【元トレーダーが解説】DMM Bitcoinでイーサリアムを戦略的に購入する方法

2020年に暗号資産市場全体が盛り上がりを見せる中、一際注目を集めたのが「イーサリアム」です。イーサアリム・ネットワーク上のDeFi（分散型金融う）アプリケーションのスマートコントラクトにロックされた価値の総額（Total Value Locked:TVL）は140億ドル（1兆4,600億円）を越えています。

DeFi系プロジェクトのトークンも高騰する中、ベース資産となる暗号資産イーサリアム（ETH）も需要増加により年初来で177%上昇しています。そこで、この記事ではDMM Bitcoinを利用してイーサリアムを購入する方法、及びレバレッジ取引で利益を稼ぐ方法についてご説明します。

①DMM Bitcoinの特徴

DMM Bitcoinは、DMM．com証券を傘下に持つDMM.comのグループ会社です。DMM Bitcoinは現物取引だけでなくFX（外国為替証拠金取引）に慣れた方には馴染みがあるレバレッジ取引を備えており、証拠金に対して最大2倍の資産を売買できます。そのためDMM Bitcoinはトレードに適した機能を備えています。

DMM Bitcoinの取扱銘柄は6種類となっていますが、レバレッジ取引は12種類の暗号資産を取引でき、ビットコイン建を含む銘柄の組み合わせは18種類となっています。これにより、ビットコインに資金が集まっているタイミングで「イーサリアムやXRPを売って、ビットコインを買う」といった判断が可能となります。この場合、暗号資産市場全体の下落リスクを回避しながら、利益を積み上げることができます。このように暗号資産間の銘柄を豊富に扱っている点はDMM Bitcoinの重要な特徴です。

②DMM BitcoinのBitMatch注文

2つ目の特徴は、「BitMatch注文」というユニークな新機能が挙げられます。

一般的に、暗号資産を取引する方法には「販売所方式」と「取引所方式」の2つがあります。
そして販売所方式の場合は必ず「Bid（売値）とAsk（買値）間」のスプレッドが発生します。このスプレッドは主に暗号資産取引所の収益源であったり、価格変動をカバーするための源泉となります。しかし、買値は高くなり売値は安くなるため、ユーザーとしては不利な要素となっていました。

BitMatch注文を利用すると、条件はありますがBid（売値）とAsk（買値）の価格差の仲値（ミッドプライス）で注文を成立させることができます。30秒以内に売り注文を出すユーザーと買い注文を出すユーザーをマッチできる場合に、それぞれの注文数量が適合する部分のみが仲値で成立されます。残りの部分は従来のスプレッドで売買を行うことになるため、デメリットは無さそうです。

BitMatch注文の手数料は、現物取引でBTC/JPYの場合、取引単位あたりの2円となり、0.2BTCの買い注文が約定した場合で、【0.2BTC÷0.001BTC×2円＝400円】となります。手数料を考慮しても有利な価格で売買できる利点の方が大きいため、利用した方が得なサービスと言えるでしょう。

暗号資産交換業者にとってスプレッドは大きな収益源です。このスプレッドを低減するBitMatch注文は、有利な価格と引き換えにユーザーに頻繁に売買してもらいたいというDMM Bitcoinの方針が反映されています。

③DMM Bitcoinでイーサリアムを戦略的に購入する

次に本題である、DMM Bitcoinでイーサリアムを戦略的に購入する方法についてご紹介します。

3-1. 現物取引かレバレッジ取引か

通常、「現物取引」のスプレッドは「レバレッジ取引」と比較しても広くなっています。そのためレバレッジ取引を利用する方がベターに感じます。ここで、注意すべきは「どの程度の保有期間でポジションを保有するか」ということです。

現物の場合は購入後の保有にコストはかかりませんが、レバレッジ取引の場合はポジションの管理コスト（ポジション金額×0.04%）が発生します。そのため、長期的に保有し続けるとコストが積み上がってしまいます。つまり、数年単位で保有する予定であれば現物取引で取引を行う方が良く、１ヶ月程度の保有期間の場合はレバレッジ取引を利用すると良いと言えます。

DMM Bitcoinの「BitMatch注文」は現物でもレバレッジ取引でも活用でき、条件が成立した際にコストを抑えられるため積極的に利用しましょう。

今後のイーサリアムに期待する場合は積立投資をしても良いでしょう。私は暗号資産の積立投資には、下落時にポジションを増やす方法が適していると考えています。この市場はボラティリティが高く、2桁パーセント以上下落することも少なくないためです。

3-2. 下落を買う

1日5％以上動くことは日常茶飯事なので、朝の価格を5%下回る水準に常に指値注文を置いておき、約定を待つ方法も、一つの保守的な資産運用の方法として有用です。この方法は資産が上昇するとなかなかポジションが積み上がらないものの、一時的な急落（ヒゲ）を購入できるため比較的評価益が出やすい取引方法となります。

DMM Bitcoinは注文方法として指値や逆指値の他にIFDやIFO注文も備えています。IFDは「もしも〇円になったら新規で買い、その後に▽円になったら売り（決済）たい」と決めておく注文です。これを利用して、1日の中でイーサリアムの取引を自動で完結することもできます。

特に、現在のような上昇トレンドでは5%、10％、15％、20％と細かく指値注文を出しておき、反転した場合に利益確定が自動的に成立するように設定しておくことで、成果が出る場合があります。なお、ポジション量を適切なサイズに管理し、無理のない金額でイーサリアムを取引するようにしましょう。

④初心者から中上級者まで利用しやすいDMM Bitcoin

ここでは、DeFiの盛り上がりから注目を集めるイーサリアムの購入戦略について、短期・中長期の両方の目線で説明しました。

今回ご案内した購入戦略はイーサリアムだけではなくビットコインでもXRPでも活用できるものです。トレンドがどちらに向かっているかの見極めは必要ですが、長期のチャートを見ることで判断できるので試してみてください。

トレードで失敗する人は「心に余裕がない人」です。心理的な余裕はポジションサイズに対する投資資産の余裕から生まれます。ルール通りに取引を行うことが利益を出す一番の近道であるということを認識して頂き、今回ご紹介した戦略を踏まえて、暗号資産取引を行って頂きたいと思います。

DMM Bitcoinのサイトを見る[PR]

この記事を書いた人
最新の記事

中島翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS（Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12

おすすめの仮想通貨取引所は？

利用者からの評判が高い仮想通貨取引所や大手のサービスを厳選ピックアップしご紹介しています。

コインチェック

多銘柄の仮想通貨を取り扱うマネックスグループ運営の仮想通貨取引所

詳細を見る[PR]

GMOコイン

全9種類のテクニカル指標、6つの注文方法が利用できるアプリを提供する仮想通貨取引所！

詳細を見る[PR]

DMM Bitcoin

取り扱い銘柄数に強み！多数のアルトコインでレバレッジ取引可能な暗号資産取引所

詳細を見る[PR]

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品への投資を勧誘するものではございません。「HEDGE GUIDE」における仮想通貨（当サイトで使用する「仮想通貨」とは「暗号資産」を指します）に関する情報は本サイトの見解によるもので、情報の真偽、仮想通貨の正確性・信憑性などについては一切保証されておりません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。また、当サイト内の各記事は執筆当時の各取引所の商品情報となりますので、最新の商品情報については各取引所のホームページをご確認ください。

目次

①DMM Bitcoinの特徴

②DMM BitcoinのBitMatch注文