日
- 子どもが安心安全に利用できるSNSアプリで事業拡大。運営ベンチャーがFUNDINNNOで8/31CF開始 - 2024年8月30日
- DMM株の評判は?メリット・デメリットやアカウント登録手順も - 2024年8月30日
- 採用のミスマッチ・入社後ギャップを解消するテックベンチャーがFUNDINNOで3度目のCF - 2024年8月29日